虚飾の裏に隠れているもの、真実を覆い隠しているもの@CHICAGOこぼれ話16 - 2008.10.31 Fri,11:41
人を観に来るのか、作品を観に来るのかというのは、明確に線引きをすることは難しいし、そんなことは客の勝手ではあります。
Musical CHCAGOは、開始から終幕までほとんど舞台上にひな祭りの段の様に見えているオーケストラが最後、突然ぎんぎらぎんの幕に隠されるところがあります。
自分の知り合いが、その瞬間演奏している姿が見えないので悔しいと表明したので、僕は演出家ではないけど、なんでそこで「隠される」のか考えてみた。
ネタばれにもなってしまいますが、本来日の当たる場所に出てはいけない二人が裁判で無罪を勝ち取り(その一方で無実の外人、そして献身的な亭主のなんとひどい顛末)、ショウビジネスの世界に颯爽と登場し、そして「アメリカ万歳」みたいな演説までしてしまうところというのは、本来ものすごくありえないことであり、弁護士ビリー・フリンの歌う歌すべての歌詞を含め、とてもシニカルな意味で言わせているのであり、もしかしたらあれは現実なのか夢なのかは実のところわからないけど、それはそこまですべて「見てきた」オーケストラの姿を覆い隠していることにより、とても「虚飾」な世界がそこに展開されているということの象徴でもあると思うのです。
その証拠に、その直後、All that Jazzがリフレインし、全員が出てきて終わりますが、その時は、また「ぎんぎらぎんに隠されていた」オーケストラの姿が見えてきます。
どっかにも書いてあったけど、あのオーケストラが座っている台は、非常に誇張された「陪審員席」の象徴でもあるとするならば、まさに、この記事の題名そのままだということにもなります。
ゆえに、あの瞬間オーケストラが覆い隠されるというのは、すごく意味のあることで、決して演出意図が「演奏の邪魔」ではないのでご安心ください(爆)
それと、僕の友人からは、「たくさん弾いているのは見えるのにちっともピアノが聞こえない」という感想も数多く受けましたが、これはしょうがないです。
この作品に限らず「合奏」のほとんどが、全体を録音した結果を聞かせ、各パートの人に本音を聞けば「もっと俺の音が聞こえてていいはずだ」と全員が言い張るはずですから。
僕がシエナ・ウィンドオーケストラで演奏したCDのどれもが、たしかにソロの部分は聞こえているけど、盛り上がっているときにも相当強く弾いているけど全く隠れていてしまっていて僕の立場からは、もっとピアノ聞こえていいはずだぞ、の世界です(爆)
演奏者すべて、自分の音が一番中心になってほかのパートが聞こえます。
みんなのわがままを聞くわけにはいきません。
指揮者、あるいは音楽監督、そして作曲家やアレンジャー、あるいは、エンジニアの趣味でヴォリュームのバランスは決まります。
自分で今回の録音(オフィシャルに許可されたもの)を聞けば、「本当に必要な場所」ではそこそこ聞こえているのでそれで良いのだと思います。
知り合いはどうしても、知り合いのところに眼も耳もフォーカスして鑑賞してしまうのはしょうがないけど、「一見聞こえてない、見えてない」ところの「部品」が全体を支えているので、そういう意味だと全体を鑑賞してもらえれば気にならないことになると思います。
僕は頭が悪いので、数十年来の親友が芝居に出ているので見に行ったらどこに出ていたかわからず、「今回は出番がほとんどない作品だったんだね」と大まじめに終演後述べたら「本当か?」と言われ、実はずっと主役級に出ていた役で髭とか王冠とかしていたからわからなかったのです。
芝居を楽しんではいたけどそれが友人だとわかったのは後で、申し訳ないことをしたとは思ったが、個人ではなく役柄に堪能した自分は正しかったと思うことにした(爆)ことがあります。
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栗星人 - 2008.10.29 Wed,10:35
顔専門、体専門 - 2008.10.29 Wed,10:29

こんなこと堂々と言っていいのかとどきっとしたら、エステ(行ったことがないから何をするのか知らん)の看板でした。
でもここで働いている人の名刺には「体専門」とか書いてあるのかな(爆)
