★2005/10/21(金)【スペイン生まれの音楽に浸る夜】@MFYサロン
2005-10-21
頻繁に自主公演の「白石准のピアノの部屋」弾いているMFYサロンではあるが、今回は共演者の池田香織氏@Mezzo Spranoとの共同開催ということで、コンサートの半分は独奏をしました。いつ来てもこの部屋はとてもほっとする空間です。
アントニン・レイモンドの作ったこの建物は和洋折衷の不思議な空間が拡がっています。
オペラの活動とともにドイツ歌曲を最も得意とする池田香織氏とは、以前にもブラームスの夕べを門仲天井ホールで、そしてシューマンの最も僕が好きな歌曲集“詩人の恋”、普段は男性が歌うことが通例になっているもの、を共演してきたが、今回は、オール・スペインものだ。
彼女が今年の初めに行ったリサイタルでその挑戦が始まったが、その流れには、オーケストラとの共演で“恋は魔術師”を初めとするマニュエル・デ・ファリャの作品が相次いだこと、そして彼女がフラメンコを習いだしたこと、そしてもともと白石准がモンポウを愛していたことから、必然的なものなのだろう。
別の場所での共演ではもちろん、イタリア語の歌、そして簡単な様で意外とそうはならないのだが、彼女はフランス語の歌も守備範囲に入っている。(グリークの歌曲をノルウェイ語でもやるけど)
勝手な望みだが、こうなった以上(?)ラハマニノフの歌曲、つまりロシア語にも手をだしてもらいたい。だってピアノがあまりに素敵なのに歌える知り合いがほとんどいないからだ。
まあその前に次回は、フランス語の歌曲だけというのも良し。
今晩彼女が歌うのは、マニュエル・デ・ファリャの7つのスペイン民謡、そしてオブラドルスという作曲家が編纂したおびただしい数のスペイン民謡集より4曲。あとは、モンポウの歌曲初挑戦で「夢のたたかい」から二曲歌う。
この場所で、モンポウの前奏曲を弾くのは二度目だ。
普通なら違う曲を弾くところだが、今日は外国から旧友が来るようなので、そのモンポウ好きの為に敢えてこの曲を取り上げてみた。
アンコールにはいたずらを考えました。(爆)
池田香織氏のサイト
終演後写真を追加したが、もちろん本番前の写真で、本番中はピアノの下の除湿器は撤去したよ。(爆) この記事は別のブログから転載されたので当時のコメントをここに記録しておきます。
■スペイン生まれの音楽に浸る夜
前回、MFYサロンに行ったときは、周囲の様子が見える明るさでしたが、今回は最初から夜。浸りました。最初の「火の踊り」で直ちにスペインの雰囲気。モンポウは、やはり左手の曲に圧倒されました。
池田さん、普通にお話しされている時は、とても可愛らしいお声なのに、一たび歌うと、すごい迫力です。情熱がたぎっているみたいでした。近くだと、全身が楽器になっていることが解りました。オペラの時の演技が、いかにたいへんなものかを再確認いたしました。
アンコールは、なぜ二つの楽譜をならべていらっしゃるのかと思ったら、続けての演奏だったのですね。
一静庵 (2005-10-22 08:42:27)
■白石さんのピアノは
聴くたびにいつも思うのですが、なぜ、あんなにいろんな色の音が出せるのだろう、、、と。
「次はこんな色の音が欲しい」と思っているとその世界が広がったり、あるいは見事に裏切られたり、でもそれはとっても気持ちよくてすぐさま引き込まれたり。
特に昨日はピアノを聴いている気がしませんでした。
横の流れの1本1本が全然違うモノに聴こえました。
一瞬意識が飛ばされて、違うピアノの音がしたりして、いや、それもピアノの音ではなくて違う楽器だったり、、、。
あ〜、何を言っているのか。
次はどこに飛ばされるのでしょうか。
楽しみです。
ドラ (2005-10-22 11:55:07)
■楽しい一夜でした。
出演者にも予想外の盛況で(爆)、懐かしい人にも会えたし、打ち上げも含めて、とても楽しい一夜でした。
前回(二階で聴いた)よりも部屋の響きがいまいちの感じがしたが(一階のせいか?)、それを補って余りある演奏の迫力であり熱気でした。
モンポウの前奏曲は、時折虫の鳴き声と絡み合って、神秘的な雰囲気。後半のぴよさんは衣装も含めてスペインになり切っていましたね。
明るい曲も楽しかったが、一番印象に残ったのは、モンポウの1曲目の哀しさでした。
康 (2005-10-23 12:28:46)
■Bravi!!
