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爽やかだから - 2006.10.28 Sat,12:29

思わず微笑んでしまう。
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★2006/10/25指揮者コンクール - 2006.10.25 Wed,08:09
コンクールの演奏なのだけど、ピアノやヴァイオリンの協奏曲ではない。
指揮者のコンクールの二次予選だ。
何が変わっているかというと「本番の演奏」ではないらしい。
審査は「練習すること」らしい。
バルトークの舞踏組曲の一部と一柳彗さんの交響曲の一部をやる。
たぶん6人くらいらしいけど、弾く方は難しいよな。
なぜって、もし指揮がわかりにくいアクションをしたときに、本来なら「察して」自力走行というか破綻しないように指揮者を無視して弾くようなこともあるわけだし、なんかおかしくなったら演奏している方が下手とか悪いとか思われるのはプロとして避けたいという「さが」があるからなあ(爆)
しかも今日のためのリハーサルは一度もないから(なんか直前に30分だけ準備の時間があるけど何をするのか知らない)、そりゃ同じ曲を六回も弾いていたらこっちだって上手くなるだろうし(爆)、わざわざいじわるして変な振り方をしたときに指揮の通りにずらして弾くというのも大人げないし、、。
まあ演奏の結果だけではなく、指導力というか演出というかそういう指示の出し方を審査員はごらんになるのでしょうが、、。
でもこういうとき直接演奏する僕らの感想は一切反映されないわけでもあり(爆)、指揮者が指揮者を判定するというのもなあ、と思ったりする。
“セロ弾きのゴーシュ”の冒頭、指揮者がゴーシュやオーケストラを怒鳴り散らす場面があるけど、子供やアマチュア相手の指導者ならああいう輩もいるだろうが、プロ相手の指揮者でそういう人はもう今の時代ありえないし、そんな態度を指揮者がしたら「わかったよ、お前の『振ったとおり』に弾いてやるよ、どうなるか耳かっぽじって聴いてみやがれ」と言われてしまうだろうし、自分で主宰したオーケストラでないかぎり、呼ばれなくなったら指揮者は演奏家よりつぶしがきかないよね、1人じゃ何も出来ないのだから。(爆)
指揮者とオーケストラの関係は、尊敬と共感で無限のエネルギーがそこで創造される場合と、お互い全く通じ合う物が無くそれどころか、指揮者がいなければもっとまともな音楽になると心の中で毒づきながら演奏していることもあるし。
でもリハーサルと本番って器楽や声楽の演奏家だって豹変することはあるんだけど、練習の時にオーケストラの方を向いていたのが、客が入った途端に「背中の後ろにいる客」に向かってオーヴァーなアクションで「自己表現」に走ることが最優先する指揮者は本当に困ったちゃんなのだ。
それまでの練習で緻密にやってきたことがまったく分からなくなることがよくある。
指揮者はそれまでの数日間で自分の伝えたことは相手に理解してもらえたと思いこんでいるのかも知れないが、アマチュアじゃあるまいし、数日まえから練習したこととまったく関係ないことを、もう経験値のたっぷりある曲ならいざ知らず、特にほとんど演奏経験のない曲目(特に現代音楽)で本番だけ奇想天外なアクションで指揮台の上で暴れられると、登山の途中で地図や命綱を無くした人みたいに立ち往生どころか滑落しそうになることがあるんですよ。
今日はどういう若い力の棒にスピリットを訴えられるか楽しみに出かけましょう。
五反田のゆうぽうとは、昨年の一月、ダンスの公演“危険な関係”以来だな。
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傑作を見た - 2006.10.24 Tue,07:47
これはきっと著作権に関わるかもという危惧がほとんどなんだけど、カメラのファインダーに収まりきれない大きさでもあったし、だいたい掲示されていた場所が特殊な場所でした。
それは昨日弾きに行ったサントリーホールの楽屋のあるフロアー(舞台のフロアーではなく、楽屋入り口と同じ階層)の廊下で遭遇しました。
