久しぶりにモンポウだけを弾きました。 - 2013.06.03 Mon,23:51
なお、本文はそのままです。
ゆえに、本番前に着いたコメントとタイトルの整合性がちょっと失われますがご容赦。
元はと言えば、去年、僕に習っているマダムたちのコンサートがきっかけでした。
この日を境に、彼女たちと、お手伝いしてくれた仲間の音楽に対する取り組みがドラスティックに変わっていきました。
そして、僕がずっと独奏をしてないことに対して、尻に鞭を入れてくれたのも彼女たちでした。
で、今回お膳立てをしてくれたのも彼女たちでした。
だから自分の為というよりは、その気持ちに応えたいと思います。
しかも、僕が初めてこの作曲家の作品を弾き出した1987年ころ、モンポウがこの世を去りました。
まだ存命中の作曲家なんだとそのころはびっくりしたくらいでした。
(1893年生まれですから)
そして、92年、日本で開催されたモンポウ・フェスティヴァルという催しの為に、ひょんな巡り合わせで奥さんですばらしいピアニストでもあるカルメンさんに貴重な5時間にも及ぶLessonを受けることがきっかけで、ますますのめり込みました。
そのうちバルセロナのお宅にも行く事になりました。
モンポウのピアノを(僕の知っているメーカーではなく、もしかしたらスペインのものだったか?)ちょっと触れたら(やっぱりバッハやモーツァルトじゃなく、この場合誰でもモンポウのさわりを弾いたら)そこで、またLessonになりました(爆)
Lessonのほとんどが、彼女のモンポウの想い出に関する「のろけ話」だった気もしますが、まあ、弾き方云々ではなく、彼女の思い入れを通じてモンポウのスピリッツを少しだけ学んだ気もします。
自分のアプローチに関して、お前のモンポウはピントが狂っているとは云われなかっし(爆)、弾いている間に、突然「あなたに彼を会わせてあげたかった」と言われた時には感無量になった想い出があります。
しかし、最近知ったのですが、そのカルメンさんも天国で夫に再会することとなった様で、もう一回くらい聴いて貰えたらと思って居たのに凄く残念に思います。
その教えに恥じない演奏をしたいと思います。
画像をclickするか、以下の文字列をclickするとPDF書類で、もうちょっと精細なチラシを見ることが出来ます。
http://shiraishijun.jp/chirashi/20130531flier.pdf
2013/05/31(金)
19:00
横浜の上大岡という駅にあるひまわりの郷という素敵なホールです。
二年前にそこでコンチェルトを弾いた場所です。
ひまわりの郷のサイトに小さいけど地図があります。
http://www.himawari-sato.com/modules/access2/
チケット申し込みは、http://form1.fc2.com/form/?id=601550からもできます。
なお、この写真を撮った場所は、山猫合奏団のチェリスト、大島純氏がオーナーの、プリモ芸術工房で撮りました。
で、撮影も大島純氏であります。感謝
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● COMMENT ●
山口由紀さん、ありがとうございます
白石先生のコンサート
先生のコンサートを、facebook で知り、押見さんの推薦もあり、拝聴させて頂きました。
モンポウを、紹介したいという、先生のお気持ちが、とてもよく伝わり、モーツアルトや、ケンプのエピソードも、ご紹介頂いたり、楽しいコンサートでした。
先生の音楽に対するお考えや、作曲家、演奏家の知られざるエピソードなど、もっとお話も聞きたく
なりました。
次回は、是非、サロン風コンサートみたいにして、演奏や、先生ご自身ののお話など、ご披露頂けたらと思います。
音楽を通して、人生を追及したい気持ちは、皆が共通する何かが、あるような気が致します。
おしみさん、長崎ちゃらんぽらんさん、ありがとうございます
自分としては、色々な破綻が気になって翌日は目覚めが悪かったのですが、伝わるべき事が伝わっていたのを目にすると、最近亡くなったらしい、彼の奥さんのカルメンへの「少しは20年前よりは上手くなったかも知れないです」と報告できるかもしれません。
お疲れ様でした
よかったです。
演奏会の感想をご紹介します。
