★2005/8/28芥川作曲賞本選@サントリーホール - 2005.08.28 Sun,22:15

毎年難曲をこのオーケストラは、小松和彦氏の棒で熱演しているわけですが、去年はミュージカルの仕事(ミス・サイゴン)をやっていたので、二年ぶりの参加でした。
今回は小編成の曲が二曲ほどあり、大編成のものと審査の時どう影響するのかなとはおもいましたが、それぞれに魅力のある曲ではありましたが、同じように「なんとかならんかい」という苦痛も予想どおり味わわされました(爆)
僕と僕の懇意にしている共演者達の予想とは違う審査結果になり、ある意味演奏者の意見も反映したら結果はかなり違うことになるとは思いますが、演奏者の苦労と、作品の出来はあまり意味を持たないのかも知れません。
苦労ではないな、苦労はなんでもあるわけだから、譜面と演奏家、作曲家と演奏家のコミュニケーションの取り方というのは、同時代に生きている以上、感情を産んでしまうわけだ。(謎)
写真はある作品での「しかけ」
現の根本を指で押さえてミュートして鍵盤を叩くのだが、最初はその弦を一つ一つ探して指で押さえていたけど間に合わないので、消しゴムを並べてその辺を押さえれば弦が特定できなくても上手く行くことが分かった。
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★2005/8/10津堅直弘トランペット・キャンプ20周年記念演奏会 - 2005.08.12 Fri,09:59

白石准は、マルセル・ケンツビッチ@津堅直弘作曲による、トランペットと、弦の五重奏(地元の弦楽器奏者)とピアノの七重奏「鮭(しゃけ)」と津堅さんの独奏、そして、クライマックスの数十人のトランペット奏者達との、アイーダより「凱旋行進曲」とアンコールの沖縄民謡「芭蕉布」を弾いた。
編曲はすべて津堅さんの手によるものである。
白石准と津堅さんとの付き合いもたしかこのキャンプの年月と同じくらいにあり、たぶん僕の生涯の共演回数は、どの演奏家よりも多いと思われます。
そういう意味で、第二の故郷と言って良いほど沖縄の津堅さんのご友人、お弟子さんなどの知り合いがとても増え、練習はともかく(おい)まるで外国にいったような「時差(東京で仕事をすると日付が変わる前に電車にのらないと帰宅できないが沖縄では新聞が配達される時刻まで飲むのが当たり前)」で泡盛を飲み狂う毎日でした。
「鮭」に関してはその“しゃれ”にあるとおり、シューベルトの「鱒」のモティーフをひっくり返してある場面のテーマにしてあるが、それはあくまでしゃれであって、曲全体は、鮭の稚魚の誕生から回遊、遡上、産卵、死、そしてあらたな稚魚の誕生を表す実に、長大なスケールの叙事詩なのだ。
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もうあちこちで演奏されているこの作品、彼のCDでその演奏に自分は参加してはいるが、生演奏で聴衆の前で弾くのは白石准は実は、初めてだった。
そして、凱旋行進曲は、かつて隆盛を誇ったトランペット五重奏、The Trumpets 5のレパートリーの一つだったが、今回は、キャンプ参加者数十人がバンダのみならずメインの奏者として演奏したので、いくら白石准は音が小さいと言われるピアノ弾きではないとはいえ、音量に対抗するのはかなり不安を感じていたけれども、本番はとりあえず客席に聞こえていたらしいから良しとしよう。(爆)(CDはこのブログのページの左側の下の方からお買い求めできます。)
自分もアマチュアの音楽家たちとレッスンだけではなく、器楽の人たちと共演する大人の発表会を長年やっているけれども、音楽を「共有」するというのは、やはり舞台と客席という関係でなく、一緒に演奏することに勝るものはないと思うし、若い学生から津堅さんの先輩まで実に年齢層も幅広い交流は実に毎回楽しい。
キャンプ自体は、2003年しか参加していないが、20年という節目の年にまた沖縄の熱いスピリットに触れられて貴重な時間を過ごしました。
当日のコンサートの後、行きつけの居酒屋で盛り上がった(Webカメラの前で、知り合いに通知して、くだまいたのが実況中継っぽくてよかった。)あと、津堅さんの同級生が経営、演奏しているジャズ・バーのアズールに行って、貸し切り状態のなか、また自分といろいろ有志が演奏し盛り上がったのもとても良い想い出になりました。
また写真の軟骨そばを食いにすぐにでも行きたい。
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戦前のPLEYEL - 2005.08.02 Tue,12:57
プレイエルは、エラールとともにショパンの時代からあるフランスの名器です。
一時駄目になったみたいだけど今はまた復活していますが、もちろん昔のやつとは特性が違っています。
70年から80年前の楽器だそうで、譜面台がこの時代のものってこれだけ凝っているから何度も書くけど音が譜面を置いてもそれほど籠もらない。

ピンぼけだけど、弦はヤマハやスタインウェイのものとちがって、ベーゼンドルファーやイバッハと同じく、一本一本独立して留めてある。


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