前回そこを訪れたのはたぶん先月の中旬にホールの開館20周年記念の演奏会だったので、職員の人曰く、まだ数週間前だったそうだし、オーケストラの団員さんも昨日初めて見たらしく皆さんその写真(そう巨大な写真でした)の前で話題になっていました。
どういうものかというと、サントリーホールの(もちろん大ホール)舞台と客席の写真なのですが、良く見ると舞台に乗っているオーケストラも指揮者も、そしてなぜか客席にピアノがあってそれを弾いている人も、客席を満たしている客も、すべて「1人のおっさん」なのです。
外人の男性なのですが、たぶんモデルだと思われます。
なぜならば弦楽器の弓の持ち方が恐ろしく不慣れだからです(爆)
でも何が面白いって、客席のお客はみんな不真面目でかなりの数のそれは瓶から直接ウィスキーを飲んでいたりするし(それはもちろんサントリーの「膳」(爆))、柵を乗り越えようとしていたり叫んでいるやつ、眠っている奴、フロアでじべたにすわって飲んでいるやつ笑っている奴怒っている奴、マスクをして寝ている奴、とにかく360度かどうかはわからないけど、巨大なパノラマ写真なんです。
舞台にいる人も不真面目な感じがあって、この登場人物の数だけ(モデルは1人)撮影があってそれをコンピュータ処理しているわけだから半端な時間じゃできない作品だと思います。
舞台上のオーケストラはなぜか管楽器はいません。
しかもなぜかコンサートマスターの位置の椅子だけ空席でした(爆)
合唱もいましたがあくびをしていたりしている人が多い。
つまり、服装は全員同じく黒のスーツ姿ではありますが、真面目な人がほとんどいない(爆)ホールの風景です。
かつてブームになった「ウォーリーを探せ」みたいな乗りです。
でも全員同じ人だから逆か(爆)
でも実はウォーリーはいるのです。
2000席(だっけ?)のなかに1人だけこのモデルじゃない人がいました。
この人がどうやら撮影者らしいです。
通常のお客さん達はこの作品を観ることはできません。
ホールの楽屋口から入れる人でまだ見ていない人はこのユーモアを堪能してください。
とにかく巨大な写真です。
家にあったら相当楽しい(爆)
きっとそれを眼にした同業者達の間ではすでに大変な話題になっているのでしょうね。
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たまには花を - 2006.10.22 Sun,09:51

朝だったけど昼顔か朝顔かは知りません。
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★2006/10/23武満徹作曲“グリーン” - 2006.10.21 Sat,23:31
数日前からリハーサルが行われているんだけど、今年は武満徹さんの管弦楽曲に触れる機会がいつもよりは多いような気がする。
それは没後10年だからかなあ。
10年前、今年と同じくアメリカからWestside Storyのカンパニーが来日していて、その公演期間中に訃報が入り告別式に行った想い出がある。
5月の終わりにバンベルク交響楽団のエキストラ奏者として笙の独奏と管弦楽の作品“セレモニアル”のチェレスタを弾いたし、9月にはやはり新日本フィルハーモニーの仕事でサントリーホールの開館20周年記念のコンサートシリーズのオープニングに、自分のパートはなかったけど久々に“ノヴェンバー・ステップス”を聴いた。
今回の作品も実にデリケートな音が現れては消えていく。
仕事として面白いと思うのは、一応メインはチェレスタなのだけど一瞬ピアノに乗り換えて弾く場面があるのだけど、それはわずか2小節くらいしかない(爆)
どのくらい聴いている人に印象に残るのかわからないくらいだ。
周りが黙っていてピアノだけという感じでもないし。
というかその数秒のためにピアノを借りてもらうのは悪いくらいですな(爆)
でも弾いていると、きっとどうしてもここはピアノの音が欲しかったのだろうなと本当に思うし、違和感があるわけでもなくその音はチェレスタじゃない根っこを感じます。
でもチェレスタはハープと連動していたりフルートと連動していたりあまり「裸」で鳴っているわけではなく、まるで絵の具を混ぜ合わせて独自の色になるように、なんらかの楽器と一緒に「色」の部品としてところどころでそこはかとなく鳴っています。
