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    2010-04

    Viva! "Hot Box Funky Guys" @"Guys and Dolls"2010 Japan(再追記再再投稿) - 2010.04.30 Fri,00:19

    本日で千秋楽を迎えるGuys and Dollsのバンドの紹介は、こっちの記事でもちょっとほのめかしては居ましたが、改めて本番の衣装を着た状態の猛者たちをご紹介しましょう。
    僕は全公演乗っていますが、そうでもない人もいらっしゃって、代役の人もいらっしゃいます。
    その人たちも、追記に紹介したので紹介しましょう。

    Mr.木幡一瞬サッチモかという表情をしていますが(爆)、すばらしいハイトーンを聴かせてくださっている木幡光邦さんです。

    今回僕は初めての共演です。

    二幕頭のHot Boxでのアデレイドのショウのミンクというナンバーの最後のハイトーンはすごい迫力ですが、今回は一人で吹くわけでそうじゃない音域もたくさん吹いているわけです。

    それは他の二人もそうなのですが、並大抵の技ではありません。
    いいですか、みなさん、管楽器は三人しかいないのです!
    おのおののソロも興奮しますが、その三人がハーモニーを作って忙しく動いているときにはゾクゾクする興奮があります。

    どうやらほぼ同世代だそうです。
    Musicalに関わると、リード楽器のマルチプレイヤーという方々にたくさん会ってきましたが、この人は、ラッパとともにギターも弾くらしいです(驚)
    詳しくは、彼のウェブサイトにて参照してください。
    これから紹介するホーンセクションは全部彼のバンドのメンバーでもあり、5/5にライブがあるようです。



    Mr.近藤CHICAGOでも、SHE LOVES MEでもご一緒した近藤淳さんです。
    でも二度の共演で味わえなかった、彼の本当の実力を今回嫌と言うほど感じています。

    格好いい、なんて素敵なんだ、ううむ、どう表現して良いか解らない音と優しさで木管楽器を担当しています。
    フルート、クラリネット、サックス、どれも媚薬のような香りのする歌です。
    Websiteはこちら。年齢的にも大先輩です。
    実は、彼の出発点は、トランペット奏者だったそうですよ。


    Mr.鍵和田トロンボーンはこれまた初共演の鍵和田道男さんです。
    彼のWebsiteであるkagiyan.comに詳しい情報があります。時に圧倒的な迫力の咆吼、そしてトロンボーンならではの、ユーモアたっぷりの歌い廻し、そして哀愁のこもったフレーズなど、様々な表情のある音色が、この芝居の味付けにとても貢献して頂いています。
    大先輩ですが、誰も見えないところで茶目っ気たっぷりのユーモアを発揮してくださるので、一同、かなり和んでます。
    はっきり言って、トロンボーン一本でマルチ金管奏者状態です。
    内訳は、セカンド・トランペットの音域から、テナー・トロンボーンのメロディーも、そして時にバス・トロンボーンの音域も、まるで落語の様に、メロディを吹いたら、合いの手の超低音の一発まで独りで兼ねています。

    ああ、この作品を本来のビッグバンドの編成でやってみたいよ、、、。


    Mr.水野Sunday in the Park with George、そしてSHE LOVES ME、と続き、去年から三連発でご一緒している水野久興さんです。
    マニュピレーターとしてもこの少ない編成の中で、ブラスの補強、そしてストリングス、あとはパーカッションと鐘類を一手に引き受けていらっしゃいます。
    SHE LOVES MEでもそうでしたが、彼の技のおかげで、この少ない人数が、二倍以上多い奏者で演奏してるかのような錯覚が客席で聞こえているわけです。


    Mr.宮地ドラムスは、蜘蛛女のキス(96年の日本初演版)とか安寿ミラさんのコンサート以来、なんと十数年ぶりの共演となった、宮地良幸さんです。
    とにかく、この業界にとても長い人なので、どんな注文にも即座に応えられるし、任せておけばなんでも楽に出来ます。
    彼だけでなく、今回のメンバー全員に言えることですが、このある意味「高齢者に近いバンド(爆)」の「総経験値」というのが如何にすごい事か、もしかしたらカンパニーのメンバー自体判らないかも知れないと思うくらいの職人集団だと思っています。

    数ヶ月前のSHE LOVES MEの時もそうだったけど、結局終演後最後まで一緒に楽屋や居酒屋に居るのは、ピアノとドラムスとベースのリズムセクションなんだよな。なぜだろう(爆)。
    彼の刻むリズムの上に安心してみんなが弾いています。


    Mr.稲垣SHE LOVES MEに引き続き、というよりは、やっと本領発揮のJazzのテイスト満載の作品でご一緒できた感慨のある、Bassの稲垣護さんです。
    前回ご一緒したSHE LOVES MEでも、イローナの歌う"図書館"で、すばらしいソロ(といって良いだろう)を披露してくださいましたが、今回も、スタンダードの名曲になっている"If I were Bell"でのベースは、普段ミュージカルではなかなか聴くことの出来ない必聴ものの演奏です。
    たぶん、昨年の11月下旬以降、僕ともっとも酒を飲んだ回数の多い相手です(爆)



    あと、水野さんと僕のキーボード奏者以外のセクションはおのおの代役の人がいらして、それも追々ご紹介します。

    みなさんお忙しい人たちばかりなので、初日に集って演奏したこの「レギュラー」が同時に全員そろうのはもう残すところ千秋楽までもしかしたら一回か二回くらいしかありません。

    しかしながら、代役の人たちも、すごいキャリアの持ち主のベテランばかりなので、違うテイストにはなりますが、とても刺激的です。
    レギュラーもエキストラもネットでそれぞれお名前を検索すると如何にすごい実績があるか一目で分かるでしょう。

