2012-05

    東京狛江のecorma hallのlobbyで山猫合奏団の二人で演奏してきました。 - 2011.06.18 Sat,00:01

    6/17 (fri.) の昼間ですが13:30から、東京狛江のエコルマホールのロビーにてサロンコンサートが行わました。

    演奏したのは、山猫合奏団高山正樹白石准の二人で、白石准の作曲した“注文の多い料理店”“どんぐりと山猫”でした。

    なお、ロビーですので、コンサート用のグランドピアノが無く、今回は、Rolandの協力を得て、スーパーナチュラル・ピアノ音源を搭載したDigital PianoのFP7Fで演奏しました。
    エコルマ2011/06/17-6390

    演奏中のこれらの写真は、5/1の“オツベルと象”の初演の時にも取材して頂きずっと応援して頂いている、k-pressというこの地元の話題を専門に扱うnet新聞の記者で、安永さんという方にご自分の撮影の合間に無理を言って撮って頂いたものです。

    今回はロビーということで、天井が高いので、後で話を伺いましたが、上で撮影していた時、安永さんの耳は下で聴く音よりも相当良い音を感じていたそうです

    だいたい、音楽会は高いところで聴いた方が良い気持ちになりますね。

    僕が驚いたのはスピーカーから出ていた音でもそういう違いが出るという点で、しかも後ろからだった筈だけどやっぱりそうなんですね。

    僕らの正面にある大きな窓ガラスに演奏した音が反射もしていたのでしょうか。
    IMG_6394.jpg

    この、左手だけで弾いているのはどの場面だろうな。

    真ん中に用意されている椅子だけではなく、本来ロビーの窓側にあるソファで聞いている方々もたくさんいらっしゃいました。
    エコルマ2011/06/17-6393

    高いところから撮った写真はこの二階席のロビーのところからでした。

    今回十数種類の登場人物の声を使い分けた高山正樹ですが、結構、そのキャラクターの使い分けでお客さんに笑いを誘ってました。

    先日苦労して初演を迎えた“オツベルと象”では全面的に音楽が主導権を握っていて、「朗読」という立ち位置は完全に捨てざるを得なくて、メロディーがついてないところまで、全部音符で書かれていた訳で、かなり役者の自由度を縛り付けてはいましたが、今回取り上げた二つは、「朗読」の部分も多いので、久しぶりに彼としたら自由があったのではないでしょうか(爆)

    “どんぐりと山猫”ではPianoの音だけで弾きましたが、せっかくDigital Pianoで弾くわけだから、“注文の多い料理店”では、何種類かの音色(この場合は「ねいろ」ではなく「おんしょく」と読まれることを想定しています)を使い分けました。

    作品に依っては今後、そういう音色Variationを想定した曲作りもありだなとこの時以来思っていますし、今回は当日にこの楽器と出会ったため色々高度な仕込みができなかったのですが、今後は「しょうがなくてDigital Pianoを使っている感」をもっと払拭して、まるでこの楽器の為に書かれたかのような体裁に成長させていきたいと思います。
    そうすれば、屋外での演奏も可能かも知れないし(爆)


    終演後ホールの方とお会いしてご感想をお聞きするチャンスを得ましたが、一番嬉しかったのは、僕らが狙っている「朗読に背景音楽がついているやり方」ではない「音楽主体の独自のジャンル」ということを感じて頂いていたことです。
    音楽の流れと言葉の溶け合い方についてのありがたいご感想は勇気をもらいました。

    まだ僕らを聞いて頂いてない方々には本当に想像されるものとはたぶん違っていて、終演後様々なお客さん達に「これを聞いてない人に言葉で説明するにはどうしたらいいか」と訊いても皆さん本当に困った顔になります(爆)

    でも本気でキャッチフレーズを考えないとどうしても認知されない状態が様々な弊害を産んでいることは事実です。
    なんとかしなきゃ。でもそう言い続けて30年、、。
    エコルマ2011/06/17-6400

    盛大な拍手感謝です。
    エコルマ2011/06/17-6397

    最後に、今回設営された客席の後ろに拡がる景色を紹介します。

    このホールはほぼ駅に直結している建物で、下にはバスターミナルが見え、そしてあんなに駅の近くの土地を保全している森があります。
    しかも一週間に一回くらいしか解放しないそうです。
    中にはカワセミも居るそうで、それを聞いたら撮す為にまた来なきゃとは思いました。
    エコルマホールから狛江のロータリーを臨む


