★2005/6/30府中・ウィーン交流合唱団帰国記念演奏会 - 2005.06.30 Thu,12:30

今年の一月からタイトルにある特別編成の合唱団の練習に週一回つきあってきました。
メンバーは、東京の府中市の有志です。
府中市とウィーン市の17区ヘルナルス区というのは友好都市らしいのですが、実は音楽的交流はあまり盛んではないらしいことから、府中の合唱好きの人が、こういう催しを考えついたのです。
最初は行政主導の催しかなと思っていましたが、その話を聞くと感動してしまい、指揮者の矢澤定明氏は、2001,2004に上演されたミュージカル“キャンディード”で一緒に仕事をした仲だし誘われたことをとても誇りに思いました。
写真は6/20に府中にあるその名もウィーンホールにて行われたリハーサルです。(写真はハンドルネームおばちゃん撮影)
この建物は、オーケストラが入る大きなホールと演劇などに適したもう一つのホールには仕事で来たことはあるのですが、この音楽ホールは初めてでした。
すごく、残響があり、多分席数も500で、室内楽や独奏をするにはとても良いところだと思いました。
いままでの練習は、公民館の部屋で劣悪な縦型ピアノだったので、気持ちはみなさんのがんばりに鼓舞されてはいましたが、やっぱり音楽家というものは、楽器と演奏場所がちゃんとしたところに来ると、本能的に「ピアノを弾くこと自体が楽しくなる」ものだと今更ながら実感しました。
合唱のみなさんもいままでの練習から見違えるぐらい(聞き違えるぐらいか)上手になって22日からのツアーに向けてテンションが上がってきました。
知らない間に(爆)コンサートでは僕の独奏の時間を設けてもらっていてびっくりしたが、こんなに良い残響の中でモーツァルトを(Kv332 F-dur)弾けるのは幸せだと思う。
これ以降は帰国後に追加した文章です。
このコンサートの前にウィーンにて小さいコンサートをやってきたが、忘れられない想い出になりました。
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この教会の合唱団との合同演奏会で、各々数曲ずつ演奏しました。
こちらは、日本の四季の歌を集めたメドレー「ふるさとの四季」というものと、高田三郎さんの「みずのいのち」他を歌いました。
教会の礼拝堂にはピアノがないので、別の建物からチェコ製のペトロフのちっちゃい縦型ピアノが運び込まれました。
残響は、推定5秒以上はある会場でした。
地元の合唱団は、すべて無伴奏の曲をやりましたが、指導者の女性指揮者の声が天使の様な美しいソプラノでしたが、前日のリハーサルで現れたときは、タンクトップにジーンズ、しかもキックボードに乗って現れたので、近所のおばさんかと思いました。
すべての会場でグランドピアノで弾けなかったのは大変残念でしたが、初めてのウィーンは十分楽しみました。
本番以外の日には知り合いの家やピアノ工房にいって素敵な楽器に触れられたのは良かった。
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14日から練習が始まったが、この作品、聴くのもそしてもちろん弾くのも初めてだったがとても良い曲だと思った。
題名から想像されるかも知れない、ジャズっぽい響きはほとんど無い。
途中で、“バーンスタイン@イギリス風”みたいなとこもあったな。
アメリカ序曲という表題の意味はよく分からないが、とても気持ちの良い響きの中で、早いぱっせいじにはとても弾くのにスリルがあるといったら妙な言い方だが、結構イギリスの作曲家は好きだなと最近思う。
弾くところは多いとは言えないけど、オーケストラの中にいて、弦楽器や管楽器の名人芸を鑑賞する聴衆の様な気分で楽しく弾いています。
特徴としては、冒頭の部分は、はっきりオーボエ,ファゴット,クラリネット,フルートという順番で木管楽器の各々のセクション「だけ」のハーモニーが単独で動きます。
木管楽器が入り交じってハーモニーを作ることは多いけど、これだけはっきりとセクションごとに「聴かせる」というのも面白いアイデアだと思います。
本番はもちろん、“春の祭典”を目当てに聴衆のほとんどがいらっしゃるとは思うし、この曲を楽しみに来る人はいたとしてもとても少ないだろうけど、この曲に出会えたことを喜びとしたい。
練習をみていると、あうたびにいつも思う、白馬にまたがって登場する王子様のような指揮者アルミンク氏はとても細かい。
でも僕にとっては、その細かさは「必要以上の神経質」という意味ではなくとても精緻な音を彼は聴きたいのかなと思う感じでいつも練習には好感を持っています。
本番は両方とも東京の墨田区、錦糸町にあるトリフォニーホール。
編成が大きい故、ピアノとチェレスタ(今回はミュステル製)は、ほとんど舞台袖に繋がるドアのひさしの下あたりで弾いている。
この曲の書法としては、ピアノもチェレスタも他のなにかしらの楽器に重なっている「響きの部品」という役割で、ソロっぽいところは一カ所もない。
管弦楽作品の中には、こういうことも多い。
まるで画家が絵の具を混ぜて独特の色彩を出すようなものなのだろう。
単独の楽器が演奏するのと違い混ざって聞こえる面白さ。
チェレスタが出てくるところは、完全にヴァイオリンの速い動きの小節の頭のアクセントにかぶらせているし、ピアノは、コントラバスの動き(一部ハープと)と完全に同期しているところがほとんどかな。
自分の位置で聴くより指揮者や客席の正面の方が作曲家の意図がはっきりするだろう。
写真は、本日の職場環境。
この曲の後に、編成の大きな“春の祭典”があるので、ピアノは舞台の端に寄せられて、半分は、舞台袖の屋根の下に入っていた。(爆)
プログラムをみて、やっぱりアメリカ序曲というタイトルには意味がないことがわかって面白かった。
この作品は書いた(たしかにアメリカで書いたことは書いた)後、彼の手を離れてしまい、最初に書いたときの題名と同じものを後に書いたので、出版社が勝手にこのタイトルにしたらしい。
しかも、初演はされず、再びその作品の存在が明らかになったとき、作曲者自身は「自分の書いたものではない」と言い張ったが、証拠を突きつけられて(爆)認知したという、まるで、若気の至りで子供をつくってしまった人の弁明みたいだな。
最初にこの記事は、15日に書いたけどさんざん更新したので、本番の日の日付に編集した。
ゆえに文章の時間の流れに不自然な点があってもご容赦。
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★2005/6/10,11白石准のピアノの部屋@馬車道ピアノサロン “セロ弾きのゴーシュ” - 2005.06.10 Fri,12:36
この作品は初演以来色々新しい試みをしていますが、10日は、ゴーシュの演奏はもとより、ゴーシュの台詞は5/26と同様チェロの大島純氏、そして白石准はピアノとともに、ゴーシュをどなりつける楽長をやりました。
ゆえに、それ以外の語りと登場人物を高山正樹氏がやりました。
11日は白石准は、野ねずみの子供(それは前日もやったけど)と最後のヴァイオリンの一番の人だけにして、楽長は高山正樹氏がやりました。
色々試すと面白いです。
前半は、独奏で、ショパンの即興曲の2番とバラードの1番を弾きました。
11日のみ、それに加えて、チェロで、白石准が編曲した、五木の子守歌と、奄美の子守歌を演奏しました。
アンコールは、10日は、大島氏とともに劇中の「愉快な馬車屋」を弾きましたが、11日は、白石准が“セロ弾きのゴーシュ”と同時期に書いた「貧しき母の歌」という和歌山県の詩人による悲しい子守歌と、サンサーンスの白鳥をチェロと弾きました。
本日の山猫合奏団
チェロ:大島純
語り:高山正樹
ピアノ:白石准
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