    そう、今回のバンドの中には30代の人は一人もいなくて、代役を含めて20代、40代がたった一人ずつ、そしてあとは全員50代以上で、中には今年還暦を迎える方もいらっしゃると聞いています。

    もっと若い頃にこの快感を味わいたかったとは思うこともあるけど、最近新しいことや刺激的なことが目の前に拡がるときに思うことは、今だからそう感じているのかもしれないと思いますし、人より遅かったかも知れないけど、今この人たちと演奏することが実現していることに感謝して勉強できるということこそが幸運な人生だと言うことでしょう。
    だから、「もう若くないのだな」と感じて若い人にジェラシーを感じることより、「若造よりおっさんの方が何倍も楽しくできる」と最近お目出度く思えるようになりました、というかもともと若いときに早くじいさんになりたいと願っていたので、やっと僕の青春時代が到来したと言えるのかも知れません。

    しかし、改めて写真を見ると、みんな素敵な表情してるなあ。
    Viva! Old Guys!


    Oscar & Dollsおっと、僕の写真を忘れていたが、この間、可愛いDollsのみんなが記念撮影してくれたけど、そのまま出すと恥ずかしいし、今更僕の顔を見たいやつもこのサイトに来る中では居ないと思うのでレタッチしたやつでお茶を濁します。
    ううむ、悪徳バンドマスターな感じがにじみ出ているなあ。
    もしかしたら、劇中で話題になるアデレードの上司のチャーリーなのかもしれません(爆)


    では、追記にレギュラー以外の方たちを紹介しましょう。

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    いたずらでGuys and DollsとCHICAGOを関連づけたりしたけどまったく別世界であることは自明の理@CHICAGOこぼれ話21 - 2010.04.28 Wed,13:42

    上演中のGuys and Dollsも、6月に幕をあけるCHICAGOについて、ちょっと時代が近いし、音楽のスタイルがジャズなので、自分の楽しみで、二つの作品に共通して出てくる地名からちょっとした妄想を書いた


    しかし、Guys and Dollsの冒頭の曲のタイトルにもあるけど、ラニオンランド(原作者ラニオンの世界)というくらいで、Guys and Dollsの世界観というのが序曲で示されるわけで、それはWestside Storyでも、42nd Streetでも冒頭に出てくる群舞というのは、それ以降のその作品の強烈な印象をまず植え付ける上で必要な場面です。
    それは、CHICAGOもまさにしかりなんだけど、やっぱり天と地の差ほどこの二つの作品は違うなと思います。

    あの序曲からAll That Jazzへの間に客はCHICAGOの独特の世界観の中に引きずり込まれるのです。


    この間の休演日に久しぶりにずっとCHICAGOのナンバーを弾いていたとき、そして昨日のGuys and Dolls二回公演の合間にちょっとCHICAGOの曲を練習していて、全く持って当たり前なのだが、本当にこの二つの作品のカラーというか匂いというか、温度差というか、まったく別世界だと思いました。
    特に同じ日に両方を弾くとそのコントラストが、強烈に感じます。


    僕が来月頭に出る、月刊ミュージカルの取材で、原稿の修正で忘れちゃったミスがある。

    たまたまその対談の中でも、Guys and DollsとCHICAGOについて言及したとき、両方の作品に「あやしい人たち」が出てくるみたいなことを言ったのだけど、たしか「妖しい」と変換されていて、そうだ、たしかにCHICAGOは踊りを見ると妖しいけど、Guys and Dollsには妖しい人たちはでてこなくて、どちらかというと、怪しい人たち(爆)が下水道でサイコロを振っていたりするわけで、、、(爆)

    僕が言いたかったのは共通点として悪い人たちが出てくる芝居、というくくりだっただけなんだけどね。
    (まだGuys and Dollsを受注してなかった頃に書いた記事。)


    Guys and Dollsにもとてもセクシーな曲や踊りがあるけど、やっぱり不健康な感じは全くないし、CHICAGOとの比較は元々無意味なんだけど、やっぱりCHICAGOの世界観というのは、あのボブ・フォッシーの振り付けの影響がその一番重要な核になっていて、それに合った音楽の妖しさがありえないくらいにマッチしているのだと思います。

    だから、Guys and Dollsの空気とCHICAGOのそれはどっちが良いとか面白いかというものではなく、もう別の宇宙なのです。

    ミュージカルであること、ジャズであること、アメリカの戦前の話(舞台は違うけどGuys and Dollsの原作は)であることは共通点であるけど、もう別のジャンルといっても良いくらい違います。


    2008年の上演のおりに稽古ピアノをやっていたときは、全体で舞台稽古をする前は、二つのスタジオ(たまに三つ)に別れていて、僕は主に歌のリハーサルで伴奏をしていました。

    今回はフォッシーダンスのスピリッツを受け継いでいる希有な日本人、大澄賢也さんの指導する振り付けの稽古場に居ることが今のところ多く、改めて、普通のジャズダンスとフォッシーのそれの大きな違い、しかしながら、本当に些細な手やつま先や体のかがめ方の数度の角度の違いだけで、CHICAGOになるかならないかを彼がやってみせるのを見るとため息が出るほど興奮します。

    かつて蜘蛛女のキス(これもボブ・フォッシーの振り付け)の日本初演の時には僕はずっと振り付けチームのピアノを弾いていたが、ブロードウェイから来ていた振り付けの先生がみんなの前で歩いてみせるだけで、一瞬にしてそれが妖しい女(オーロラ)になったり荒くれ囚人(でも格好いいという形容詞をつけないとだめだけど)になったり、その表現力に鳥肌が立ちながら弾いていたものでした。