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XOXO@CHICAGOこぼれ話15 - 2008.10.29 Wed,00:15

写真の題名は、抱き合い、キスしている恋人たち。
ところでキスとハグって、XOって略して表記されるの知らなかった。
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頭の中が真っ白!@CHICAGOこぼれ話14 - 2008.10.28 Tue,01:05

ところで、“頭の中真っ白になっちゃって、、、”という台詞がMusical CHICAGOの中にあるんだけど、原文では、頭の中は真っ白ではなく、'Black out'なんだよね。
いろんな言葉で英語と日本語で言い回しが逆になっていることが多いけど、これも興味深い世界観の違いだね。
ちなみに、Stage rightと言うと、日本では一見客席側から見て右側を意味するように思うけど、そうではなく、舞台側から客席側を見て右側だから、日本語で言うと「下手(しもて)」と言うことになる。
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Tap Dance@CHICAGOこぼれ話13 - 2008.10.27 Mon,12:47
しかも、一見その場面にはまったくその踊りは関係ないように見えるし、床も鳴らない。
舞台の上手(かみて、客席から見て右側)で踊っており、下手(しもて)では、主人公ロキシーが弁護士ビリー・フリンを雇うために$5,000(ちなみに1920年代後半の貨幣価値だよ)が必要になり、留置場に面会しにきた亭主のエイモスに金を無心しているところだ。
ここにもユーモアがある。
実はtapという単語の意味の中には、
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/84452/m0u/
金をせびるという意味もあるらしく(ねえねえ、と相手の肩をタップするようなイメージなのかな。)、その場面を踊りにしちゃうから、それにdanceをつけたのかもしれませんね。
しかも、一般的に意味されるtap danceからほどとおい、音を立てず、ゆっくりと、床をすべるような、そして、ダンサーたちはたばこをふかしながら(フォッシーはヘビー・スモーカーで彼の自伝の映画でもたばこをくわえたまま振り付けしていたりシャワーを浴びていたりしてた(爆))帽子を被って前屈みにとくれば、フォッシーのトレードマークそのままの踊りになっているわけだ。
でも、どこかちゃんとtap danceの基本が出来ている人じゃないと踊れないそうですが、。
舞台稽古の最後になったころ、振り付けのゲイリー氏がこの踊りの難しさ(ある意味作品中もっとも難易度の高い踊りだとも言っていた)、すばらしさについて語っていたことを思い出す。
踊りそのものは筋には関係ないように見えて、とっても実はロキシーの心情を象徴していたりしてその前後の元気いっぱいの印象的なナンバーに負けず劣らず静かで短いけど存在感のある曲です。
歌が一切ないいわゆる「アンダー・スコア」と呼ばれる芝居のBGMなので、CDなどには採用されない曲ですが、これを単に台詞だけでやるよりも、この優雅で素朴なワルツに乗ってたばこの煙がステージを覆う(舞台の反対側で弾いていて姿は見えないのにこの瞬間は良くたばこの臭いがする)というのがまたちょっと毒のあるしゃれだな。
ちなみにピアノのパート譜では一ページ分、僕が稽古で使っていたいわゆる全部のパートが出ている譜面でも二ページ半という短いもの。
最弱音のクラリネット二本のユニゾンのメロディーにアコーディオンのシンプルな刻み、そしてバス・クラリネットとピアノのベースラインとドラムス(ブラシ)、そしてヴァイオリンのピッチカートとたまに弓の持続音、そして後半にトロンボーンが優しく絡むという薄い編成。
ちなみに譜面によって実は微妙に違うのだけど、この曲の僕の譜面のタイトルは'NO'だった。(爆)