    エコルマチラシ20110617チラシ画像は記念に、ここに掲示しておきます。
    clickすると大きくなって、書いてある内容が読めます。

    准と高山“注文の多い料理店”用写真



    蛇足ですが、かつてRolandのセミナーなどで仕事をした頃、担当の部長さんが他の様々な人たちに僕を紹介する時、必ずといって良いほど、「本当はこの人はこういう楽器を弾く人ではなくて、、」という枕詞をたぶん僕の為に付けてくださったことが多かったのです。

    数年経ったとき、たぶん僕がJazz Pianistだったらそういう紹介のされかたはしないであろうと思ったし、あの時期数年にわたって仕事を頂いていた責任を考えると、僕はDigital Pianoは片手間にやっているのだ、という意識を持ってはいけないと思うようになりました。

    僕が任されたセミナーの内容は、「クラシック音楽のLessonだって、もっとComputerやMIDI,つまりDigital Pianoを保有している生徒の数はどんどん増えていくわけで、そういう楽器じゃないとできない(自分で録音できる自動演奏装置など)教育方法を紹介、そしてこの楽器が単に夜の練習の為という実にその可能性を見ようとはしない酷い扱いを受けることがないように努力すること」だったわけですし、色々その中で創造的な事を見つけようとすると、どんどん面白さにはまっていくのです。

    Technologyが花開いている時代に生まれたことをもっと享受するべきで、それ以来、僕は単なるクラシックのPianistであるだけでなく、Keyboardistという他のジャンルなら普通にいらっしゃる職能の方たちの誇りと同じくらいの仕事を自分のジャンルでも出来るようになりたいと思ってきました。

    だから、主たる使用楽器は、たしかに電気を通さないPianoではありますが、前述の様に、この楽器しか出来ない事をもっと積極的にやっていきたいと思っています。

    こういう事に興味の無い人が思うかも知れないけど、誰がやっても機械が同じように自動的にやってくれることもあるのだが、Apple Computerを作ったSteve Jobsが最初の頃に述べた「Computer(Macintoshだったかな?)は知的自転車である」というのが最高に好きな言葉でした。

    同じ距離を歩いて行くのと自転車に乗るのでは時間の節約ができるわけで、その余った時間を「より」高度な創造作業に向けることができるという考え方です。

    自動的にやってくれることで満足するのではなく、余った時間でもっと高度なことをTechnologyを使って創造することこそ、18世紀後半、古い鍵盤楽器からPianoという楽器が登場したときに飛びついた作曲家達が思っていたことと同じ筈です。

    OrganやCembaloの面白さを否定する意味では決してありませんが、強弱がでなかった鍵盤楽器から、強弱を付けることができるPianoを触ったときの当時の音楽家達の喜んだ姿を想像すると実にほほえましいし、そのお陰でたくさんの財産である名曲が生まれてきました。

    Classicの仕事ではあまりこの楽器に触れることはありませんが、ほとんど電子楽器で臨むことが多いMusicalの仕事が僕の職能を高めたことは言うまでもありません。

    Pianoの代替品として与えられる今回の様な状況でも、ちょっとした努力を怠らなければ、希にこういう事を言われることもあるわけで、ある意味逆説的ではあるけど凄く嬉しいわけです。

    それは、Steinwayなどの名器といわれる楽器を弾いていても、それは努力しないでもいい音が出るわけでないのと全く同じ事だと考えます。

    1992年以来、譜面はMacintoshのFinaleで書いているのですが、今回の地震でいろんな分野で過剰に電気を使わず、昔の生活に戻れという意見もありますが、譜面を書くこと自体、手書きに戻るつもりは毛頭ございません(爆)
    なぜならば、同じ事を書くのに(特に修正するとき)手間と時間が全然違うからです。

    Technologyをもっと積極的に利用したという事で言えば、2007年に作曲した“ジョディと子鹿のフラッグと”は完全にLogic expressで作ったものだし、今回もこういう状況で良い楽器を借りることができて新たな意欲がまたDigital楽器に対して生まれました。
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    ● COMMENT ●

    天井の高いロビーでしかも景色がよかったから

    雪さん、詳細なご感想いつもありがとうございました。

    ロビーでやってるという閉塞感はない場所でよかったですね。
    右手と左手の音が違うと書かれていましたが、settingに寄っては左手はbass右はpianoみたいなsplitという設定がDigital Pianoでは出来るのですが、今回そういう手法は使っていません。

    そう感じられたのは、低音と高音の癖の違いか、Jazz Vocalの音色で弾いたときは、弾く強さによってcharacterの違う音が出るように仕込まれているのでそれで音によって違う表情の音が出ていたのだと思います。