    音楽の演奏でもジャンルを問わず、その曲やその作曲家の世界観を「香らせる」演奏をするには、楽器の前でフィジカルな練習を繰り返ししているだけじゃ駄目だと思っています。特にLessonしていたりすると常にね、、。

    ピアノを弾く人のほとんどが、「ピアノを弾ける先生」に「ピアノの弾き方」を習っているだけだからです。
    「ピアノを弾けない別ジャンルのアーティスト」に「音楽」やその後ろにある世界観の影響を受けてきた僕は、それが楽しいし、自由な発想が出来ると思うのだけど、そういうLessonをすると、みんな難しいといって顔をしかめちゃうんだよな。(爆)、
    手がかりがなにもないから創造作業なんだけどな。
    まあいいや、、最近は人に教える(時間がないので申し訳なく思っています)より、自分が周りの共演者にいろんな事を学びまくる毎日だから、アウトプットよりインプットの作業をお金を貰いながら出来る幸せを千秋楽まで感じ倒すぞ。


    二つの作品を観ていて面白いことに気づいた。

    Guys and Dollsには、ある意味品の無い野郎どもがたくさん出てきて、実に言葉遣いが荒い。

    でもCHICAGOはもっと悪い(だって殺人事件を起こして拘置所に居る女どもだし)やつらが出てるのだけど、乱暴な言葉で怒鳴る場面はほんのわずか。

    ある意味ほとんどの登場人物が慇懃無礼に満ちていて、そしてその極みの二人(爆)が「最近の世の中には品が無くなった」と歌ったりするし、あの弁護士の公明正大に装っているあの悪さ(爆)、もうこれが、やっぱりAll that Jazzなんだね。

    だけど、あれだけ面白い世界になっているのは本当に不思議。

    Guys and Dollsが終わってしまうのは悲しいけど、すぐにCHICAGOが待っているのであの世界一の愛すべき虚飾(爆)が僕の惜別の思いを隠してくれることでしょう。
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    結局最後に勝つのは女、、、、、、 - 2010.04.28 Wed,12:20

    Guys and Dollsの公演も残すところあと四回になったらしい。

    月曜日の休演日はCHICAGOの練習に行ったのだが、両方の作品の最後の歌の歌詞を見ていて思った。

    Guys and Dollsも、放し飼いだったあの野郎どもが、最後女たちと歌うGuys and Dollsのなかで、いろんな無理や苦労をするのは、すべて可愛い彼女のためなんだ、と実に「けなげ」ことを言っている。

    しかし、CHICAGOでは、
    RoxieとVelmaは

    "No,I'm no one's wife
    But,Oh,I love my Life"

    と高らかに宣言し、みんなで
    And All That Jazz(なんでもありさ)
    でおわってるよ、、。

    正反対の歌詞だけど結局いつでも最後に勝つのは女なんだな、、、(号泣)

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    Guys and Dolls空耳アワー,無理矢理SHE LOVES MEに関連づけるおまけ付き(爆) - 2010.04.25 Sun,03:09

    この作品の中の一幕の最初の方に、ネイサン・デトロイトという登場人物が如何にギャンブラーたちのなかで頼りにされているかということを表現されているネイサンという曲がある。

    冒頭、床屋で子分たちと賭場が警察の締め付けで見つからないことを嘆くわけだが、ヴァースの始まる、いわゆる台詞バックでイントロがブラス(ミュートが着いてる)とストリングスとドラムスで数小節奏でられるのだが、僕の耳には、そのモティーフが「クラップ・ゲーム!」と叫んでいるように聞こえます。

    リハーサル中に雑談で表明したら、演出家にもスタッフにも一笑に付されたけど、僕はこの空耳をとても大事に思っています(爆)

    絶対にこれは作曲家の残したユーモアだと思いたい。いや、そうだ、絶対そうに違いない(爆)
    それは、ギャンブラーたちのの心の叫びなんです、きっと(爆)

    だってこの曲のこれ以降とか、他の曲のヴァースの部分ってバンドはほとんど全音符か二分音符でほとんど動きが無く、その上に言葉が自由にしゃべるように載っているのに、この曲だけ冒頭にそれ以降全くでてこないこのリズミカルなモティーフが実に印象的に使われているんだもん。

    きっと作曲しながらクラップ・ゲームって口ずさんでいたような気がする(爆)

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    Tromboneのスライドがこんな事になってるとは誰も知らないだろう - 2010.04.25 Sun,02:37

    柵越え1バンドの配置はこの記事でも紹介したが、Guys and Dollsのトロンボーン奏者の鍵和田名人の職人芸をお見せしよう(爆)
    バンドの前にある柵からはみ出てます(爆)
    しかも、ここは舞台から2~3メートル上空にある場所であり、いつ落下するかというスリルの中で演奏してらっしゃいます。すべての写真はクリックすると大きくなります。


    柵越え2今度は肩越しに撮らせて貰いました。
    可動範囲はきわめて制限されてるな。
    しかもスライドを支えている指のかかりかたをかんがえると、ちょっと汗をかいたら先にすっ飛んでいきそうだ。
    彼はどちらかというと、体の大きい方ではないので、スライドが遠い位置まで行くポジションについてはいろいろなご苦労があることはお話を伺いました。
    だけど本当にすばらしいプレイで僕は毎回癒されています。

    これが、「地面の上」で演奏していたら余計な冷や汗をかかれるはずがないのだけど、、、、、

    エキストラの内田さんもやはり不安感については同じ事をおっしゃっていました。

    スライドを持つ指そばによって指を見た。
    これじゃ、もし、手元が狂ったら速攻すべって舞台上に飛んでいくね(爆)
    ううむ、実に苦労しながらあちこちで印象的なフレーズを吹いてくださっているのね。

