独奏のStudio recordingは楽しかった - 2012.11.23 Fri,10:42
皆さんの耳に届く(CDという媒体ではなく、ネット経由でパソコンやタブレット、スマートフォーンで聴く事になる)のはもしかしたら来年の事になるかもしれませんが、楽しみです。
テイクの度に様々な試みをしたりして、「独奏の録音」という重圧というよりは、とても楽しんで過ごした二日間でした。
だから、本当は、同じ曲でも違う試みをしたものを聞き比べた方が面白いと思う人も居るかも知れませんがそれはスタッフだけが味わえる「一番搾り」でした(爆)。

上の写真は、今回お世話になった主要スタッフです。
左から、僕の友人の作曲家でもある、レコーディング・ディレクターを務めて下さった横山淳氏、そして今回の仕事をくれたプロデューサーにして、僕が主宰する寺子屋音楽会のメンバーでもあるアマチュア・ヴァイオリニストの、SONYの大和田茂氏、そして、向こう側で作業をしているスタッフをとりまとめているボスの、SONYのスタジオのエンジニアの鈴木浩二氏です。
その他、向こうに見えるエンジニアたちと、二日間最高の調律をしてくださった、中野護さん、そして、大和田氏と同じく寺子屋音楽会のメンバーである、児玉敦子さんと、上坂陽子さんにも、譜めくりと、それよりも大変な仕事になったであろう僕が弾く曲の譜面のをスタッフへの大量にコピーすることでお世話になりましたことをここに記しておきます。
そうなのです、ノルマは5曲だったのですが、たぶん二日間でその数倍の曲数を録音しました。時間はもの凄く掛かった割には曲目は少ないかも知れませんがやっぱり多かったと思う(爆)
イタリアの古典のガルッピ、そして、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、グリーク、サティ、バルトーク、そしてブルグミュラーまで(爆)弾きました。
ベートーヴェンやショパン、グリークの曲の中にはピアノ弾きとしては誰でも知っているとは思うが、一般的にあまり知られていない曲も選んだものもあり、出来が楽しみです。(僕はほとんど結果を聴いてない(爆))
蛇足ですが、医者に「とにかく水を飲め」と言われている白石准は、スタジオに居る間に写真にも写っているボトルの2L近い水を毎日飲みました。
で、何だか知らないが、トイレに行った後に録った演奏はなかなか出来が良かった気がしました。
故に、僕はかつてプロ野球で、「8時半の男」というキャッチフレーズがありましたが、さしづめ、「放尿後のインスピレーション男」ということになるのでしょうか(爆)
- 関連記事
-
- 久しぶりにモンポウだけを弾きました。 (2013/06/03)
- 20130127千葉県の北習志野駅のそばで久しぶりに独奏しました (2013/01/28)
- 独奏のStudio recordingは楽しかった (2012/11/23)
- MozartとGershwinとPoulencを小Orchestraと弾きました(終演後再投稿) (2011/09/22)
- 「ひまわり」つながり (2011/08/25)
- 2011/05/14,“白石准のピアノの部屋 in 牛窓シーサイドホール Vol.0”@牛窓滞在2011/5-17 (2011/05/16)
- Rhapsody in Blueを静岡で弾いて来ました (2010/12/30)
- ぞうのババールが実写化するんだって (2010/08/10)
- ★2006/8/20独奏Share the Music Dream@松尾ホール (2006/08/20)
- ピアニストみたいだ(爆) (2006/08/11)
- 水星交響楽団とガーシュウィンの協奏曲を弾きました (2006/08/11)
- ★白石准がさくらアートホールのベーゼンドルファーピアノを弾く会9 2005/7/10 (2005/07/10)
● COMMENT ●
口数は確かに少なかったけど
スタッフの方々
無駄がない感じですね。
一生なれないなあ~、教えることもすっきりと教えられたらいいと試行錯誤です。
がんばるぞ~
練習もそんなんだろうな・・・
う~ん
トラックバック
http://juninho.blog16.fc2.com/tb.php/4112-f6597be7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
アマチュアの人がconcertを迎えた当日の緊張と僕らの緊張とは質が違いますね。
彼らにとっては、「非日常の極み」なのですが、僕らにとっては、もちろん、家でだれている状態とは違う「仕事モード」ではあるけど、やっぱりアマチュアに比べたら、それが「日常」になっているわけですから。
エンジニアや調律師の様な彼らにとってはこれが「日常」の作業に過ぎないわけです。
だからこそ、何十日も弾き続けるミュージカルの現場に居るとき、「一回しか見ないお客さんの興奮や夢」は「毎日続く仕事」とは思わず、常に深遠に音楽を供給し続けることを心がけるべきなのです。
そういえば、結婚式をやったとき、心労は、じゃない、新郎は(うう、心労と同じ発音とはこれ如何に(爆))燕尾服を着るわけですが、普通の人はやっぱり「凛々しい気持ち」になると思うのだけど、僕らclassic系の音楽家は、完全に「作業着」というか「ユニフォーム」に過ぎないので、着ること自体には何も高揚する物はありませんでした(爆)
逆に、普通の背広にネクタイなんかしちゃう日は、普段そういう格好をしないので、実に「よそ行き」な気分になったりします(爆)
ともあれ、録音のできあがりが楽しみです。