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おちじゅんさん、永遠に - 2008.07.29 Tue,08:01

2004年の京都市交響楽団と関西を廻ったビバ・バーンスタイン!"Viva Bernstein!!と2007年のシエナ・ウィンドオーケストラのツアーで佐渡裕ちゃんやドラムの則武裕之さんとご一緒したジャズ・ボーカルの越智順子さんが病気でお亡くなりになったようです。
二月に大阪にベガーズ・オペラの公演で一ヶ月滞在したときにお会いしようと思っていたけれども、入院されていて叶いませんでした。
その後6月くらいに佐渡ちゃんから電話があり、容体は非常に芳しくないとの知らせがあり、二人で心を痛めていましたが、今朝の朝刊に訃報が出ていました。
ちょうど僕らが龍谷寺で試演会をしていた日でした。
今年は僕のいとこも病気で亡くなりどこか地に足がつきません。
両方とも僕が人の前でピアノを弾いている日でした。
偶然かもしれないけど両方とも弾いていてなんか自分の内面でありえない力を感じた瞬間がありました。
写真は、2004年に京都市交響楽団でリハーサル中、休憩時間に河原で二人で弁当を食い、リラックスしているときに撮ったものです。
彼女の歌は本当にすばらしかった。
偉大なジャズ・シンガーでした。
シエナとのDVD(CDには残念ながらない)に納められている越智さんの歌ったバーンスタインの、On the Townのなかからの"I can cook too"とか、"Some other time"は忘れられない。
しかも後者は、まさに「またいつか」ってさあ、、、
彼女の残したCDを聴くと本当に世界的な歌手だと思います。
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至福の時間は意外と長かった(龍谷寺の施食会と、二丁目コンサート) - 2008.07.24 Thu,10:14
午後早く、いつもリハーサルやLessonの本拠地としてお世話になっている八王子の龍谷寺において、昨年に引き続き、「施食会」(せじきえ)という大きなイベントの直前にフルートの木ノ脇道元ちゃんと45分間という短いものではありましたが、濃密なDuoを檀家さんの人たちに聴いていただきました。

彼と共演するのは去年の今頃軽井沢で弾いて以来だと思う。
いつ共演しても、彼のフルートの音にはしびれます。
音が出てから無くなるまでの間に実にいろんな光と陰が交錯することをするのです。
言葉で表現するのが難しいのですが、こんなにいろんな音が聞こえるフルート奏者を僕は知りません。
普段は現代音楽をメインにやっている彼ですが、こういうときには、彼の古いファンでも聴いたことのないいわゆる名曲集を僕が強制的に(爆)吹かせちゃったりするのですが、昨日も、バッハのバディネリだのビゼーのアルルの女のメヌエットだの、彼の日常からするとあり得ないレパートリーをぞくぞくさせながら聴かせてもらいました。
もちろん、僕らが長年いつも演奏する曲もありましたが、まったくなれ合いになるどころか毎回初めての快感をもらうことができます。
写真にちょっと映ってますが、演奏している横に造形物がありました。
知人の弟さん(大迫秀春氏)による作品「成る」でした。
これは27日に予定されている、両輪山龍谷寺両輪閣寺子屋音楽道場試演会の日まで展示してあります。
この時間だけで今日は生きていて良かったと思えるべき一日でしたが、演奏終了後、完全に「弾き逃げ」状態で車に乗り、お寺を出発したのが13:55ころ、そして次の目的地は、池袋のそばの椎名町の個人宅に、15時開演のコンサートに行きました(爆)
電車で調べると、完全に遅刻です。
渋滞にはまらないことを祈って中央高速を(ついでに道元も都心で仕事だというので同乗した)ひた走り、昨年開通した初台から西池袋方面のルートを進んだらなんと、14:35くらいに到着して、あきらめていたリハーサルができました。
15時、19時と二回、四月以来の、「二丁目コンサート」というタイトルで、人見邸のリビングルームで、やはり道元ちゃんと同様に僕にとって大事な共演者、ソプラノの人見共さんと数曲の歌曲(そのなかには、僕の作曲した“ジョディと子鹿のフラッグと”の曲も入っていました)を歌ってもらいました。
彼女の声で僕の歌の曲が別の曲に聞こえたと、かつてその曲を聴いた人たちが異口同音に言っていたのが新鮮だった。