    しかも僕の合図は全部時差のある小さい液晶モニター越しだし。

    感謝です。
    それこそ、毎日「サラとアデレイドの出会いの歌」のイントロが最高です。
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    Guys and Dollsの中の異彩を放っているナンバーと言えば - 2010.04.25 Sun,00:13

    僕は作曲家の息子です。

    で、学生時代からギャラをもらう仕事をしていましたが、プロフィールに書くデビューというのは、それから10年近く経ったあと、作曲家の武満徹さんの主宰する現代音楽のフェスティバルで突如代役で弾いたことが、武満さんからも、そして音楽雑誌にもとても好意的な評判を書いてもらったのでそれにしています。

    子どもの頃も作曲家の父がいたからかもしれないが、いわゆる前述のエピソードを含め、現代音楽(この言葉がピント来なければ、いわゆる前衛的な音楽、というものを身近に触れてきたから、いわゆる、ドミソとシレソだけで成り立っている、商業音楽の中にいると物足りないものを感じることはしばしばだし、昔の歌謡曲、今のJpopのどの曲も歌えないし、みなさんが知っているアーティストの98パーセントは知らないからカラオケにまれに連れて行かれると、鉄腕アトムや鉄人28号、エイトマンやスーパージェッター、オオカミ少年ケンだったり、子どもの頃観ていたアニメしか歌えません。

    ゆえに、なぜそう思うのか判らない(それは普通の人が、これはめちゃくちゃに弾いているんでしょう?と思うようなジャンルが心地よいと育ってきてしまった感性があるからかもしれないけど)けど、Guys and Dollsの二幕の最後の方で、サラとアデレイドが出会う時に二人が融合せず(爆)、勝手に思いを独白しているのが二重唱になっている曲が、ネットで観たらぼろくそにひどい出来だから、なんとか改良できないか、と書かれているのを見たので、作曲家に対しても、そしてキャストに対しても、音楽監督、演出家に対しても、僕が反論しないと誰も反論できない(お客様の感想は不可侵の領域だとは思うから。)と思うので、そう感じちゃったお客様の感性をこけにするわけではないのですが、はっきり述べておきたいのは、曲が悪いわけでも、キャストが音をはずしているわけでも、演出家が無理難題を音楽監督とともにあの場面で要求とか失敗をしているわけでもないことはここで音楽の現場監督の僕が宣言しておきます。

    確かに商業音楽のものさしからいうと、あの曲はイントロのすばらしいトロンボーンのソロのあと、歌い出してから「ハモってない」様に聞こえるかも知れません。

    しかし、あれは全く譜面通りにやっています。

    じゃあ、作曲家が「悪い」のか?

    違います。

    あれは、それまでスカイとネイサンの様には交流の無かったサラとアデレイド(この発音は、ナイスリー役の田中ロウマ君が発している「アドレイド」の方がきっとオリジナルに近いと思うけど)が初めて直接な交流をすることになるきっかけの大事な曲です。

    それで、構造的に説明すると、それまでにお互いが独唱していた曲が完璧にコラージュされているから、ハーモニーとしては、他の曲と違い、とってもゆがんで聞こえる箇所があります。
    しかも、二人が別々の立場の歌詞を歌っているので、芝居を見ている人が「理解したい」と思う気持ちをそいでいる可能性は十分あります。

    しかし、曲を作る側から分析すると、なんでもかんでも、明晰に歌詞の内容が分かるようにすることだけを考えたら、古今東西のオペラやミュージカルの名作のほとんどが、曲を書き換えなければいけなくなるでしょう。

    合唱になったときだって、そうです。
    声部が複雑に混ざり合ったが最後、もう歌詞の内容なんて聞き取れない状態になっている名曲はいくらでもあります。

    ストーリーを追ってるのだからなんであんなことをするのかと言われたらそれは作曲家に訊くしかないけど、僕はとっても短いけど、あの曲のアイデアは本当にすばらしいと思っているのです。

    前にもどっかの記事で書いたけど、あれ(同時に二人の役者が勝手に自分の立場を独白すること)を台詞でやられたらほんとに怒りを感じるかも知れません。

    しかし、音楽に載せてああいうふうに「同時進行」で違う歌詞をまだ交流する前の二人が歌っていることがあのドラマのあの場所ではものすごく必要なのです。

    僕もミュージカルと宣言したら恥ずかしいけどそういう素材を書きました。(“ジョディと子鹿のフラッグと”
    その過程で思ったことが次のことです。

    印象的な場面でそのキャラクターの気持ちを音楽で強烈に表現することはある意味簡単だが、そればかりで全部が進むと、ドラマが必要とする対立関係やその逆であっても、単なる顔見せ歌合戦にしかならないではないかと、、。
    そういう様々な緊張関係が音楽の中に表せられなければ音楽劇にする意味がない。

    やっぱり音楽劇として様々な緊張関係を音楽的に配置するためには、それぞれの役の単なる独白がメロディーに乗っているだけではなく、同意にせよ、反発にせよ、そして無関係な関係そのものであれ、それが同時に音楽のハーモニーの中に溶けてしまったら面白いのにと思うわけです。

    Guys and Dollsでそういう場面の音楽を例としてチョイスすると、それはまず冒頭の競馬の予想のフーガが筆頭に挙げられるでしょう。
    三人のギャンブラーがそれぞれ違う馬が有力だということを主張する歌が同じ伴奏の上に時間差で表現されています。

    そして、文頭に戻るけど、境遇が極端に違う女がそれぞれ絶望感にさいなまれながら歌う重唱(まったく音楽のなかで交流は無いが)が、それそのものまったく違う曲が言葉通りコラージュされているのが圧巻なのです。