これだけ長い間上演されているこの作品の譜面はいろんなヴァージョンがあり、今回日本のオーケストラで使われているものも、音楽監督は僕の譜面を見て「こんなアレンジは見覚えがない」というところがあちこちにあった。
ちなみに僕の譜面のあちこちに、現在第二ピアノが弾いている位置で弾いたと思われるメモ(自分のピアノの上にロキシーが乗ったり、ある役者にマシンガンを手渡したり、エイモスが後ろを通るから、いすを前にすこしずらせとか)があった。
しかも僕の楽器の左横にはたぶん、アコーディオンを置くためっぽい台があるが、それは第二ピアノの担当なのでなんか意味不明の空間になっている。
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Amos & Andy@CHICAGOこぼれ話12 - 2008.10.26 Sun,10:46
昨日バンドの楽屋で雑談していたらサックス奏者のボブ・ザング氏に教えてもらった。
それで検索してみると確かにその番組のページがあった。
だから、日本で置き換えてみれば、誰でも知っている漫才のコンビの片方を呼んだつもりで相方の名前で呼んだ様なものだね。
こういう「下地」というのは日本人にはわからないのはしょうがないし、わからなくても楽しめる(数人の役者に訊いてみたら知らなかったからこの件については芝居の稽古でも話題にはならなかったのだろうし、ストーリーの展開からすればなんの意味もない。)んだけど、知っちゃうとうれしいものです。
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げろげ~ろ - 2008.10.24 Fri,13:25


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メッセージの共有@CHICAGOこぼれ話11 - 2008.10.12 Sun,10:32
今度はロンドンからでした。
いったい何カ所で今(直前を含めて)行われているんだろう。
ホールに行くと場所によっては、舞台裏に来日したオーケストラやオペラ、バレエの人たちの落書きやまるで千社札みたいにそのカンパニーのシールがたくさんあったりすることがある。
今回のバンドが座っている台の裏側に行くとやはりたくさんの落書きがあるけれども、当然のことながらすべてCHICAGOを上演した人たちの落書きな訳で、なかにはかなりユーモアに満ちていたり自分がやった役への誇りだったり、ただの便所の落書きもある。
翻って、キャストたちが必ず通る階段の下には、三人の主役たちによる決意と応援メッセージの手書きの物が張られている。
あちこちメッセージだらけだ。
楽しい。
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不真面目の真面目さ@CHICAGOこぼれ話10 - 2008.10.10 Fri,16:36
特にどたばた喜劇か完全にアニメのテイストで描かれている裁判の場面は僕は映画より完全に面白くできていると思う。
これはもちろん1920年代のアメリカを舞台にしている話だが、何度もこのブログで述べている通り、人間の愚かさなどを描いている点に於いては時代を超越しているし、日本で今年起きていることの様々な社会現象そのままタイムリーにあぶり出されていると言っても間違いないだろう。
ハンガリーの女の人の台詞(ハンガリー語)に「アンクル・サム」という名前が連呼されるところがある。
それが意味するものが何なのかは芝居の中ではっきりと説明されていないし、リハーサル中、アメリカ人スタッフに訊いたら、あえてどう想像しても良いよとは前置きされた上で、そのイニシャルが「U.S.」だろう?と言ってウィンクしてた。
実に関係ないのだけど、最近すごく感動した映画に「マジック・アワー」がある。
その舞台となった架空の港町が「守加護(すかご)」だったことを思い出し笑いました。
なぜ、そんなことを思い出したかというとその映画のすばらしい音楽を書いた荻野清子さんがもう一人のピアニストとして稽古からずっと一緒で、本番もアコーディオンを持ち替えながらすばらしい演奏を聴かせているからです。
近々バンドのことも紹介しよう(どこにもされてないようだし)。