    “注文の多い料理店”は7月の公演では今までやらなかった冒険をしようとおもいますので楽しみにしていて下さい。

    午後のまどろみの中

    午後のまどろみの中へ 一滴の音が波紋を広げるような感覚で始まりました。

    キーボードではありましたが、ピアノとは一味違う楽しみがありました。
    演目は二つで、共に風が吹き、その風は不思議な力を持っていて、異界の奥深くへと私達を誘うのでした。

    注文の多い料理店
    とても幻想的でした。
    いろいろキーボードの音色が変わり、声のアンサンブルみたいなところもあり、面白かったです。
    聴いていると、言葉や音の一つ一つが私の心に響き、自分の心に呼応して、自分の中にもう一つの音楽と映像が構築されるようでした。

    なんだか聴こえない音楽が聴こえてきそうな気がしました。
    (「シューマンの指」の本の読みすぎ?笑)
    でも、聴こえない音楽が聴こえたら、素敵でしょうね!聴こえるようになりたいな!
    そんな気持ちになる神秘的な音楽でした。

    かぶりつきで聴いていたので、白石さんの手が良く見え、右手と左手で音色が違うのが不思議でした。
    エレクトーンのように二段になっているのかと思って自分の中で納得していたのですが、休憩時間にのぞいたら、普通の鍵盤でした。

    どんぐりと山猫
    高山さんの表情がとても豊かで、面白かったです。
    何度聴いても、違う楽しみが隠されています。
    キーボード奏者が前を向いているのが、よかったかな!
    表情が近くに感じられるのが嬉しかったです。
    ロビーコンサートの良い面だったかもしれません。

    毎回毎回新しい顔を見せてくれる山猫合奏団
    私の中でも新しい発見があり、常に新しい気持ちで聴くことができました。
    とても気持ちよく帰路につきました。
    一郎のように・・・。
    ありがとうございました。



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  5. Infomation

    ★来る7月中旬から8月頭まで、渋谷にオープンする東急シアター・オーブでのこけら落とし、来日公演のWestsaide StoryにてKeyboard(主にPiano)を弾く事になりました。 いつも弾いているOriginalの編成ではなく、規模が小さいようなので、色々初体験のパートを弾くかもしれません。
    詳細は、公式サイトでご参照ください。
    ★昨年は、山猫合奏団のために、新作“オツベルと象”を作曲し、どんぐりと山猫”も、木管五重奏版の編曲を初演し、語り手2人とCelloとPiano版を沖縄で、それに、語り手を三人でやることもでき、“注文の多い料理店”も語り手4人のヴァージョンを初演し、“セロ弾きのゴーシュ”の演奏もできて、白石准の宮沢賢治シリーズは全4作を演奏するチャンスに恵まれました。 今年中には、かつて書いた曲ではありますが、山猫合奏団のレパートリーとすべく、架谷由紀子さんの言葉に基づく「幻冬の詩(うた)」を上演したいと思っています。
    今年もよろしくお願いいたします。
    ★白石准のWebsiteのHomepageは以前は、http://shiraishijun.netでしたが、今は
    http://shiraishijun.jpになっていますのでご注意を。

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    (まだtag付けし始めて間もないので、新しい記事には極力付けるようにしていますが、全記事検索にはほど遠い状態ではあります。 少しずつ古い記事にもtagを付けていく所存であります。)

    My Works

    iTunes Storeで配信されている、僕の作曲した作品です。
    両方とも宮沢賢治の物語を元に「語りと音楽」による編成で作曲されています。
    “どんぐりと山猫”については、ここ
    “セロ弾きのゴーシュ”についてはここ
    に補足説明があります。
    これらの作品の生演奏のオファーも随時ここで受け付けています。

    二つの作品のうち、“セロ弾きのゴーシュ”はこの真下の欄にあるようにCDとしてもリリースしました。

    山猫合奏団CD

    iTunes Storeで配信もされていましたが、このたびCDにもなった僕の作品を紹介します。 CDの画像はアマゾンへのリンクではありますが、懇切丁寧な紹介ページのある本読む人のパラダイス、快読ショップyomuparaでも購入できます。

    iTunes Storeで配信されているものと違うのは、ボーナストラックが着いていることと何よりも出演者たちによる往復書簡形式のユニークなリーフレットの存在です。


    その他に演奏したCDは 記事のなかにあります。

    お断り

    commentやtrackbackは記事そのものに直接関係ない(記事が取り上げていることに関連があったにせよ)と僕が判断したものは断りなしに削除させていただきますし、頻発する迷惑投稿を拒否するために認証後反映する時もありますのでご容赦。

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