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    2024-03

    ★2006/10/25指揮者コンクール - 2006.10.25 Wed,08:09

    今日も最近頻繁に行っている新日本フィルハーモニーの仕事なのだけど、一風変わっている。

    コンクールの演奏なのだけど、ピアノやヴァイオリンの協奏曲ではない。

    指揮者のコンクールの二次予選だ。

    何が変わっているかというと「本番の演奏」ではないらしい。

    審査は「練習すること」らしい。

    バルトークの舞踏組曲の一部と一柳彗さんの交響曲の一部をやる。

    たぶん6人くらいらしいけど、弾く方は難しいよな。
    なぜって、もし指揮がわかりにくいアクションをしたときに、本来なら「察して」自力走行というか破綻しないように指揮者を無視して弾くようなこともあるわけだし、なんかおかしくなったら演奏している方が下手とか悪いとか思われるのはプロとして避けたいという「さが」があるからなあ(爆)

    しかも今日のためのリハーサルは一度もないから(なんか直前に30分だけ準備の時間があるけど何をするのか知らない)、そりゃ同じ曲を六回も弾いていたらこっちだって上手くなるだろうし(爆)、わざわざいじわるして変な振り方をしたときに指揮の通りにずらして弾くというのも大人げないし、、。

    まあ演奏の結果だけではなく、指導力というか演出というかそういう指示の出し方を審査員はごらんになるのでしょうが、、。

    でもこういうとき直接演奏する僕らの感想は一切反映されないわけでもあり(爆)、指揮者が指揮者を判定するというのもなあ、と思ったりする。

    “セロ弾きのゴーシュ”の冒頭、指揮者がゴーシュやオーケストラを怒鳴り散らす場面があるけど、子供やアマチュア相手の指導者ならああいう輩もいるだろうが、プロ相手の指揮者でそういう人はもう今の時代ありえないし、そんな態度を指揮者がしたら「わかったよ、お前の『振ったとおり』に弾いてやるよ、どうなるか耳かっぽじって聴いてみやがれ」と言われてしまうだろうし、自分で主宰したオーケストラでないかぎり、呼ばれなくなったら指揮者は演奏家よりつぶしがきかないよね、1人じゃ何も出来ないのだから。(爆)

    指揮者とオーケストラの関係は、尊敬と共感で無限のエネルギーがそこで創造される場合と、お互い全く通じ合う物が無くそれどころか、指揮者がいなければもっとまともな音楽になると心の中で毒づきながら演奏していることもあるし。

    でもリハーサルと本番って器楽や声楽の演奏家だって豹変することはあるんだけど、練習の時にオーケストラの方を向いていたのが、客が入った途端に「背中の後ろにいる客」に向かってオーヴァーなアクションで「自己表現」に走ることが最優先する指揮者は本当に困ったちゃんなのだ。

    それまでの練習で緻密にやってきたことがまったく分からなくなることがよくある。
    指揮者はそれまでの数日間で自分の伝えたことは相手に理解してもらえたと思いこんでいるのかも知れないが、アマチュアじゃあるまいし、数日まえから練習したこととまったく関係ないことを、もう経験値のたっぷりある曲ならいざ知らず、特にほとんど演奏経験のない曲目(特に現代音楽)で本番だけ奇想天外なアクションで指揮台の上で暴れられると、登山の途中で地図や命綱を無くした人みたいに立ち往生どころか滑落しそうになることがあるんですよ。

    今日はどういう若い力の棒にスピリットを訴えられるか楽しみに出かけましょう。

    五反田のゆうぽうとは、昨年の一月、ダンスの公演“危険な関係”以来だな。
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    ● COMMENT ●

    奇声やすごい表情というのは

    世界的に有名な演奏家の中には相当数いらっしゃいますから驚くことはありませぬ。(爆)

    すばらしい指揮者もたくさんいるけど、すばらしくない指揮者も沢山いらっしゃいます(爆)