    ゆえに、あの曲がひどいできだと思っている観客の皆さん、安心してあの「ゆがみ」を楽しんで頂ければと思います。
    だから、そのあと二人が意気投合して歌う重唱のハモりと歌詞の内容の共感が効くと思います。
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    舞台の後ろで弾くのは本当は面白くないのだけど、特権もあるわけで、 - 2010.04.24 Sat,10:47

    役者に合図を出したり役者の息や振り付けのタイミングを直接目視して演奏するのがもちろん理想的なことであり、舞台と客席の間に通常大きな劇場で存在するような、ピットで演奏できたら、特に楽器の「生」の音が直接出演者や客席に聞こえるということの意義を強調したいが、そういうことが実現できたら良いのにとは常に思ってますよ。

    SHE LOVES MEも天井から吊り下げられた場所で弾いたし、今回も舞台の一番奥に押し込められてるわけで。

    でも両方とも劇場の制約があることと、奇遇なことに両方ともカフェだったり劇場でバンドが生演奏している場面があるわけで、その瞬間は、「出演者」の一部になる必要があるから、本来音楽が一番大事に扱われなければいけないミュージカルではあるけど、演奏のしやすさより、ヴィジュアルを優先されて後ろで弾いている訳です。

    ついでに言えば昨年パルコ劇場でやっていたSunday in the Park with Georgeも、別の意味でのヴィジュアルのために客席から見えない舞台袖で弾いていたわけで、別にこの仕事をしていたら特別なことではないのですが、、。

    SHE LOVES MEの時はBOWSの時に、僕が代表して客席に向かって挨拶をするとき、配置の関係で僕の他の演奏家はごく一部舞台、および客席を見ることができたわけだけど、今回は横一列に並んでいる(写真1、および写真2)ので、全員が客席に向かうことができます。

    きっと、キャストたちが最後客席に向かって最高の笑顔でお辞儀をしていらっしゃることと思います。

    しかし、その後、我々Hot Box Funky Guysに向かって振り返って手を振ってくれたり拍手してくれたりしている瞬間のあの表情は、きっとお客さんに対する笑顔とはちょっとばかし違うような、まるで打ち上げで乾杯をしているようなまさに仲間同士の満面の笑顔であり、大人の集団なのにまるで子供たちのようなきらきらした瞳で僕らを見上げてくれます。

    あれの感動は、悪いけど演出家を含む他のすべてのスタッフたちは見たくても見られない「あの位置で弾いたからこその贈り物」だと思います(爆)

    その瞬間SHE LOVES MEの時も今回も、全キャストの笑顔と瞳を独り占め(独りじゃないが、「そんなことはどうでもいい」@ビッグ・ジューリ風に言ってみたい)出来る幸せを感じ、疲労がすっとびます。
    大げさに書けば、全員とおのおのとハグしたくなる気分です。

    そうそう、舞台上で弾いていたCHICAGOのBOWSの時も同じだった。

    客席の拍手が何よりも本当にありがたい心の栄養になりますが、共演者の笑顔(タフな曲を演奏した直後のバンドマンたちの笑顔ももちろん)はこの仕事をしていて本当に良かったと思える瞬間です。

    だからある意味「後ろで弾くのも密かな楽しみにもなった」と書くと永遠に前で弾かせて貰えなくなるかな(爆)
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    月刊ミュージカルの取材を受けちゃいました - 2010.04.24 Sat,02:18

    昨日は夜公演の前に月刊ミュージカルの取材を、ネイサン・デトロイト役の錦織一清ちゃんの"錦織一清のスペシャル・シート"いう対談コーナーで受けてきました。

    もちろん、Guys and Dollsがリアルタイムで進行しているのでその話題もあるけど、昨年10月下旬から稽古が始まったSHE LOVES MEを含めたらある意味この半年一番ずっと一緒に仕事をしているようなものですから、もちろんその時の話題も織り交ぜて、小一時間しゃべり倒してきました(爆)

    発売は5/1だそうです。

    昼からCHICAGOの練習に行っていたので、なんかとてもハイで、対談後もそのまま飲みに行きたくなるような熱いテンションになり、夜公演は体は疲労しているはずなのに妙に高揚して弾きました。

    本番楽器の前に座っている時は今ものすごく楽しいので、もうあと一週間くらいで終わってしまうのが残念でなりません。

    まあ夏になれば暇をもてあます季節が来るに違いないからそのころは新作を作曲しようと思ってます。
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    Not クラップゲーム but くら寿司(爆) - 2010.04.24 Sat,01:49

    くら寿司今日のネタは、完全にGuys and Dollsの出演者と観覧した人、しかも初日の頃はそんなことはGuysの一人は言ってませんでしたので、きわめて限定的な内輪ネタであることを最初に断っておきます(爆)

    写真は、今日の午後、僕が別の仕事で必死で弾いていた時に携帯がメール着信で震えたので、手が空いたときにその内容を見てのけぞったものです。

    Guys and Dollsのバンド"Hot Box Funky Guys"のドラマー宮地さんが、たまたま劇場に出勤する前におうちでメジャーリーグの試合を見ていたところ、写真のように「くら寿司」がアメリカに進出していることを見て急いで携帯でテレビ画面を撮り、送ってくださったものです。
    しかも、この広告は、どうやら液晶らしく、複数のスポンサーが一定時間が経つと入れ替わるようになっているから、このアングルで表示されてもその瞬間にこれが映るというのもなかなかチャンスを待たないと撮れないみたい。

    残念ながら、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地ではなく、松井選手が所属している(確かに去年まではニューヨークにいたからそれもしゃれの内だといえば言えるのだが)アナハイム・エンジェルスの本拠地だそうなのだが、これが内輪ネタのしゃれになるのが、相手チームがデトロイト・タイガースということだ(爆)

