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晩餐会 - 2007.11.30 Fri,10:47

トランペット奏者の知り合いの大島健太郎君がこのホテルでの仕事を長年してきた関係でこのビッグプロジェクトの仕掛け人になりました。
写真には何気なくオーケストラの後ろの「垂れ幕」が映っていますが、この素材そのものも、オーケストラの響きを吸い取りすぎない素材で、とか色々この日を迎えるまでは試行錯誤や交渉が時に徹夜で行われたようです。
音楽家の言い分をホテル側が聞く耳をもったのも、その日だけ訪れる、たとえそれが有名な音楽家だったとしても果たしてそれがなりたったかと思います。
それは、ずっとホテルで働いてきた大島君であったからこそだと思うし、やはり、いろいろな仕事の現場で、その人の培ってきた信用が花を開くときというのがあるのだと友人として実に頼もしく思ったし、演奏面だけでなく、人を集めることや選曲(料理に合わせて僕にも曲の注文があった)の苦労はなかなか大変だったのだろうとおもいます。
この日のためだけに編成されたオーケストラ、指揮者は何度も共演している矢澤定明氏、メンバーの中には海外で活躍している人を含めなかなかのメンバーがあつまり、それほど大きな編成ではなかったけどすごく良いサウンドをだしていました。
演奏した曲は、メンデルスゾーンのイタリアの一楽章、そしてフィガロの序曲、ジュピターの終楽章でした。
そして僕は晩餐会のオープニングとエンディングでオーケストラが演奏する前と食事中ずっと休みなしに弾き続けていました。
お客さんが入るとき(このときだけはチェロの独奏@新日本フィルハーモニーの弘田徹氏との共演)からお帰りになるまでずっと弾いていたから二時間半から三時間は弾き続けていたことになります。
長時間弾き続けるというのは僕にとってそんなにめずらしいことではないけれども、「休みなしに」ずっと独奏し続けるというのはなかなかないので、譜面も持って行ったもの全部を弾いたわけではないけど、小さなトランク一つ分用意しました(爆)
演奏もタフだったけど譜面を持って行くのもタフな仕事でした(爆)
写真はたまたま僕が休むことができたオーケストラの演奏場面です。
このイヴェントに賭けるホテルの人たちの熱意を感じました。
オーケストラのメンバーとも実に懐かしい知り合いに会えたりして結婚式やパーティー、単なるディナーショウとはちがった、なかなか濃密な時間を過ごしました。
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CelestaのPedal - 2007.11.30 Fri,10:17

通常チェレスタ(これはフランス製のMustelという楽器)というのはこの写真のように中央付近にペダルがあるものだ。
一見ピアノと違って踏みにくいと思う人もいるでしょう。

事実二枚目の写真のヤマハのチェレスタはこのように右側に設計されているから「この楽器だけ」を弾くのには実にピアノを弾いているような感覚で弾ける。
しかしピアノとチェレスタは違うものであり、orchestraの演奏中にはピアノと始終乗り換えながら弾かなくてはいけないことがある。
乗り換えるだけならいいのだが、左手でピアノ、右手でチェレスタを弾くということもまれにあり、そういった場合両方ペダルを踏む場合ヤマハだとかなりの「大股開き」にならないとできなくなる。
二枚とも近くで撮ったから鍵盤がまっすぐ水平に見えないけどこれはレンズのせいで、もちろん実際に鍵盤が盛り上がっている訳ではないよ(爆)。
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あーあっ - 2007.11.27 Tue,00:37

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“セロ弾きのゴーシュ”@下関美術館07/11/24 - 2007.11.26 Mon,22:55

副産物としてなんと宮本武蔵好きの僕にとって、関門海峡の潮の流れの想像を絶する速さを眼にし、厳流島から逃げる武蔵が「潮に乗って」という戦略を思いついたのは当然だと実感する思いがけない感動が早朝にありました今回の仕事は、、、
前日は僕だけ事情により最終便の飛行機で現地入りしたので、午後に到着し、僕抜きで夕食にふぐ(こっちでは「ふく」と濁らない発音と綴りでした)三昧をしやがっていた(悔)他のメンバーと、2005年の6月以来のフル編成ヴァージョン(語り手二人)の“セロ弾きのゴーシュ”を、宮沢賢治の物語にちなんで作られた様々な作家の絵本の原画と賢治の原稿や他の作品などを現在展示している、下関美術館の光庭という広く吹き抜けた空間で第147回ギャラリーコンサートとして演奏させてもらいました。
演奏:山猫合奏団
ゴーシュとチェロ演奏:大島純
ゴーシュ以外の登場人物:高山正樹
語り手:楠定憲
楽長とピアノ演奏:白石准
なんと500人以上お集まりいただき、展示の内容と直接リンクされていた演目だけに問い合わせも多かったと聞きました。
写真(つっつくと大きいサイズになります)の様に大変熱気のある空気でした。
一階のメインの席は完全に満席で、二階の展示スペースからも360度からご鑑賞いただきました。
今回僕らを発見してくださった、美術館の友の会の和仁(わに)さんという方のお話だと、偶然僕らをみつけたのではなく、完全に“セロ弾きのゴーシュ”を演奏する団体を探し求めてアプローチをしてくださったということで、この秋から、白石准作品を演奏するために設立された山猫合奏団(実は僕が主宰しているこの名称とは別にもネットで探すと存在しているようですが、それは我々とは関係はありません)の独自のウェブサイトもできたし、その再出発の演奏としては大変光栄なものでした。

