ついに“オツベルと象”の初演の朝を迎えました - 2011.05.01 Sun,07:33

自分一人の練習というものを除けば、みんなで集まって練習した回数としては、自分史上最も多かったわけで、なんで一回のConcertの為に20回近くrehearsalしなければならなかったかと、仕事で言ったらその対価は払われない訳で(爆)、みんなの協力に感謝です。
まあこれだけrehearsalすると気づく事も多かったので、実に興味深かったけど。
初演だし、まあ本番ではどんな事故が起こるかちょっと楽しみにしているところもあって(爆)、みなさんがおもしろがるか、恐ろしく反感を持つか、たぶん感想の温度差は極端だと思うので、今日の日はたぶん忘れられない日になると思います。
思い起こせば、3/11に地震が起きましたが、その直後から計画停電の中、あと数分で停電になるので書けるところまで書くぞと思って普段ありえない集中力を感じた日もあれば、最後に象達が攻めてくるところで、もろに地震の描写みたいなところを、余震を感じながら書いていたり、そのときは「この状況は頭に刷り込まれるだろう」と思っていましたが、もう作曲の苦しみはほとんど忘却の彼方にいってしまい、今はPianistか、指揮者のテンションでいっぱいです。
昨日も都合により、Bassの稲垣さんが欠席だったので、Bassのパートを弾き続けていたし、時間切れで最後までできなかったけど、今朝の残された1時間で最高のものに仕上げる所存です。
まだ当日券として若干余裕はあるそうなので、これから思い立って新百合ケ丘にお越しになる場合は可能です。
では、。
informationはこちら。
写真は昨夜の仕込みの最中ちょっとだけ出来たrehearsalの情景です。
本番は、左端の楠定憲の横にJazz Bassの稲垣護さんが立ちます。
あ、楠さんのTromboneが映っちゃってる(爆、良いけど、、)
Tubaの足下に置いてあるものは来た人だけに分かるものです。
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● COMMENT ●
ご来場ありがとうございました。
白石さんのハ-トがいっぱいの作品でした
終盤にかけて、白石さんの象や生きとし生けるものへの愛情、いつも感じますが、情熱的なところがいっぱいにこめられていて、白石さんが作曲され、演奏されている、ということを(生のステ-ジなので地鳴りのように響きがつたわってくることもありますが)ダイレクトに感じることができてうれしかったです。
個人的には、showtime などのほかの、象が歩いているような、「展覧会の絵」の曲の中でいう「プロムナ-ド」のような何の変哲もない曲のところが、うまく説明できないのですが、淡々としているようでいて、粋な感じがあって、とても好きでした。
中盤までのせりふと曲が一緒になって進むところが、最初に語りといわず、わたしたちも楽器です、と断ってくださっていたように、語りに音楽をあわせるのではなく、音楽側に語りやせりふを入れていたのが印象的でしたが、ときどき(わざとだと思いますが)曲と言葉がぶつかっているところがあって、何回か聴いていると、音楽のその部分のよさと言葉の発し方が一緒に聞こえてよいのだと思いますが、初めて聴く時は、言葉と曲の部分が一緒になってしまうと、どちらに聴く耳を集中していいか、一瞬迷うときがあって、聴きながら物語の中に入るのに、一瞬躊躇するような感覚が自分で出てしまうので、今度聴くときはもっと「どちらに集中しよう」という瞬間的な迷いがなく聴いて入り込むことができるかな、と思いました。言葉の担当の演奏の方二人が、とても味があってよかったです。そんなにたくさんリハ-サルされていたなんて、なかなかブログがないとわからないことで、終わった時の充実した表情で(放心もあったかもしれませんが)みなさんのこの作品にかける思いを知ることができ、今も曲の感じから受ける余韻にひたっています。
良かったです
充分な給与をもらっているとはいえ、雇われて働く身としては象に自己投影をしてしまい、悲しくもなりました。働く喜びも知っているけど、がむしゃらに働くと擦り減っちゃう・・・バランス良く働くのは難しいです。
今日は、 前回園での公演が実現しなかったので、次回の企画に向けて主任や他の職員と共に観覧させていただきました。
オツベルと象はハイセンスで垢抜けているけど、喜怒哀楽も凄いエネルギーで表現されているので、3歳児さんは確実に泣くなぁ~、と思いました。
でもプロの演奏家さんと俳優さんの高い技術と熱い魂をやっぱりこども達に見せてあげたいので、ぜひお招きしたいと思っております。
またお会いできる日を楽しみにしております。皆様お疲れ様でした。
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聴く人が何処にフォーカスを当てるべきか、悩む作品であることは間違いないし、それは狙っていたことなので、可能ならもう一回聴いて頂く機会があれば、また別の物が聞こえてくると思います。
やはり初演ならではの事故は無かったわけではありませんが、共演者の意気込みはそういう時にでも失われることは無かったので、作曲家としてはあまりショックには思っていません。
再演の日が来ることを祈るしかないです。