指揮者が西洋の人だからだとは思いたくないけど、どうしても譜面に書いてある複雑な拍子の処理への指示がオーケストラに来るのだけど、どうなんだろうなあ、もっと時間を超越した「間」の間隔、そして強弱の差とこのデリケートな音色の現れては消えていく、これこそ「わびさびの世界」(って自分だって日本文化を良く分かっている訳ではないけど)って感じに「演出」して欲しいなとは思っちゃった。
油絵ではキャンバスがむき出しになることは基本的には無いでしょう。
つまり対象物の背景には絵の具が満たされて「ないはずのものが『存在する物』、この場合は絵の具、で埋められている」世界です。
でもこれは墨絵に近い世界観があって、音が無いときは本当に何もないのであって、マーラーの交響曲にある「休符というポジでできたゲネラル・パウゼ」とは異質の物なんだよなと思った。
その何もないところからかすかな音から時に強烈なダイナミックスまで成長したかと思うと前触れもなく消えていくそのプロセスは、「フレージング」とか「論理的な主題の展開」というものとは違って確かに西洋音楽のスタイルだから拍子記号は書いてあるんだけど、縦の線がぴたっとあったって、それよりもっと「感じなければいけないもの」があるような気がしました。
バンベルク交響楽団の時も思ったけど、音が出ている瞬間はとても綺麗なのです。
でも武満徹さんの音楽はその音が産まれてくる直前や直後に現れる静かなる沈黙がすこぶる綺麗に実感を伴って聞こえてくるような世界であることを、つまりもっと「休符の間も進んでいく音楽ではなくてそういうときは時間が停まっている音楽」のキャラクターもあるように楽国の人の棒をみながら思いました。
今思い出したけど、かつてミシェル・ベロフというすばらしいフランスのピアニストが武満作品の独奏を弾くのを聴いたとき、「油絵だ、これは」と思ったことがありました。
それは否定的な感想ではなく、僕が好きな高橋悠治さんのそれとは質感が根本的に違うなあとおもって実に興味深かった。
同じ事は僕ら日本人が西洋の音楽を弾いてネイティブの人が良くも悪くも違和感を感じるのと同じなんだろうと思います。
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鞄に着いてたのを気付かないでいました。
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★2006/10/13,14新日本フィルハーモニー定期演奏会 - 2006.10.12 Thu,06:31
シチェドリン作曲管弦楽のための協奏曲第1番『お茶目なチャストゥーシュカ』(1963)
伊福部 昭作曲オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ(1976)
バルトーク作曲弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽
のうち、シチェドリンとバルトークの作品を弾く。
つい先日第18回高松宮世界文化賞を受賞して話題となった現役最高齢のバレリーナ、マイヤ・プリンセツカヤさんの夫でもあるロディオン・シチェドリンという作曲家には少なからず縁があります。
もう再演はされないけれども僕が生まれて初めて仕事でミュージカルにかかわったのは80年代の終わりころだったとおもうけど、「森は生きている」という有名なロシアの民話を日本のプロデュースで彼が作曲したものを弾いたのが始まりでした。(このときの題名は「12ヶ月のニーナ」でした)
3時間を超す大作で、今思い出しても音楽的内容からすると不朽の名作と言って間違いないものでした。
その作品でミュージカルの仕事に触れたこと、そして当時一世を風靡したシンセサイザーの名器、ヤマハのDX7、つまりディジタル・シンセサイザーで仕事をしたのも初めてでした。
そう、シチェドリンにとっても電子楽器で音楽を書いた最初(もしかして最後?)の作品で、なにがすごかったって、ミュージカルの世界じゃ「経費節減のために色々な楽器をシンセサイザーで『代用』」することは日常茶飯事ではあるけど、この作品はオーケストラの中に二台の電子楽器があり、それは完全に「電子楽器」として独奏楽器の役割をしていたのです。