    あらかじめ「用意された言葉」を状況の如何に関係なく発しているのが判ると情けなくなります。

    あるいは、「出来るのにたまたま失敗していること」と「出来なくて出来てないこと」の区別がつかないで指摘することの無駄をわからない人は本当にアマチュア相手に振っていなさいと思うことがあります。

    指揮者がいることによって演奏のエネルギーが阻害される時には本当に頭にくるし、でも創造外に指揮者のオーラが自分が気がつかないエネルギーを引きだしているときはその妙味に喜びを感じます。

    そうそう、このコンクールの結果は、一人だけ「一位無しの二位」他の方は全員入賞だったそうです。

    まあ妥当だな。

    のだめきらい

    日本のドラマにおける演奏シーンは見るに耐えないのでキライです。
    で、本題です。
    オケと指揮者、ソロと伴奏、いずれの場合も、お互いにいい時間・いい音楽を作りましょうね、って尊敬とか信頼と表現される心境で作曲者の意図したと思われることを伝え合う作業の出来・不出来が、名演奏と駄目演奏を分けると思います。
    いい指揮者ってそれが分かって、実行出来るなんでしょうね。
    あ、いい演奏者も同上ですね。
    ・・・まだまだ遠いなぁ・・・。

    あれはギャグマンガだから(笑)

    子供たちは喜んでTVを見てます。
    「ぎゃぼー」とか「ムキーっ」とかそういう奇声はウチにも発するヤツがいる(爆)。

    でも

    昨日の審査は、「練習をしても良いが、最初から規定の場所まで通すだけで終わっても良い」というものだったので人によって全然違ってある意味混乱しました。

    指揮というのは、たとえば遅いテンポだと、三拍子を三つに分けて振る場合と、一拍につき二つ、つまり三拍子を六個のビートに分けて振る場合があります。

    事前にここをこう振る(なぜか審査員の先生の1人が審査開始前に30分だけオーケストラにリハーサルしたが、その時に、なぜか「振り方」を説明していて訝った、だってその通り全員が振るとは限らないじゃないかと思ったし実際そうだったし、その選択自体がある意味オーケストラに自分の考えを伝える重要な主張の一つでもあるわけで。)とは知らないから、カウントするのがちょっと神経を使うところで、やはり予想と違う振り方をされると、同じ曲を六人で振られる訳だからその直前の人のやり方をどうしても予想していることになっちゃうことがあった。

    もちろん、棒の軌跡の「わかりやすさ」だけで指揮者の価値は決められません。

    人によっては全く練習をせず終わっちゃったのもいれば、棒の通りに弾いたのに彼は自分のテンポとの乖離に何度もやり直させた(つまり口と棒にずれがあったということだ)人もいるが、ある意味何人もの人に同じ曲を振らせた場合、特に曲の最初のテンポはその直前の演奏の記憶の影響って大きいと思いました。

    コンクールだし、まだ若い世代だろうし、中には指揮棒が緊張の余りぷるぷる震えていて、ゆっくりしている曲でどういうカウントの取り方をしているかシビアにみたいのに、全然分からなくて焦った人もいました。

    日本の人が二人、ロシアの人が二人(そのうち1人は女性でした)と韓国の人が一人、あとアメリカということでしたが、日本系の方(日本語と英語が半々という感じの)が一人でした。

    本日はまた新日本フィルハーモニーの演奏で今度は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲の一部をやるそうです。
    こんどは、ピアノでいえば、「伴奏能力」を試されるのでしょう。

    それには鍵盤がないから今日は参加しません。

    一人あたり20分の持ち時間だったので、あるいみ良く分からない間に終わっている感じもしたけど、専門家からみたら一分で色々分かるんだろうね。

    でもやっぱり「振られた側」の感想って指揮者の価値を決めるときに大事だとは思うんだけど。

    それは芥川作曲賞の時にも「新作の演奏をした側」の評価が全く反映されていない事へちょっと疑問を感じた物と同じですね。

    小説や美術のように作品が直接鑑賞する側に伝わらないで、演奏家という媒体を通すのだから作曲賞の時は少なくとも指揮者、指揮者コンクールの時はコンサートマスターとかも一票を投じるようにできないものでしょうかね。