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CHICAGO色@CHICAGOこぼれ話9 - 2008.10.10 Fri,01:36
今まではブロードウェイと韓国のプロダクションのものだけだったのに加えて、デンマークのプロダクションの寄せ書きが張ってあった。
そして書くのを忘れていたけど、この作品の父といえるボブ・フォッシーの薫陶を受け、オリジナル・ニューヨーク・プロダクションの振り付けをした、かのアン・ラインキングのメッセージも初日に張り出されていた。
観客の拍手(昨日も最後は90%位のお客さんはスタンディング・オベイションだった)ももちろん嬉しいけど、こうやって会ったこともない「関係者」の応援メッセージを目にするのは未体験のちょっと嬉しい刺激です。
しかし昨日から三人のアメリカ人指導者とそれについていらっしゃった通訳の方々がいなくなったので、ちょっと寂しい感じもありました。
タイトルの「CHICAGO色」というのは僕が勝手に作った単語。
舞台上に見えるものは基本的に黒でなくてはいけないらしい。
もちろん、楽器を黒く塗りつぶせという指示は出てないけど、きっと木目のピアノじゃだめなんだろう。(普通の黒い縦型ピアノが二台置いてある)
しかしながら、バスドラムの客席側の皮には注文がでて、通常は白っぽい色が多いと思うけど、今回は黒いものにさせられていた。
興味のある人は珍しい光景なのでチェックすると良いかもしれません。
もちろんウッドブロックとかもともと色がついているものや真鍮色のシンバルはそのままだぜ。
しかしながらその徹底さは、僕ら舞台上で演奏している人間の服装にも「黒」であることはもちろん、初日の一幕は僕を含めた数人が赤系のもの(シカゴのロゴがそういう配色だから良いかと思ってた)をジャケットの胸ポケットに入れて演奏していたが休憩中にアメリカ人の首脳陣から駄目出しの号令がかかり、二幕からは上から下まで黒になった。
情報では、黒シャツのボタン自体も黒が望ましいということ(そこまで!)でもあったけど、厳密にはそれは履行されてはいない。
ちなみに、芝居の中でも重要な演技と台詞がいくつもあり、我らが偉大な指揮者である、上垣聡氏は、S席の値段の半分くらいの高価な深紅のチーフを、本番前に買ったのに比べ、僕はジャケットの中に入れたままになっていた眼鏡拭きの赤いやつを覗かせていた訳で投資は0円だった(爆)
ついでにいうと、役者もミュージシャンも汗を拭いたりするために舞台上で使用されるハンカチの色も黒と指定されています(爆)
役者にもミュージシャンにも黒のハンカチタオルが支給されました。
しかも、譜面が譜面台からはみ出て白い紙が客席に目立ってはいけないことになっていて譜面台に、黒い幅広の板が置いてあって横に長く譜面を製本している人にも対応している。
音楽もダンスもいろいろ計算され尽くしていると前にも書いたけど、こんなところにもその心意気があるんだね。
まだ観てない人もいるから役者の衣装はどうなってんだと思うかもしれませんが、もちろん全員黒系です。
そのデザインに関しては観てのお楽しみです。
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CHICAGO family@CHICAGOこぼれ話8 - 2008.10.09 Thu,12:53
リハーサルの最中にも言及はあったけど、世界のあちこちでこの作品はブロードウェイの今回のスタッフの指導により上演されています。
今までもほかの国で上演された実績のある作品はいくつもやりましたが、それは全く別の企画であり、たとえブロードウェイなどからの指導者が来てやったものであっても、別の上演地域との結びつきを実感したことはありませんでした。
しかしこのプロダクションは基本的に同じ演出、振り付け(もちろん細部は現地でアレンジされている)でやっていて、かつ、ついこの間まで韓国で上演されていたCASTからの応援寄せ書きが、現在楽屋口を入ったすぐのところに張ってあって、たぶんこの公演が終わる頃には次の上演地(たぶんオーストラリア)へのメッセージが書き込まれることでしょう。(ビデオメッセージはもう既に撮っていた)