そして、コンサートの後半は高山正樹ちゃんと、拙作“注文の多い料理店”を彼とは初演を迎えました。

この作品では、ストーリーの中では「扉に書いてある文字」として登場人物に影響を与える山猫のメッセージを歌にしてあります。
ミュージカル仕立てで歌をメインに書いた“ジョディと子鹿のフラッグと”を別とすると、僕の今のところ宮沢賢治三部作の“どんぐりと山猫”や“セロ弾きのゴーシュ”では前者では一部歌唱するところもあるけど、それは歌というものが全面に強調されるものではなかったが、この音楽に於いては歌唱力というのが非常に重要な表現の道具になっているので、もちろん、全体を覆うストーリーテラーとしての高山正樹ちゃんのスキルもすばらしいが、異口同音にお客さんたちに「オペラ歌手か」という疑念(爆)さえ、醸し出したその声の魅力に僕もおもしろがったし、いくら自作自演とはいえ、自分の演奏能力や作曲の能力だけでは完結しないそれこそ「化学反応」として一つの作品に昇華できたのは実に嬉しいことで、それを一日二度までも試演できたのは嬉しい限りでありました。
これで山猫合奏団に新たなレパートリーが増え、まったくスタイルの違う三つの作品が出来ました。
“セロ弾きのゴーシュ”のCDもたくさんお買い求め頂いて嬉しかったです。
(“注文の多い料理店”のCDはないのか、という事もたくさん言われたのであまり遠くない将来に考えたいと思います。)
そういえば、道元とは十数年、共さんとは二十数年、そして高山正樹とは三十数年のつきあいがあって、今日は偶然、その順番で共演したわけだ(爆)
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漏らしちゃったみたいだ、、 - 2008.07.21 Mon,23:56

でもこっちの方が人相が良い。
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チラシ画廊12“ジョディと子鹿のフラッグと” - 2008.07.20 Sun,08:38

故に、すでにいただいているコメントは時間軸に整合性がなくなっていますが、ご容赦。
公演は大盛況だったそうで、自分は他の舞台があったので、伺えませんでしたが誇りに思います。
3月にも渋谷の児童会館で行われました。
画像は、そのあと、7月に代々木のオリンピックセンターで行われた「生演奏公演」のチラシです。
今後もあちこちで公演があると思われますので、一般公演の場合はなるべく告知したいと思います。
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“ジョディと子鹿のフラッグと”生演奏「公開初演」 - 2008.07.19 Sat,03:19

開演前、健闘を約束するウィルソン先生と。

終演後健闘をたたえ合うウィルソン先生と。
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鹿と少年 - 2008.07.16 Wed,10:16
正確に言うと、昨日までは、名古屋から犬山方面に数十分名鉄に乗って行く郊外の江南市のホールにいたのだが、江南なんて初めて来た場所だと思っていたら、ホールの裏側の駐車場あたりの壁を見たとたん、絶対ここには来たことがあると記憶がよみがえった。
2000年の初夏から秋にかけて、演出の木村光一氏率いる地人会(残念ながら昨年解散してしまったようです)により、東海地方や北陸、北海道、そして東京の三軒茶屋で公演をした、アーノルド・ウェスカーの名作、「ザ・キッチン」(ストレートプレイでは、調理場という名前も定着している)のミュージカル版の公演で来たのである。
(上演時の写真はここ)
しかも、この場所は、ミュージカル版「世界初演」の地でした。
去年、豊橋のそばの幸田町のホールに行ったときも、まったくこれと同様に、「初めて来た」と思っていたらホールの外観を見たとたん、「あ、来たぞ、ここ」という最初はデジャ・ビュかと勘違いするような体験が同じ作品によるものだったということはまさに奇遇でしたし、渡世人的なこの仕事を長く続けていると、思わぬ出会いと再会があるのだと実感しました。
と前置きが長くなりましたが、今回は作曲家の立場で客席で「高みの見物」という訳にはいかない「出演者」なのと、もう19日までは人形使いたちとは会えないので、先週の練習で変更になった箇所(細かい変更はまた昨日もあったけど(爆))を形になる状態にする必要があるので、演出家や振り付けの方々は昨夕お帰りになりましたが、僕はそのまま残って今日も大高にある劇団の稽古場で、ピアノと人形の動きの連係プレイの確認と僕自身演奏するための譜面の変更をすることになりました。
今日の記事の題名は、「子鹿物語」と言う名前で日本では知られているこの作品の、どうやら新訳が出たことを、稽古中の会話で知って、もちろんまだ読んでいないのですが、これから読む期待と、まだご存じない方にもお知らせしたいと思いました。
ネット上にこの新訳を紹介をされている記事がありましたので紹介させていただきます。
人形劇って聴いただけで、「児童劇」と思われてしまうようなイメージを払拭したいと思います。
それは、僕が“セロ弾きのゴーシュ”や“どんぐりと山猫”、“注文の多い料理店”など、宮沢賢治の作品を音楽化したものについてのアプローチも、子どもを対象としたつもりは毛頭無いわけだし。
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オブジェの中で演奏した。木ノ脇道元とのDuo - 2008.07.10 Thu,06:58
上のリンク先にあるように、この日はステージにオブジェが置いてある状態でコンサートをしました。
「道元」という名前もできすぎな感じもしますが、これは芸名ではなく、本名です。
ネットで彼の名前を検索するととてもおもしろい評価をされているページに多数ぶち当たります。
僕のやっている山猫合奏団の公演記録にもあるように、もうだいぶ長くつきあってくれているしサイガバレエとの関わりに於いても良く共演しています。
この演奏会も思い出深い