*一つ一つの音にこだわりを持ち、それが心に沁みました。
*こんなにモンポウを表現できる方はいません。
*このところ自分のピアノをアピールすることに必死になっているコンサートがある中で、音楽に囲まれた充実した日々を送られていらっしゃることが伝わる素晴らしいコンサートでした。音楽を通じての生き方が大切なのですね。
*モンポウと白石准さんは音の響きを大切にして音楽を楽しむという接点があるのだと思いました。
*初めての曲でもお話しが入るのでわかりやすかったです。
*モンポウを紹介したい気持ちを大事に楽譜を据えていらっしゃいました。
*音の響きは聴くものだと思ったけれど、音が見えるような感じがした。
*暗い曲なのに悲しくならなかった。
*ギターに編曲された曲で知っていたけれど、原曲を聴けてよかった。遠くから来た甲斐がありました。
*東北の民話にあるような世界でした。人間の奥に宿る情緒を感じました。
*ピアノで美しい音を弾く人はいるけれど、白石准さんの音には物語を感じます。ピアニストであるけれど、表現者なのだと思います。
*左の据え方がすばらしい。
*モンポウをこのホールで弾いたことはとても意味がある。
*次回はモンポウの歌とギターを入れてやってほしい。
*スペイン音楽と共にスペインワインを味わえたのも嬉しかった。
皆様のご感想、心より感謝いたします。ありがとうございました。
モンポウを理解するには、譜面にすべて書いてあると思います。
普通テヌートは音の上に書いてあるのに、ときどき、音と音との間に書いてあったり、この間弾いた曲じゃ無いけど、あるフレーズの上にQと書いてあって、その次のフレーズには、Aみたいな事がかいてあって、最初なんだと思ったら、問いと、答えだったんですね。
そういう普通の譜面にはない情報をモンポウは書いているので、確かにモンポウ自身の演奏や僕の場合はカルメンの言葉は手助けになっているけど、やっぱりほとんどが譜面を見ればイメージが湧いてきます。
僕の方が年取っているとか男だからとかいう理由ではなく、僕は最初から、「どう弾いたら良いか」という悩みは皆無でした。
単に、弾こうと思っていることははっきりするけど、技術的にそれが出来ないだけの悩みでした。
だから違和感無く、僕には合ってる作曲家だったのかもしれません。
モンポウと仲良くしていただけたら、嬉しいです。
役に立つかどうかわからないけど、僕の中では、モンポウは皺だらけのおじいさんの温かい手ざわりの音楽、そしてプーランクは男性だったけど、ふくよかな女性のたぽたぽした二の腕のやわらかさ、冷たさ、そして際限ないおしゃべりが続く音楽という認識もあります(爆)
ありがとうございました
夕方、歌と躍りの楽譜を開いてみました。モンポウの音楽は、私はまだよく演奏する事ができません。というのは白石さんの語られたように、或いはタイトル通り、躍り、なのですが一瞬一瞬の響きにとらわれすぎてしまって音楽が止まってしまうんです。
先週の白石さんの演奏はとても説得させられる躍りで大変感激致しました。
これも白石さんのおっしゃっていたところですがやっぱりモンポウ自身の演奏ともまた全然違いました、聴衆である私の表現の解釈(という言葉が適切かどうかはわかりません)の幅も広がる素敵な演奏会でした。ちなみに私はプレリュードの1番がとても好きです、確かに救われない気持ちになりますが笑
またNさんとうかがいますね。
ヨシコさん、ありがとうございます。
共有感は僕の位置からは判断できませんが、そうだとしたら嬉しいです。
独奏で自己主張に走るか、聴いて居る人の共感を得ることになるかは、本当に難しい事だと思います。
僕は若い頃から自己主張が強いことを、良くも、そして悪くも言われてきました。
しかし、それはヴィルトーゾになることという指向は一度も持ったことはなく、どうしたら、伝わるかということの永遠の繰り返しでした。
だから、無用とも思えるトークが炸裂するのも、伝えたい事が無数にあるからです。
その気持ちが強すぎると自分で重圧に潰れます(爆)
でも安全運転からは何も生まれない。
そして、「こうしたい」が「こうせねばならぬ」になりがちで、それも自分をつぶすことになります。
前よりも少し客観的にモンポウにアプローチできる様にはなった気がしますが、まだまだ興奮しすぎです(爆)
次回聴いて頂く時にはまた成長したいと思って居ます。
遅れをとりました!