今では、最初の夜に訪れた猫がリクエストするのが「シューマンの“トロメライ”(トロイメライではない)」になっていますが、その前に書かれていたものは「シューベルトのアベ・マリア」だったり、その試行錯誤を見るのはとても新鮮でした。
たまたま僕が作曲した“どんぐりと山猫”や“注文の多い料理店”の資料や絵本もたくさんあり、とても刺激を受けました。

そして初演以来17回を迎えたこの演奏のアンコールに、今までにないハプニングによるパフォーマンスが客席から起こり、それはとても感動的でした。
いらしてくださった方々、そして美術館の方々、そして友の会の皆様、どうもありがとうございました。
そう、ハプニングといえばもう一つあった。
終演後お客様の数人が「おひねり」というか「投げ銭」というか、もちろん投げたりはしなかったけど、「打ち上げの足しに」と僕らにお恵みをくださいました。
感激でした。
12/20には東京の門前仲町の門仲天井ホールで自主公演をやり、そこで録音されたものをiTuneにネット配信することになっています。
より多くの人々にこの作品を聴いていただくことになればと思います。
なお、宮沢賢治展は下関で来年1月14日まで開催した後、
4月8日ー5月25日 静岡アートギャラリー
5月31日ー6月22日 新潟市新津美術館
6月28日ー8月10日 天童市美術館
と廻るようです。事務局は東京新聞事業部文化事業部です。
そのどこらかで、また演奏するチャンスができたらよいなと思います。
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ひっく - 2007.11.26 Mon,17:06

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石けん水は自動的に噴射しなくていい! - 2007.11.26 Mon,15:45

主に齢を重ねた人生の達人達が趣味に生きて情熱的に取り組んだ濃密な時間でしたが、終演後興奮冷めやらぬなか、楽屋で紙コップを手に水分を補給していたのですが、ペットボトルのお茶がなくなったので、薬を飲もうと部屋にいた人たちに話しながらなにげに洗面台のところから「水を入れたつもりで」口に持って行きしゃべりながらその「液体」を一気飲みしましたら、今までの人生で経験したことのない感覚に襲われ、それがなにであるかは10秒ぐらいわかりませんでした。
あまりの気分の悪さになにかコップに入っていたのかと思いきや、間抜けなそれがし、水栓から自動的にでた水を飲んだつもりが、「自動的に噴射された石けん水」を飲み下していたのです。
これから打ち上げパーティーだというのに、この不快感は今でも思い出すだけで気分が悪くなります(爆)
だいたいね、石けん水が「自動的に出る」必要がどこにあるのかね、しかも、このレイアウトを見るに、もっと左側の時計で言ったら10時くらいのところに石けんの噴射抗があればいいと思います。
きっと、、、、、きっとそれがしのような、間抜けな御仁が他にもいるはずだ、ええ、絶対にいたはずですし、これからだって、、、きっと、きっといるに違いない。
でも、その確信は周りにいた人全員に否定されました。
「普通石けん水を間違えて飲むはずはない」と。(涙)
本当はこの演奏会の感動を伝えたくて記事を書いたのにすっかり脱線してしまった。
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どんぐりと飼い猫 - 2007.11.05 Mon,10:12

「いえいえ、だめです、なんといったって頭のとがってるのがいちばんえらいんです。そしてわたしがいちばんとがっています。」
「いいえ、ちがいます。まるいのがえらいのです。いちばんまるいのはわたしです。」
「大きなことだよ。大きなのがいちばんえらいんだよ。わたしがいちばん大きいからわたしがえらいんだよ。」
「そうでないよ。わたしのほうがよほど大きいと、きのうも判事さんがおっしゃったじゃないか。」
「だめだい、そんなこと。せいの高いのだよ。せいの高いことなんだよ。」
(中略)
「よろしい。しずかにしろ。申しわたしだ。このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、あたまのつぶれたようなやつが、いちばんえらいのだ。」(宮沢賢治“どんぐりと山猫”より、、、、写真はクリックすると大きくなります)
しかしこの裁判長は普段怠惰な生活をしているのです。
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