現代音楽の世界でもアメリカのジョン・アダムスという作曲家の作品では同様に独奏楽器として電子楽器が使われることが多くあります。
こういう時は本当に楽しい。
何かの楽器の代わりの音を出しているときは本当に「偽物」をやっているので本当の意味の創造性(たしかに単にその鍵盤をピアノの様に弾くのではなくその楽器に似せるには相当な職人技が必要なのではあるが)には欠けるのですが、単にその事実だけではなく、音楽のすべてに無駄な音が無く、毎日感動しながら弾いていたことは忘れられません。
当人もリハーサルの頃にいらして何回か話したけどすごく素敵な人でした。
まあその仕事は実は何人もキーボード奏者がくびになっていて、自分と自分を誘ってくれた友人はなんと初日の3日前に急遽呼ばれてくびにならずに千秋楽まで弾いたという自分にとって「あらかじめ用意された仕事にありつける立場になく誰かの突然のピンチヒッターで仕事の領域を増やしてきた歴史(爆)」のこれも一つでした。
まあ鍵盤の「つら」は同じでもいきなり「演奏したことの無い楽器で『仕事』をする」というのは様々に勝手が違って大変だった記憶があるけど、そういう事でもない限り楽器を覚えることはないので、それはプロの現場というのは失敗したら後がないけど、ピアノだけ弾いていたのでは見られなかった仕事をその後にも沢山体験出来たわけで、人生にはこういう寄り道は必要なのだと確信しました(爆)
その後、2002年くらいだったか、「ザ・カーマン」というカルメンを下敷きにした舞踊劇でも電子楽器を弾いていましたが、これはシチェドリンの代表作と言っても良いくらい有名な「カルメン組曲」を下地にしたものでした。
その名の通り組曲だからもともとのオリジナルの全曲版にするためにそのカンパニーの作曲家が同じ編成(管楽器はない弦楽器と打楽器、なんとオーケストラピットの半分が打楽器が占めていましたが、そしてその追加の編曲で電子楽器を追加した)でやられたものだけど、管楽器を使わない奇抜さという点に於いては、今回の演奏会でバルトークの作品に通じる物がありますな。
それで、今回のシチェドリンの作品は、オーケストラのすべての楽器がその個性を主張する場面があると言って良い,いわゆる、「管弦楽のための協奏曲」というスタイルの音楽で、とても早い4ビートのジャズっぽいテイストの入った無窮動の音楽です。
僕はピアノを弾くのだけど、初日の練習で、指揮者の井上道義氏に「バラライカの音色で弾いて欲しい(譜面にも書いてある)ので、弦の上に紙を挟もう」ということになりいろいろ試行錯誤しましたけっか少々重みがかからないと良い味がでないので特製の紙の錘(新日本フィルハーモニーのステージマネージャーの親方作)を弦の上に乗せておおよそピアノっぽくない音色で弾いています。
やる方はとてもスリルのある曲ですがきっと聴いている方はとても楽しい作品です。
面白いのがふつうバイオリンの独奏がオーケストラの中で行われるときはコンサートマスターか複数だったら一番前の列に座っている人がするものですね。
しかし譜面には意外な位置に座っている人に独奏を要求しているのです。
これはCDを聴いたって分からない実際に生演奏を聴いた人だけが知り得る事実ですから楽しみにして下さい。

いままでCDなどでは何度も聴いていたけど実際に舞台に乗って聞こえてくる多層に立体的に聞こえる弦楽器の音は凄いです。
管楽器なしの弦楽器と打楽器と独奏ピアノ(木村かをり氏)とチェレスタ(ぼく)とハープという編成ですが、弦楽器が二つのグループに分かれているので、舞台のあちこちから掛け合いの音が飛んでくる真ん中で弾くのはエキサイトします。
しかもバルトークの管弦楽曲のなかにはよくあるパターンで、チェレスタ奏者が途中でピアノに乗り換えて連弾するという場面も今回ありまして、20年くらい前に僕を新日本フィルハーモニーに推薦して下さった恩人の木村かをり氏と緊張の共演もほんと一瞬ですが4楽章で二度ほどあります。
だから写真のようにすぐに乗り換えられるようにあらかじめピアノの方に僕用の椅子が並べてあります。