    日本語をしゃべっている(爆)ネイサン・デトロイトが台本にはないだじゃれを言っている中の話題でした(爆)

    観てない人にはちんぷんかんぷんな結び方なんだけど、こんなこと具体的に書いてもそれはそれで粋じゃないと思うので、これにて失敬。
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    コントラストの妙(爆) - 2010.04.23 Fri,02:41

    ハリー・ザ・ホースまずはこの身長差。
    ハリー・ザ・ホース役の中村昌也さんと。192cmなんだって。
    俺の乳首の位置が彼のおへその位置だ(驚)

    ナナそして、ドールズの一人、ナナ役の秋山千夏さんと。

    か、顔の大きさの違いがすごすぎる。

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    Guys and Dollsの演奏環境 - 2010.04.23 Fri,02:03

    Guys環境2010僕の直接的視界はこういう感じ。
    譜面台の横に舞台のモニターがある。
    もちろん本番で撮影したんじゃないよ。(爆)
    モニターに表示されているの日付通り舞台稽古中待たされているときに撮った。

    G&D2010pitそしてpit全体はこんなに狭い(爆)
    手前のトロンボーンの鍵和田氏はスライドが前の柵に当たらないように常に気を遣いながら間を通しています。
    しかし、いつスライドが外れて舞台に落ちてしまわないか気が気じゃないそうです。
    彼のスライドのちょっと右側の柵に小さいモニターが見えるでしょうか。
    そうです、トロンボーンというのは、こんなに一列に近い状態で並んでいる環境では、譜面に正対したときにスライドの関係で直接僕を見ることができなくなります。

    ゆえに、遠くはないところに居るのに僕の指揮はモニターで見ています。
    それは、反対側のキーボードの水野さんも同様です。
    SHE LOVES MEの時は、ものすごく揺れる場所で弾いていた(天井から吊り下げられた箱の中で弾いていました)が、僕とおのおのの奏者の距離はそこそこ奥行きが取れたので直接アイコンタクトを取ることは可能でしたが、今回はスペースの関係でそれが出来ません。
    こんな環境にもかかわらずみんなつくづく、良く合ってると思います。

    ちなみに、この記事で書いたとおり、モニターに映る僕の動きは時差があります。
    ゆえに、舞台上の役者たちが見ている客席につるされたモニターも同様で、みんな良く合わせてくれていると思います。

    そしてある意味そのEnsembleを堅固なものにするためにもっとも大事な環境と言えば、終演後であり、、、、

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    理解してもらうということの戦略には布石が必要ということだね@CHICAGOこぼれ話20 - 2010.04.22 Thu,10:55

    昨日は、正午ころから夕刻までCHICAGOに居て、夜はNEW YORKに飛んで(爆)、Guys and Dollsを弾いてきました。

    CHICAGOの日本での上演はもうだいぶ前から来日公演があり、映画のヒットもあり、ミュージカルファンの中にはCHICAGOというのはある意味古典に近く受け止められてきた経緯がある。

    しかも、僕が関わっているこのCHICAGOのカンパニーはワールドワイドなカンパニーで、今日も世界のどこか何カ所かで上演されていて、基本的には、同じ演出で、あとはローカライズされた枝葉の違いがあるだけだ。

    今回日本人キャストでの上演は二度目(かつて大昔別のカンパニーで日本人上演の歴史はあるけど、それは除いて)なのだが、ヴェルマがブロードウェイで現在出演しているアムラさんという人がやることになり、歌詞が英語になったりする部分がある。

    それも今回の上演で話題となることだろうが、興味深い変更が何カ所かそれ以外のナンバーで見受けられることがある。

    それは、もちろん、前回の日本人初演のときにも問題になったことを修正していることもあるけど、真っ先に思いつくのが、"All that Jazz"や、”Razzle Dazzle"という言葉をそのまま活かしていることだ。

    聖書にもあるとおり(爆、Guys and Dollsのサラの影響か、このレトリック)、何にでも時があるわけで、これだけCHICAGOの上演がたびたび行われてきたら、もう、原語で伝わるでしょう、というコンセンサスができてきたとおもうわけです。

    年末年始に関わっていたSHE LOVES MEも、アルパという少年が雇い主に訴える"Try Me!"という曲も今回は歌詞にそのままTry Meにして歌っていた(実は最初の原稿は日本語だったけど、稽古中に変えた)し、Guys and Dollsのなかの、"Luck be a Lady"もそのまま原語でLuck be a Lady tonight!とスカイは歌っている。

    もちろん、いつだって劇場には、予備知識なしに、しかもミュージカル自体初めてご覧になる方が何割もいることは承知のうえで書くのだが、初輸入のころとちがって、何度も繰り返し上演されてくるものは、「この」CHICAGO、「この」Guys and Dollsというように、もう、作品を上演すること自体に意義を感じる段階ではないと思うのだ。

    今関わっているGuys and Dollsも何度も上演されてきているし前観た人はいろんなところを比較するだろう。

    ゆえに、CHICAGOの昨日のリハーサルで、大澄賢也さん(押しも押されぬダンスキャプテン)がダンサーたちに訓辞をたれていた中で、「再演は初演よりグレードアップしていて当然と思われるから心するように」というのがあったけど、それは、歌唱指導で今回は練習初日からいらっしゃる指揮者の上垣聡氏も「前回は見逃していたこういうところを今回はきちんとしたい」ということをみんなの前で述べていた。

    歌詞も変わるし、外人スタッフも三人の内二人が変わっているわけで、ほとんど同じメンバーのCHICAGOでもあり、またあらたなCHICAGOがこれから作られていくのだという感慨がある。