モンポウは20年以上前でしょうか、櫻の園という映画(女子高の演劇部の話だったか?)でショパンの主題の変奏曲が使われていて、それを聴いたのが最初でした。
そのときは、ちょっと違う感じのおしゃれなショパン、という印象でした。
映画の挿入曲としてBGMのような第一印象をもってしまったことが大きな間違いでした。
前奏曲集がとりわけ深く染みてきました。
会場の皆さんと一緒にモンポウの重なりあう音、音楽を吸い込み、幸せでした。
あのときの空気全部を共有できたというような気がしました。
ありがとうございました。
おしみまさこさん、大変お世話になりました
もう独奏は趣味でいいやと思って居た僕を無理矢理こうやって追い込んだのですから(爆)
別に語録は並べなくてもいいと思いましたが、そんな偉そうな事を言ってましたか、、、恥ずかしい。
今日は山猫合奏団のための新作の詩(今回は山之内貘)の朗読の為の音楽を一曲書き上げ、その後、当日にも配った宝塚の元トップスターの方のコンサートの打ち合わせ(昨日もだったが)に行きまして、共演する韓流の若い男の子たち4人と歌の練習をしました。
まったく違う世界のことをしていましたが、若い男の子達、凄く可愛くてかっこよかったです(爆)
もう、あの夏のコンサートは売り切れ寸前だそうです。
ここで告知しなきゃと思ってるけど、告知する頃にはソールドアウトかな(爆)
このコンサートも僕の新境地開拓の冒険になります。
オリジナルの曲もあるし、ピアノトリオ(Pf.Bs.Dr)がどういう結果になるか。
演奏会を終えて
もう次のお仕事に取り掛かっていらっしゃることと思いますが。。。
今、思い浮かぶ白石語録をここに書き留めてみます。
技術は大切、でも本当に伝わるのは技術以外のもの。ある意味それはとても怖いこと。
ピアノや音楽と格闘してはいけない。
上手く弾いてやろう、うまく弾けるのになどと思うなかれ、偉大な音楽を伝える人になりなさい。
ピアノを好きになるな、音楽を好きになれ。
その音楽をどう感じて、どう楽しむのか、どう伝えるのか。
知らない曲に出会う喜びを味わってほしい。
レッスンとは正しい弾き方を習うのではない。作曲家のスピリッツを学ぶのです。
僕はピアノを弾くのではなく、音楽を演奏します。
今回の演奏会でまたまた白石スピリッツを学ぶことができました。
音楽で楽しんでいる人がそこにいる、音楽を楽しんでいる自分がそこにいる。
そんな人々との繋がりを大切にする純粋な気持ち、音楽を通じての生き方が准さんの音には表れていました。だからこそオール モンポウプログラムだったのですね。
今回の演奏会…夢が実現したのではなく、ただただたくさんのご縁の積み重ねを大切にしてきたことが偶然に繋がって「みんなの演奏会」となったのだと思います。
お力になってくださった児玉さん、雪さん、ドラさん、守田さん 本当にありがとうございました。
イイネ!を下さった皆様、残念ながらいらしていていただけなくとも応援メッセージを下さったたくさんの皆様、そして聴きに来てくださった皆様 最後に良き理解を示してくれた主人に心より感謝いたします。
何よりまた音楽を楽しむ方が増えましたこと、とても嬉しいです。
私も与えられた1日1日誠意をもって正直に音楽と共に日々重ねてまいります。
これからも八王子にある龍谷寺ホールにて白石准さんのレッスンは益々進化することでしょう。
そして次なる演奏は…楽しみですね。
gattopardaさん、ありがとうございます。
奥さんでピアニストの、カルメンにもう一度会いたいなと漠然と思っていましたが、亡くなってしまってもうそれも叶わないし、かといってその教えを忠実に受けた高弟の方に習いたいか、となると、ちょっとそれは微妙な距離になってしまうから、そういう気も起こらないし、じゃあ誰かに伝えるべきかと問われたらそんなことしたらばちがあたると思うし(爆)。
譜面に書いてあることを僕の音にして、カルメンに聴いて貰ったとき、本質的に僕が酷いことをしている、とは言われなかったし、僕のイメージを膨らませるために色んな具体的な事の示唆をしてくれたLessonでした。
その結果、譜面を通じて自分がイメージしていることは「正しい、正しくない」という次元ではなく、変ではないのかもと自信は持ちました。(はなから、正しい演奏なんて目指してないし)
じつはその時他の演奏家には僕とは違って凄くきつく否定的な事を言っていたのを目にしたので、単なるお世辞ではなく、やっぱり弾き方によっては色々あるんだなと思ってました。
思い出すに、彼女が僕の為に熱弁をふるったあの日のことは、僕が受けた生涯のLessonというLessonの中で、未だに忘れられない貴重な時間でしたから、(まあコンサートでも言ったけどのろけが数分の一だったけど、それはそれだけ愛していたという証拠で、モンポウは幸せだったんだなと思いました。)その「モンポウの空気感」(を示唆されたことが大事だったと思う)と、それを受け取る「僕の主観」の融合が大事なわけでしょう。