そうそう、今回はいつものミュステルではなくシードマイヤーのチェレスタで弾きます。
19世紀以前の音楽が一つもないのでどうなんだろう、客席は満員ではないのかもしれませんが、こんな面白いプログラムは滅多にないと思います。
この秋は立て続けにバルトークの管弦楽作品をトータル三曲弾くことに恵まれる第一弾としては申し分のない挑戦です。
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2006/10/8みんなの音楽会@龍谷寺 - 2006.10.09 Mon,10:22
みなさんお疲れ様でした。
それぞれの人生の貴重な一日になってくれれば本望です。
関係者じゃない人にはなにも伝わらないし、こんなこと書くと恐ろしく俗っぽいのだけど、みんな本当に「凄かった」の一言です。
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晴れた晴れた - 2006.10.07 Sat,12:51

昨日までの大雨とはうってかわって東京の八王子は快晴です。
自転車に乗るにはちょっと風が強かったけどね。
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ひどい雨だ - 2006.10.06 Fri,19:02
ゆえに、今日は久しぶりに自転車ネタ。
といってもこの二日間の雨でちっとも乗れないので閉口しています。
僕は会社員ではなく、いわゆるフリーターという自由業の音楽家なので、「自転車通勤」というのは僕には当たらず、そのたびに違うところで仕事をするのに今年に入ってからは自転車を使うことが多くなったということですが、明日雨がやんで仕事の行き帰り(往復で24kmくらい)につかえば確実に5200km(1/27以来の走行距離)を超えることになりました。
今年の初頭には71~72kgくらいあった体重はここ一週間の計測では65~66kgの間で安定しているので、飼っているでぶ猫一匹分以上の体脂肪を燃やしたことになります。
でも166cmくらいの身長では60kgくらいが適正体重らしいのであと一匹分を半年くらいかけて燃やそうと思います。
まあ62~3kgになったらすこしほっとしても良いかなとはおもうけど、理想は60kgだね。
知り合いには痩せすぎの人が何人もいて「太れないつらさ」を聴かされるとそれはそれで気の毒だけど、そんなことよりまず「たくさん食えない」とか「食欲が無いときがある」というのが僕の人生にはほとんど「便秘」という状態と同じで経験したことがないので、感情移入ができません(爆)
食うことは生きることの原点だからそれができないつらさというのはどういう感覚なのだろうなあ。
いまはこれ以上食うとせっかく落ちた体重が、、、とか思うから我慢したりするけど、我慢だらけの人生は続かないので数日おきくらいに思い切り食ったりしています。
食う時間が無くてあまり食わないで自転車に乗ると本当に力が入らなくなり怖い思いをしたことがあります。
絶食したり食事の量を非常識に減らすのは、仕事にせよ趣味にせよ行動するパワーがなくなるので絶対にやめた方がよいと思う。
26~7のころからどんどん太ってきたわけで、何年もかけて太った体重からそのころの体重に戻すのが数ヶ月で出来る訳がないのでこんなに運動してもなんで劇的に痩せないか頭に来たことが何度もあるけど気長に続けるのが一番だね。
でも運動量はそのころより今の方があるかもしれません。
もともと若さが持っていた体力ではなく、訓練して勝ち取る体力ってなんかありがたい気がします。
今から十年前は最高で79kgくらいにふくれたこともあったわけだから今の体重は良しとしなくてはいけないが、でも腹を触ると相当だぶついている。
逆に今の方が三段腹になっているように思います。
もっと太っていたときは妊婦のようにせり出していたからね(爆)
本来は自転車を転がすにはもっともさわやかな季節なのにこの豪雨、明日には終わってくれるといいですな、自転車好きのみなさん。
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