    昨日はダンスのリハーサルにつきあったので、序曲からAll that Jazzのところをたぶん20回近く弾いた気がするけど、もう懐かしいのなんのという気持ちと、妙に新鮮な気分が混在し、6月が来るのが楽しみでしょうがない。
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    ネイサンとベーブ・ルース@Guys and Dollsの妄想は続く - 2010.04.20 Tue,11:41

    Guys and Dollsのほぼ主役と言っていい賭博を仕切っているネイサンとその愛人、アデレードの会話にこういうのがある。

    ネイサンとアデレイドは婚約して14年になるそうだ。

    ネイサンはできるだけ結婚なんてしないで自由にギャンブルを仕切りたいと思っているが、アデレイドは田舎にいる(きっとニューヨークからは気軽には帰れない、時差のあるような町)お母さんを心配させまいと、とっくに結婚していて子どもも5人生んだことに手紙でほのめかしている。

    その事実を知ったネイサンの台詞。
    「いずれお袋さんと会ったとき、5人の子供たちのことはどう説明するんだ!レッドソックスにでもトレードに出したとでも言うのか!
    と言うのだが、ここにもその時代の時事ネタが反映していると思うのだ。

    レッドソックスの本拠地は、ボストンだ。
    ニューヨークといえば、ヤンキースであり、その二つのチームは、好敵手として知られている。

    野球に興味のない人には知らない話題だろうが、かつて、「バンビーノの呪い」という一種の伝説があったわけで(レッドソックスについてもバンビーノの呪いについても文字列のリンクをたどってください)、この物語が成立した当時のレッドソックスの凋落振りを考えると、このギャグのトレード先がドジャースとかではない理由は、ベーブ・ルース(バンビーノ)の存在抜きには考えられないのだろうなと思う。あのトレードがネイサンの同時代でなくても。
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    アーバイドの素性が気になる@Guys and Dollsの妄想は続く - 2010.04.20 Tue,01:04

    Guys and Dollsの登場人物の背景に関してここのところ僕の妄想を綴っているのだが、この間の記事で、主人公のサラの祖父のアーバイドについてちょっと触れてみた後に、そういう見方でその日の公演を弾きながら彼の台詞を改めて聞き直しているとやっぱり、この家族にはなんか「影」があるような気がしてならないと思いました。

    元々、このGuys and Dollsというミュージカルは、Damon Runyonという人の複数の短編小説を組み合わせて作った話らしいので、もともとおのおののストーリーのなかでは関わりの無かった登場人物が一つのストーリーに登場する羽目になったわけで、最初から一つのストーリーの中に構想された人物像ではなく、無関係なところから関連づけられたという作り方も実に面白いなと思っているのです。


    故に、最近というか、前からはまってる、一見無関係な複数のストーリーを妄想のすえ、関連づけてしまうということは自分のなかでは、たんなる読書感想文を思いつくより、他人のストーリーなのに自分が探偵になって犯人の残した手がかりと犯行の筋道との関連性を見つけた様な楽しみがあります。


    まあこういう「趣味」がないと“どんぐりと山猫”“セロ弾きのゴーシュ”とかの作曲をしようなんては思わないと思う。


    タイトルのアーバイドについてのことにもどります。

    このGuys and Dollsにでてくる救世軍のメンバーのうち、カートライト将軍とアーバイドは、妙に様々なことに寛大です。
    カートライト将軍についてはまた別の機会に考えるとして、アーバイドの寛大さについては、この前の記事に書いたように、スカイが最初に訪ねてきたとき、風貌からあまりガラの良くない若い男が来たのに敢えてサラと二人っきりにさせてしまう不用心さがあり、そのうち二人が怒鳴りあいをしてても、出てきません。

    リアルに想像すると、他の二人の救世軍の人が怒鳴り声を聴いて何が起きたかと駆けつけようとするのを止めてドアのところで聞き耳を立てていたのかも、、、。
    (実際、その後、凱旋活動から戻った救世軍の人たちの前に突然カートライト将軍が現れたとき(建物の外だし)は、大声を出してないのに奧からアガサたちは駆けつけてきますからね)
    しかし、他の二人が心配するなか、もっともサラに対して直接的な保護者であるアーバイドはサラとスカイの居る部屋に行くのを止めていたように思います。

    なぜなら、その瞬間後で二幕で彼が歌う前に告白するとおり、スカイの下心とか、すべてを理解しているからです。

    しかし、その後サラがスカイに誘われてまんまとハバナに行ってしまうわけです。

    あれほど愛している祖父に何処に行くか言わずに、この孫娘、しかもあの伝導所では、たぶんリーダー的存在だから軍曹なのであるけれども、ネイサンも想像できなかったように、おしゃれをして会ったばかりのギャンブラーについて行ってしまったあとも、何事もなかったように(心配しねえのか(爆))深夜に街宣活動をして明け方に帰ってきて、しかも、伝導所の真ん前で明け方に帰ってきて堂々とキスをしている孫娘が見えて居ただろうに(爆)、「何処に行っていたのかい?」と訊いてその行き先がキューバだと知っても、「それじゃ(徹夜をした)我々より疲れとるだろう」と訳の分からない労いの言葉をかけている(爆)のがなんとも、心の広いおじいさんだと思うわけです。

    この余裕はどこから出てくるのか妄想してみました。

    だいたい、祖父なのにサラと名字が違う。
    アーバイド・アバーナシーとサラ・ブラウン。

    もしかしたらサラは孤児でアーバイドが「孫」の様に育てていたのかとも想像できちゃうし、血が繋がっていたとしても前に書いたように、名字が違うわけだから、娘の娘だったのかなとも想像できる。