    「のだめ」は初回だけ最後までは観なかったけどちょっと観ました。

    この手の音楽家が出てくるドラマはほんとうにマンガだと思って見ないとあまりに演奏全般(フォームやありえないレパートリー)や音楽家の常識が現実と乖離しているので苦手なんです。

    音楽映画で、演奏に対してとてもリアリティのあるのはやはり外国のものには完全に叶いませんね。

    シャインとかは記憶に新しいけど、えらい昔、「俺の墓標を立てるな」とかいうギャングになる若者なんだけどピアニスト志望のやつの映画とか、エリザベス・テイラーの主演の「ラプソディ」という映画に至っては、ヴァイオリンはハイフェッツ、ピアノはアラウの指導のもと、手先のどアップで役者がものすごく長い期間Lessonをうけ、音そのものは先生達の吹き替えだけど、演奏は全部詳細を役者が弾いていたのはたまげました。
    もちろん演奏能力のある無名の役者を使ったらしいけどそれにしても凄かった。

    あと僕が大学生のころ、「コンペティション」というピアノコンクールの映画があったけど、主人公が一番フォームが不自然だった(爆)けどこれも日本のドラマや映画のように絶対に手を写さないような手抜きのものではなかった。

    のだめ、の中に、ピアノ科なのに指揮の勉強をしようとしていることに同僚も先生も批判されている場面があったけど、あれって褒められてもけなされたり妨害されたりすることってないと思うんだけど、僕は「音大」に行ってないからなんともいえないけど、そういうことピアノの先生には言われるのが「現実」なんでしょうかね。

    だって、指揮者の多くがもともと「指揮科」だったわけではないことは現実にあるし、作曲家だってそうじゃない専門の人の割合は探せば明白じゃない。

    しかし専門のコースのピアノの学生が大学のLessonやコンクールで悲愴や月光弾くってありえないよね。
    それは小学校の頃にすでにやっているレヴェルのものだと思うけど(爆)(これらの作品が音楽的に子供用というのではなく、もっとそれ以外のものをやっているのが現実だろうという意味)

    「のだめ」だ

    今流行のドラマにもなった「のだめカンタービレ」という漫画にも指揮者の練習風景審査のシーンが出てきます。
    ホントにあるんですね~。


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    (新しい記事には極力付けるようにしていますが、全記事検索にはほど遠い状態ではあります。
    少しずつ古い記事にもtagを付けていく所存であります。
    検索しやすいように日本語でtagを付けていましたが、URLにすると、メールなどで、日本語の部分を認識してくれないことが判りましたので、今は日本語で書いた方が良いと思われる地名や固有名詞以外のものは英語に書き直していますが、勿論一辺には出来ないので同じ言葉が日本語と英語で別れているという妙な事になっていますが、追々統一したいと思います。)

    My Works

    iTunes Storeで配信されている、僕の作曲した作品です。
    両方とも宮沢賢治の物語を元に「語りと音楽」による編成で作曲されています。
    “どんぐりと山猫”については、ここ
    “セロ弾きのゴーシュ”についてはここ
    に補足説明があります。
    これらの作品の生演奏のオファーも随時ここで受け付けています。

    二つの作品のうち、“セロ弾きのゴーシュ”はこの真下の欄にあるようにCDとしてもリリースしました。

    お断り

    commentやtrackbackは記事そのものに直接関係ない(記事が取り上げていることに関連があったにせよ)と僕が判断したものは断りなしに削除させていただきますし、頻発する迷惑投稿を拒否するために認証後反映する時もありますのでご容赦。

    PhotoはものによってClickすると写真共有サイトや、そのまま大きいサイズで見ることができます。

    様々なテーマについて投稿することにより将来的には一種の白石准の百科事典のような「作品」に成長していくことを期待しています。

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