僕らが八月から歩んで来た道はほかの国の関係者も(似ていたり、全く違う姿を見せながらというのもあるであろうにせよ)歩んで来たのだろうし、これは客にはまったく関係ないことながら、僕らも20カ国を超えるCHICAGOファミリーの一員になったという、あまり実感を伴ってはいない(ほかの国の出演者たちと交流があれば確実に)ことながら(爆)も、感動的な開演前、そして初日パーティーの三人の指導者たちのスピーチから誇りを感じました。
そして日本のこのカンパニー自体、昨日のパーティーで主要なキャストからのスピーチも実に感動的なことが語られていたし、みんな(キャストもバンドも)の仲の良さっていったら半端じゃない。
昨日のショウの船出もりっぱな出来だったと確信します。
客席もカーテンコールのときに総立ち状態だったのは素直にうれしく思いました。
一般の観客にとっては未知数の初挑戦のキャストだからこそ、今まで見たこともない様なエネルギーが噴出していると思うし、僕自身、作品のことだけ考えて幸せに弾けること、そしてそれを稽古の最初から最後まで全員と共有できることは楽しくてしょうがない。
昨日渡されたプログラムを見てみんなのけぞりました。
二十年近くこの仕事をしているけど、こんなに豪華なプログラムは初めてでした。
「きらきらした箱入り」で、主要な三人の別冊までついているんです。
まさにRazzle Dazzleだね。
しかも、いきなりカンパニーのロゴの入ったパーカーももらいました。
制作の方の意気込みもすごい。
そういえば、ミュージカルの本番で「ピアノ」を弾くというのは実に久しぶりであることに気づきました。
だいたい電子ピアノで代用されてしまうことが多いからな。
写真が極端に少ないこのごろですが、何を出してよくて何を出しては行けないか良くわからない(かなりブログでの言及について規制はかかってる)ので、撮影自体あまりしてない。
それと、このブログに限ってルールを決めたいことがあるのですが、映画版のシカゴでは触れられなかった、ある登場人物の素性に関して舞台をご覧になった方がその内容をここにコメントすることは禁止します。
もう来日公演は何度もあったから公然の秘密ではありますが、なぜロブ・マーシャルが映画でその部分を舞台と同じにしなかったかを考えれば理由は明白です。
初見の人の楽しみを奪うことはフェアではないと思うのです。
こんなことを書けばよけいに挑発的な輩が出てくるかもしれないので上演中はコメントを承認制にします。
しかし、三人の指導者たちは、それぞれにすばらしい「表現者」であることゆえなんだろうけど、上に立つ人たちのここぞというときのスピーチが日本人のそういう人たちにくらべてとても感動的な表現能力に溢れているということを感じるのは僕だけかなあ、、、。
やってやるぞ、という気を起こさせてくれるわけで、自分のポテンシャル以上のものが出てくる様な気がしてくるわけです。
日本人って褒めると損すると思っているのか、言わんでもわかるだろうって何も言わないか、ちょっとやそっとじゃ俺は感動しねえぞっていうのが偉いと思ってる、高見の見物でけなしてインテリ面するよりゃ、面白いところ見つけて楽しんだ方が人生面白いとはおもうし、それを伝えてもっと面白くするように差し向けたら実に創造的だと思うのに。
僕にとってはショウビジネスのモチベーションはパワーハラスメントに負けるものかという反発力や自分が守らなければいけない共演者たちのためにつぶれてなるものかということ、そして作品の価値への尊敬だけでやることが少なくなかったから、初日や千秋楽の涙というのは、苦難と戦って来たということからの解放というスイッチから溢れきたりする(泣くことはほとんどないっちゃないけど)ものなんだけど、今回は純粋に感動と共感と予定調和の「別離」に対するものだけなのでこれが当たり前なのだ。
不愉快な苦難と戦って乗り越えた涙より、真実を探し求めた苦労が報われたことで泣いた方が幸せだよ。
明日から三人の外人スタッフは違う国でまた違う言葉でAll That JAZZな暮らしが待っているんだね。
まさに渡世人だね。
久々に友情に満ちたハグを力一杯昨夜はしましたが、その体勢でスティーヴン氏に長くしがみついていたおかげで僕の電車の定期券はまたその権利を行使できませんでした。
うっぴー、はっちゃー、じゃ~ず!