    病気で死んでしまったアーバイドの娘、あるいはサラの母親がいたから必死で彼が育てていたのか、、。

    しかし、はっきりとサラがスカイに恋心を持っていることを理解し、同時にサラが、伝導所がネイサンたちの賭場になったことに絶望して会話するところで、サラが「私の愛する人はギャンブラーでは駄目なの!」と二度も強調して吐き捨てるように言うところは、たしかに自分の聖域である伝導所を自分が賭の対象にされ、利用されたことに対する怒りから出たものとしては、単純に理解できます。

    しかしそれは国語の授業の模範解答にしかならなくて、そんな単純な読み方は面白くも何ともない。

    もしかしたら、サラが自分の境遇の中に、ギャンブルに身をやつし、身を滅ぼした親がいたのではないかと想像すると、その時のアーバイドの吐露する肉親の愛情の表現(それまでは、とんちんかんなおじいさんだったのに)がより深いように感じてしまうのです。

    それと、これは重箱の隅をつつくような解釈だけど、スカイは、アーバイドの事を、ちゃんと自己紹介された上で、ブラザー・アバーナシーと呼んでいます。

    しかしながら、劇中では、ネイサンとアーバイドは知り合いであるかどうかは示されていないのにもかかわらず、二幕のクライマックスでもある、伝導所の場面で、ネイサンが野郎どもの罪の告白大会を始めるに当たって行儀の悪いギャンブラーたちにすごんだ後、振り返り、実におだやかに(100%観客の笑いを誘う言い方で(爆))、「ブラザー・アーバイド、続けてください」と、ファーストネームで呼んでいます。

    しかも、ネイサンが終幕に、伝導所で結婚式をやらせてもらえないかと、スカイに訊くところがあるけど、彼が答える前にアーバイドが答えているところをみると、もしかしたら、ネイサンとアーバイドというのは、昔からの知り合いで、実はアーバイドはそうとう名うてのギャンブラーだったのかなと、あまりのアーバイドの余裕綽々な態度にそういう疑いも持っちゃったりします。

    だから、スカイに「借用書の約束を果たすんだ、さもなければ、おまえがインチキ野郎だって町中に言いふらすぞ!」(正確かどうか今手元に台本がないから解らんがこういう感じ。借用書というのは、スカイがサラをハバナに連れて行く条件として、救世軍の伝導所に10人の罪人を連れてくるという約束のこと。)すごんじゃうところが、すっごく男らしいし、その言葉にスカイの気持ちに火が付くきっかけになっていると思うのです。

    まあ、アーバイドが本当に元ギャンブラーだったとしたら、スカイに言われる前に深夜に街宣活動をしたかもしれませんから、この妄想の根拠についてはつっこまれる隙はいくらでもあるんですが。(笑)

    なんかアーバイドという人がとても魅力的に見えてきました。


    それを演じているすばらしいバス歌手のkumaさんとは、これで三回目の共演(2000年のThe Kitchen@地人会、2008年のBeggar's Opera、とこれ)だけど、あの印象的な独唱の最初、演出上彼は下を向いているわけで、もちろん僕の指揮も見えてないし僕も彼の息を聞こえるわけではない。

    でもいつもイントロで一旦フェルマータで停まった後、歌とピアノだけで曲が再開しますが、あれがぴったり合って始まる快感というのは、劇場に居るすべての人(もちろんスタッフも)が「合ってあたりまえ」と思っているふしがありますが、あの条件でためしにやってみてください、それだけ価値のある彼と僕だけの密かな楽しみなのです(爆)
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    今日はCHICAGOの“始業式”なのにPHS家に忘れてきた!(追記再投稿) - 2010.04.19 Mon,22:00

    まずいなあ、、
    でもMacbookも、iPod touchも持って歩いてるから(今も総武線の中だ)メールは受け取れるよ。
    auは忘れず持っているし。

    今日からCHICAGOのキャストのリハーサルが始まります。
    稽古ピアニストとしてのまさに新学期って感じです。

    懐かしい人たちと、そして新たに加わる人たちとご対面です。
    新たな発見をすることを期待しています。

    今回の演出は基本的には同じなのだけど、キャストにブロードウェイのヴェルマがそのまま来るらしく、技術的に2008年とは違うところがありそうだからどうなるのか楽しみです。


    初リハーサルは終わったので追記にちょっとコメントしました。

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    (新しい記事には極力付けるようにしていますが、全記事検索にはほど遠い状態ではあります。
    少しずつ古い記事にもtagを付けていく所存であります。
    検索しやすいように日本語でtagを付けていましたが、URLにすると、メールなどで、日本語の部分を認識してくれないことが判りましたので、今は日本語で書いた方が良いと思われる地名や固有名詞以外のものは英語に書き直していますが、勿論一辺には出来ないので同じ言葉が日本語と英語で別れているという妙な事になっていますが、追々統一したいと思います。)

    My Works

    iTunes Storeで配信されている、僕の作曲した作品です。
    両方とも宮沢賢治の物語を元に「語りと音楽」による編成で作曲されています。
    “どんぐりと山猫”については、ここ
    “セロ弾きのゴーシュ”についてはここ
    に補足説明があります。
    これらの作品の生演奏のオファーも随時ここで受け付けています。

    二つの作品のうち、“セロ弾きのゴーシュ”はこの真下の欄にあるようにCDとしてもリリースしました。

    お断り

    commentやtrackbackは記事そのものに直接関係ない(記事が取り上げていることに関連があったにせよ)と僕が判断したものは断りなしに削除させていただきますし、頻発する迷惑投稿を拒否するために認証後反映する時もありますのでご容赦。

    PhotoはものによってClickすると写真共有サイトや、そのまま大きいサイズで見ることができます。

    様々なテーマについて投稿することにより将来的には一種の白石准の百科事典のような「作品」に成長していくことを期待しています。

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