自分の主観、といったって、彼女に習った20年前とはもう違う領域に来ているし、僕も死ぬまでこれと共に音楽生活を歩んで行くべきだと思いました。
やっと書ける
音楽会の帰り、まず同行者と話したくなくなりました。二人ともピアノを弾く人間でもあるから、聴いて来た音を繰り返し内なる音楽の世界で噛み締めていたのですよね、、、「じゃまされたくない」オーラを互いに出していました。
そして次に、私は無性にピアノが弾きたくなって、日曜の午後に一生懸命時間を捻り出して練習室に弾きに行きました。
私は、准さんと芸術学科で同窓生ということもあり、多分十代の終わりから准さんのピアノの音を耳にしています。色々なエピソードを知ってますし、、、それがじゃまして音楽そのものを受け取れてないのでは、、、と今までは複雑な思いがありました。
しかし、今回は、本当に心から音の世界に浸りきりました。
初めて出会ったような、新鮮な世界でした。
ピアノであんな世界を描けるんだ、、、とちょっと感動したと同時に、新たな目標ができました。
最後になりましたが、企画して下さったマダムの皆様、、、これからも、准さんをよろしくお願いします。
休憩のワインも、おつまみも美味しく頂きました。本当にありがとうございます。
ベードラさん、ありがとうございます。
クラシック音楽を好きな方々のなかでも数多の人がこの作曲家の存在や魅力に気づいているわけではありません。
たぶんあの日、客席に居たほとんどの人達が名前を聞くのも初めて、という人だらけだったと思います。
逆に僕は流行歌を始め、世の中の人がカラオケで歌うような歌は、ほとんどが知らない曲だらけですから(爆)
でもPHOTO蔵を通じて知り合えたベードラさんが、わざわざ足を運んで頂いた事がうれしいし、お声をかけていただいたら、そのまま一緒に飲みに行ったとおもいましたので残念でした。
また聴いて頂くことを、そしてお会い出来ることを楽しみにしています。
ベードラさんの写真も素晴らしいものが多いですから、みなさん、見に行ってみてください。
http://photozou.jp/photo/top/2876791
Lucyさん、ありがとうございます。
なんと、チラシが入って居たと思いますが、今日は夏のShowの打ち合わせで恵比寿に居て、帰り杉並の実家に寄る前に下北沢で途中下車し、どうしても食いたかった好きな店にいったら、そのきょうちゃん夫妻が居たのです(爆)
しかも僕が座った席は彼女たちの隣という凄い偶然。
話を元に戻します。
僕にとって、モンポウと、プーランクは若い頃からとても愛してきた作曲家なので、やっぱり特別な思い入れがありました。
山猫合奏団の本拠地にもなりそうな、プリモ芸術工房でもやる計画を立てています。
10年間一つも音符を譜面に書けないくらい精神的に辛い思いをしたというモンポウに比べたら、僕の苦しみなんかは屁みたいなものなので、もっと先に行けるよう頑張ります。
雪さん、ありがとうございます
やっぱりバルセロナであり、それよりも国をまたがった独自の文化のあるカタルーニャの作曲家というほうがふさわしい。
今回僕が自分で発案した演奏会ではありませんでしたが、もう独奏は自分からしても誰もそれを必要となんかしてないと思い込んでいたけれど、ある意味強制的にこのコンサートをやる羽目になって、自分も実に久しぶりではあったけど、まとめて弾いてみて、87年に弾き始めたんだけど、それとは違うモンポウを感じる事となりました。
だから僕を追い込んだこの企画者、押見さんには大変な感謝を感じていますし、また新たな出発として、本当の意味のレパートリーにするべく、弾き続けないと行けないのだと思いました。
やっぱり同じ曲を百回くらいは人の前で弾かないと自分のものにはなりません。
長く弾いて来たけどまだまだ回数が少なすぎる。
また前を向こうと思いました。
素晴らしい演奏をありがとうございました
モンポウ?
不勉強な私はこのコンサートまで(失礼ながら)まったく知りませんでした。
ですので始まるまでは一寸不安でした。
しかし、コンサートの冒頭、白石さんは私の心を見透かすかのように演奏を始めずにマイクを握ったのです!!
そして、モンポウという作曲家の解説、これから演奏する曲の説明(これがシロートにはとてもわかりやすい!)をしたうえで演奏に入っていくのです!!
そしてその演奏は、素晴らしい演奏でした。
白石さんが作りだす会場の空気感。
決して肩肘張っているわけではないけれど聴衆を引き付けるピアノ。
選曲もあえて明るめの曲をセレクトしてくださったようで、あっという間の2時間でした。
そしてとても贅沢なひと時でした。
素晴らしい演奏をありがとうございました。
きょうさんと余韻に浸りながら帰りました。
良~い! 良~い曲です!