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始まりの終わり、終わりの始まり@CHICAGOこぼれ話7 - 2008.10.08 Wed,12:17
タイトルは、この記事へのレスポンスです。
しかしカンパニーのほとんどの人が通常感じる初日の気分ではないです(爆)
自分の経験でも記憶がないほど、昨日までに「通し稽古」の回数を経てきたからです。
もう九月中旬を過ぎてからはずっと通し稽古が続いていたし、オーケストラも通常は早くて初日の二週間前に集まるのに今回は9/15に練習が開始されてましたし、先月末に劇場入りしてからオーケストラがと役者が会うときは必ず通し稽古でしたからオーケストラのエキストラの人も既に全体の流れを体験済みになっています。
ゆえに、本番と同じ仕様でリハーサルをした回数は、小さな企画のミュージカルだったら一つの公演が成立するくらいの回数をすでに経ています。
ものによってだけど、初演のミュージカルのなかには、初日前日に初めて通し稽古が成立して、多くの不安を抱えて初日に船出をしたりすることがあるのに比べたら、稽古の量に裏付けられた自信をもって本当の初日を迎えることは少なくとも僕にとっては生涯初めてです。
八月頭からその渦中にあった自分としては、一人一人のキャストやすべてのスタッフのエネルギーの噴出をこれから自分も参加しながら見届けることのできる幸せと、この作品とこのカンパニーに出会えた幸福は、一生の宝です。
書きたいことは無数にるんだけど、毎日あまりにいろんな面白いことが起こっていてシカゴ以外のことを考えたくない状態にあったし、かえってくると(電車のなかですでに)気絶している毎日だったので、ブログもほったらかしになっています。
昨日も東京メトロの遺失物センターに訪れました。
この一ヶ月で京王線と東京メトロの遺失物係に訪れた回数はもうすでに4回くらいありましたが、なぜか傘以外は全部戻ってきました(爆)
5日には初めてキャスト全員と外人スタッフとパーティーがありましたが、まるで打ち上げの様な盛り上がりでした。
著作権がとても厳しく、関係者も誰もリハーサルの画像を撮ることは許されてはいませんので、ついに自分はこの公演を「正面から」永遠に観ることができません(爆)が、ピットで弾くのとは違って舞台の上で弾いているので通常の作品よりは役者との一体感がとても強いです。
さあ、練習と違って今日からは本当に楽しいことばかりが続く。
そして今日の終演後はブロードウェイから指導にきたスタッフのお別れパーティーです。
この間のパーティでも音楽監督のスティーヴンと二人でうるうるしたから今日はどうなっちゃうかわかりません。
初日が開くとすぐに別の大陸に行ってまた新しいCHICAGOが始まるらしい。
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CHICAGO出演者ブログ紹介@CHICAGOこぼれ話6 - 2008.10.03 Fri,12:12
気がつくと、僕は丸二ヶ月朝から晩までこの作品にどっぷり浸かっていていつの間にか猛暑から秋になっていました。
僕の経験からして、初日前にこれだけ通し稽古をしている状況というのは初めてです。
回数は数えてないけど、オーケストラでの通し、そして9月後半での稽古場でのピアノ二台とドラムスだけでの通しを含めるともう10回どころではないような気がします。
(そのうち、オーケストラが初めて劇場に入った日は午前中にオーケストラの練習でほとんどの曲をサウンドチェックを兼ねて弾いた後、午後と夜と稽古ピアノ二台とドラムスだけで二度も通した時はさすがにハイテンションになったけど。)
数日前からドレス・リハーサル(衣装といってもほとんど着替えないし、それ自体、いわゆるスケスケで体が丸見え)になっていて、まさに本番と同じ状況になっています。
稽古の状況については書きたいこともあるけど、出演者たちの人たちのブログをいくつか知っているのでそっちを紹介しましょう。
オーケストラのことはまた別記事で紹介していこうと思います。
大澄賢也さんのブログ(今回は初めてお会いしましたがロキシーの愛人フレッド・ケイスリーの役とともに、振り付け助手としてもその才能をいかんなく発揮されています)
金澤博さんのブログ(主人公ロキシーの亭主のエイモス役です。キャンディードで一緒でした)
以下の方達はアンサンブルとして様々な役に成り代わり、歌い、そして強烈なダンスを見せつけてくています。
中尾和彦さんのブログ(かつて1997,1999に上演された42nd Streetの時に一緒に出てました。フォーガティ警部とか裁判長とか。)
白木原 忍さんのブログ(彼女とも42nd Streetで一緒でした。監獄にいる女性のハンガリー人ハニャックなどをやっています。)
宮 菜穂子さんのブログ(彼女とは今年の二月三月のベガーズ・オペラで一緒でした。監獄タンゴでモナ役だったりします。)
黒須 洋壬さんのブログ(今回初めてお会いしました。裁判のときの陪審員を一人で何人分もやっていたりします。)
杵鞭麻衣さんのブログ(今回初めてお会いしました。ロキシーとヴェルマの地位を危なくするキティ役だったりします。)
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