旦過の湯 - 2006.03.08 Wed,10:07

ここに行ったのは、2005年の10/4、前日に伊那でピアノを弾いた帰りに車で高遠を通り、そこで松茸三昧の接待を受け(これは後日投稿しよう)、諏訪に抜けようと思ったが、どうせなら温泉に入りたいと所望したら送ってくれた人がそれなら面白い温泉があると連れて行かれたとこです。
旦過とは、gooの辞書で参照してみると、
〔夕に来て早朝に去る意〕
(1)禅宗で、行脚僧(あんぎやそう)が宿泊すること。また、その宿泊所。
(2)禅宗で、長期の修行に来た僧を、数日定められた部屋で坐禅させること。
という意味らしい。初めて聴いた言葉だ。
しかしその「静的」なイメージとはほど遠い過激なお湯でした。
温度計はなかったとおもうけど、生涯入ったお湯の中でももっとも熱いと思われる温度で、最初は同行者と共に、数秒しか入れず浴槽から出てはわけのわからない踊りを踊りたくなるくらい(爆)な熱さなのです。
十人も入ったらいっぱいになりそうな広さの浴槽と洗い場だけのシンプルな浴場でした。
僕らが入ったときにいらした地元の人に言わせると「今日はぬるい」といわれて唖然としました。
しかし不思議なもので、何回かトライしている間に体が慣れてくるのです。
そのうち肩まで入れるようになって体は真っ赤だけど、気持ちよくなってきました。
そしてお湯からでて、車で上諏訪駅まで送ってもらおうとしたらなんと、エンジンがかからない!
いろいろ試したけどちょっと無理そうなので、レスキューを呼びましたが、神奈川まで帰らなくてはいけない僕だけタクシーを呼んでもらいました。
道中タクシーの運転手さんに実に驚くべき事を聴きました。
ここは沸かし湯ではないので、日によって温度のばらつきがあるそうで、だから、地元の人はあれでも「今日はぬるい」と言ったのだ。
もっと熱い日もあるんだ(驚)
今じゃこの旦過の湯がこの辺りのもっとも熱いお湯なんだけど、しかしもっと熱い温泉が道路から見えるちょっと山に登ったあたりにあったそうなのだけど、あの阪神大震災の翌日から湯の色が変色し、温度も下がり、とうて営業出来る状態にならなくなって閉店になったそうです。
長野県と阪神と言ったらどれほど離れているか考えたら、あの地震の影響かどうかは、専門的にどうなのかはわからないけど、ずっと長い間出続けていた温泉があの翌日を境におかしくなったことを考えると無関係ではないでしょう。
地球規模と言うには近い地域ともいえるけど、人間の体の大きさからすると、そんな距離にも影響したのかとおもうと唖然とするしかなかったです。
- 関連記事
-
- 草津へのコンサート、まとめ (2010/07/24)
- 公設市場 (2010/07/22)
- ナウリゾートホテルの個室風呂 (2010/07/19)
- シエナ07Sep.び~た日記3 (2007/09/22)
- シエナ07Sep.び~た日記2 (2007/09/19)
- 洋上の女神 (2006/08/12)
- 南フランスのトゥーロン国際オーボエ・コンクールの思い出 (2006/05/24)
- 旦過の湯 (2006/03/08)
- 秋田人情物語 (2006/01/25)
- 京都の最後の晩 (2006/01/24)
- 高床式住居 (2006/01/18)
- 2005/11/19ホテル立山へのび~た15(最終回) (2005/12/20)
- 2005/11/19ホテル立山へのび~た14 (2005/12/15)
- 2005/11/19ホテル立山へのび~た13 (2005/12/15)
- 2005/11/19ホテル立山へのび~た12 (2005/11/30)
● COMMENT ●
トラックバック
http://juninho.blog16.fc2.com/tb.php/135-f48d12b6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)