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普通は一回観たら(弾いたら)それで終わりなんだろうけど、作品は繰り返しによって成長していく - 2008.07.09 Wed,23:59
毎度の事だが「また台本と演出が変わっていた」と書く。
しかも今回のはかなりのメジャー・チェンジだ。
これでたぶん第29稿になるだろう。
先月末弾いたときとは大幅に変わっていた。
冒頭と幕切れがもう全然違う。
その結果新たな音楽(歌のナンバーではない)を作る必要になった。
あと、いくつかの曲を僕の方でも変更したのでそれの練習をした。
その変更は、「何度も観て」音楽の設計として、もっとこうすれば良いなと自分の方が反省して変えたものもあれば、出演者たちが初演の頃の昨年秋から比較すると、歌唱力などが進歩しているのを実感できたから、もう一歩前の要求ができるなと踏んだから決断したものとがある。
後者の「理由」は、立ち上げ時から関わってきた自分としてはとても嬉しい。
普段オペラやミュージカルをやっている役者と同じような要求はできないけれども、人形を遣いながら様々な演出の水準の高い要求に応えて来ている彼らには、段々歌としても説得力がついてきたと認めてあげたい。
それは、やっぱり一回や二回の公演では得られない経験値のなせる技でしょう。
名古屋の劇団だから東京に来るのはそうめったにあることではない。
事実、今年に入って二度東京で公演をしているわけで、それをご覧になった方々は「もう観たし」と思われていると思います。
しかし、7/19はそのどちらとも、そして初演以来のすべての公演のどれとも違う。
生演奏であることが一番の違いではあるが、他の面でも前述の様に大幅に変わった。
7/19までもう学校公演もないということなので、じっくりこの新しいヴァージョンの公演を迎えることに腕ぶす思いだ。
奇しくも今月は、自分の書いたもう一つの作品、“注文の多い料理店”も改訂初演を迎える。
両方とも、作曲家として設計図の変更をしたこと、そしてパフォーマーとして共演者たちから新たな刺激を受けて演奏の質も違う段階に進んだ感じがあり、自分の書いた音符からも新鮮な発見がある。
このストーリーには、「生と死」について、否応なしに見せつけられる場面があります。
ナイフを振り回す場面や動物が人間の都合でその運命を変えられてしまうことを短絡的に最近起きる事件と結びつけてもらうのは好きではないけれども、教条的な意味ではなく、子どもは子どもなりに、そして大人は大人なりにこの作品を様々な面で感じてもらえれば嬉しいです。
7/19は参宮橋でお待ちしています。
これ以降は僕に習いに来ている人以外は読んでも興味深いことは書いてありません。
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“注文の多い料理店”山猫合奏団版が始動しました - 2008.07.03 Thu,23:59
そしてついにこの初夏、長年のパートナー高山正樹氏(最近彼はつれづれなるままに山猫合奏団のページがあるM.A.Pのサイトの一部に文章を投稿しています。読んであげて下さい)と山猫合奏団版として初演を迎えます。
今日はその一回目のリハーサルでした。
龍谷寺の両輪閣ホールはとても響きの良いところですが、迫力満点で山猫の歌(劇中では張り紙だけど)が響いていました。

森の中にさまよう二人の男、、、。
まさに“注文の多い料理店”にはインドアの写真は似合わないよな。

龍谷寺のイヴェント案内に今月中は掲示されています。

(でもここでやり始めてからまだ3年しか経ってないのですが)14時くらいから僕に習いに来ている人たちの演奏が始まります。
入場は無料です。

それを覚悟でいらしていただければありがたいです。
まあ夕刻になると思いますが、それまでにも、習いに来ている人とチェリストの大島純氏による“セロ弾きのゴーシュ”の一部の曲の演奏があるかもしれませんし、今回はいつもとは違った「おまけ」があります。
そしてなによりも僕に習いに来ている人たちに熱演も聴いていただきたい。
龍谷寺のウェブサイトはここです。
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