モンポウ降臨
私にとって、とても思い出深い日となりました。
心のひだを、モンポウひと色に満たされ、とても幸せな刻だったからです。
お手伝いの関係で、前奏曲集と、ショパンの主題による変奏曲を会場で聴かせていただきました。
モンポウは、内なる情熱の音楽なので、サロン風な場所で弾かれるのがいいのかと思っていましたら、このホール(380人入るそう)全体が、水琴窟のように音が響きあって、とても魅惑的でした。
水をうったような静けさ
その静寂の中から音のパレットを混ぜたように音楽が生まれました。
前奏曲集
私はスペインに行ったことはありませんが、自分の心を吐露するようなメロディーや、どこかに悲しさをもっているような響き 明るい太陽の輝き 恋 など、散りばめられているような気がしました。
左手だけのも・・・美しい。とても音楽が深い。メロディーが深い和音に支えられていました。
花火にたとえられたのもありましたね
白石さんの息遣いも聴こえ、会場一帯が、ひとつの息をのみこむような 一体感
そして幸福感に包まれました。
私は、一番後ろから聴いていましたが、そんな感じが伝わってきました。
ショパンの主題による変奏曲
これは、モンポウがまさに会場に降りてきていました。
変奏曲というより、オマージュのようだと私は思いました。
おなじみの主題の後、第一バリエーション
ショパンのメロディーにモンポウの音を重ねて、まるで愛しむように流れ出します。
この時、モンポウが降りてきたように感じました。
そして、音を辿りながら、自由に変化していく様は、モンポウが自分の才能をひけらかすのではなく、ショパンと戯れ、言葉さえ交わしているように感じました。
音が重厚さを増していき、とても高揚して聴いていたら、エピローグ
エピローグに移るこの間は、白石さんが予告していたわけですが、とても深い間でした。
モンポウの深淵に私達を引きずりこむような
エピローグの余韻が会場の天井まで昇って、
もう一度 深淵に沈んでいった時、拍手・・・
素晴らしかったです。拍手 鳴りやみませんでした。
もう一度 モンポウに会いたいと思いました。
おめでとうございます。
大月さんご訪問ありがとうございます
たぶん門仲天井ホールで弾いて居た頃のモンポウとは違う所に行けたかな、その分年取りました分、そのテンションの深さに溺れてしまうことなく淡々と弾く事が出来ました。
また近々千葉の船橋方面で弾こうとは思っていますので宜しくお願いします。
両国門仲天井ホールでのデビューは、山猫合奏団の演奏になると決まっております。(日時は未定)
お世話になりました
他の仲間のみなさん共々、お手伝いありがとうございました。
心強かったです。
やっぱり僕にとっては特別な作曲家なんだと、今までに無い次元に突入したモンポウでした。
また弾きます。
お久しぶり
昨日、谷めぐみさんのリサイタルを聴き、素晴らしいモンポウの「夢とのたたかい」の3曲を聴くとともに、彼女がモンポウのレッスンを受けていたことを知り、白石さんのことを思い出しました。
私もその後、スペイン歌曲を歌っており、最近はアルゼンチンの歌曲に見せられていますが、なんといっても原点はモンポウであり、白石さんのピアノでしたから、急に懐かしくなりネットで検索してこのブログにたどりつきました。なんと5/31にモンポウのリサイタルをされていたとは!!
残念!! また白石さんのモンポウがお聞きしたいので、企画してくださいね。できれば、両国門天で。
横浜の1つの演奏会
私たちにとっては、何か待っている・・・そんな気がします。
ワクワクします。
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僕のコンサートはいつも喋りすぎると云われるほど能書きが長く(爆)、今回は「いつもよりすっきりしていた」と云われので、それは肝に銘じます(爆)
僕は自分の「技術を披露する」ことはまったく目的にはしてないので、「知り合いの家にお呼ばれして飯食って弾く」空気にするためには、単なる曲の紹介ではなく、ポピュラーの歌手の方たちの様に、曲に関係ないことも含め、語りかけるコンサートにしたいと思って居ます。
たしかに喋ると、演奏する集中力には良くないのではありますが、僕が30年近く前から小さい所で(実は独奏に関して云えば、ああいう大きさで弾くより、圧倒的に仰るとおりのサロンでの演奏の方が「日常」というくらい多い)弾く時、こんなにお客様との距離が近いのに、何も言わずにただ弾くのは「失礼」だろうと思って居るので、僕に習っている人達の発表会では、おしみさんなどを始め出演者は、原則弾く前に、その曲への思いとかをトークしていただくことにしています。
演奏する事と、語りかけることが別世界にならないよう、その立ち位置はたぶん一生変わりません。
また弾く時にはいらして頂けたら幸いです。