師匠の、様々な方との共演に、もう何度か伺ううちに私の観客としての能力も磨かれたのか、お相手が変わると師匠の気の使い方も変わる、当たり前と言えば当たり前なのでしょうが、その変化を楽しむ事もできるようになりました。
師匠のモンポウのソロ演奏も、何回も聴いているのですが、不思議な事に、メロディーがワンフレーズでも頭の中に残っていそうなものなのに、これが全然無いのです。
不思議な現象です、代わりに残っているのは全体の空気というか、気配というか、そんな漠然とした、ずっと浸っていたいような「感じ」です。
もちろん自分では弾けはしないのですが、楽譜を入手して読んでみようかとも思います。そうしたら、この不思議さの一端がつかめるのか、それとも敢えて楽譜にはノータッチなままで、この不思議さに浸りきっていようか・・迷うところです。
ぴよさんは、ただ普通にいても気品のあるかただと、以前から思っていました。「踊り踊るなら東京音戸みたいな内容の歌詞で〜す」などとおっしゃっても、下世話なことにはならないあたりが絶妙です。
実際に、ぴよさんの「東京音戸」も聴いてみたくなる。
(これは先の「みんなの音楽会」のカラオケ版裏みな音で、康さんやA-taroさんの熱唱に味をしめたからでもあるのですが)
それはさておき、ぴよさんの「ドラマティコ」、音域ぎりぎりとおっしゃった低音も素敵でした。
ぴよさんの衣装は、師匠の奥様である直子さんがお作りになったと後から伺い、なんだかとても嬉しくなりました。背中も凝ったデザインになっていましたね。
すてきな一夜を、ありがとうございました。
うらり〜な (2005-10-23 17:34:02)
■MFYコメント感謝
おのおのの視点で実に面白いご感想をありがとうございました。
リハーサル中は、三十分ごとくらいに石焼き芋のアナウンスががなりたてていて、本番来たらどうしようとおもっていましたが、来ませんで、改めて虫の声が聞こえました。
しかも、リハーサル中には気にならなかった椅子のきしむ音がこれほど目立ったこともなく、両方のはからずも聞こえた音に楽しませてもらったり歯ぎしりしたくなったりの一晩でした。
白石准 (2005-10-26 11:17:22)
■まるで夢のよう
「寡作です」という紹介で演奏が始まった途端、目からつーぅときました。反応が良すぎてびっくり。感動したとか、ジーンときたというより、耳から入った音色に押し出されるように、ごく自然に目からあったかいものが流れたという感じで、なんとも不思議な心地よさでした。
モンポウの曲はひとつの音から次の音が生みだされるまでの間{ま}が、魅力的です。
それは散策に似ています。
モンポウが歩きながら、思索したり、夢想したり景色に心を奪われたりして、道草するように間を楽しんでいるイメージが浮かびます。
この’音のない音’は演奏者にとっても同様で、音と音の間に潜む白石さんの思いや情景が、細かい光の粒になって泡立つようにきらきらしている。
音にはならないけど、呼吸するようにきらきらしている。
そんな印象でした。(うまく言えませんが)
会場は大きなホールとは違った包み込まれるような暖かさがありました。吹き抜けのリビングは2階から見下ろせるようになっていて山荘風。
まるで舞台空間のようでした。
なんだかよじ登ったりぶら下がったりしたくなりますね(爆)
ベーゼンドルファー(?)も会場によく似合っていました。
浮いて見えるものは何一つなく、あ、ここでは気取ることなんてないんだ。と素直に聴き入ることが出来ました。
池田さんの歌が素晴らしかったです。歌声がとても力強くて圧倒されました。他愛のない歌詞がスペイン音楽で歌われるととても情熱的になるのが面白いですね。時に悩ましげに哀愁の眼差しで歌うかと思えば、ふっといたずらっぽい目になるのがまたチャーミングで素敵!歌曲の生演奏、初めて聴きました。
お二人とも、本当にありがとうございました。
月人 (2005-10-27 05:02:32)
■わざわざ遠いところ
月人さんには東京まで、仙台から聴きに来ていただけて感激です。
どちらかというと、内に向かう音楽が好きなので、モンポウは僕にとってはとても大事な作曲家です。
なかなか東北方面に演奏に行くチャンスは少ないのですが、また聴いて頂くチャンスを楽しみにしています。
白石准 (2005-10-29 21:02:27)
あとトラックバックとして以下の場所から頂いていました。
ふーさんのブログ記事
美鳥さんのブログ記事その1
美鳥さんのブログ記事その2
美鳥さんのブログ記事その3
美鳥さんのブログ記事その4
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