SHE LOVES MEが、SHE HATE MEになった実際の話 - 2010.02.06 Sat,22:43
from Gigazine
SHE LOVES MEが実際にありえる話とすると、こういう結末もありだったんだ。
>一方、Adnan氏は「何年も良い言葉をかけてくれなかった妻と素晴らしい文章の書けるSweetieが同一人物だとはまだ信じられない」と述べています。
でもこのたぶん、実際に述べられた台詞は、ちょっと似たような状況下で物語が進む(不倫ではないけど、)Musical“SHE LOVES ME”の中にあったね(爆)
主人公ジョージがカフェで愛しい「手紙の君」だと思っていた相手が職場で喧嘩ばかりしていた同僚のアマリアだと知ったときの台詞、
>彼女が書いたんじゃない!書けるわけがない!
まあこういうテーマは、安部公房の書いた小説、「他人の顔」にもあるね。
もちろん、それは状況も結末ももっと複雑で違うけど、実際の人間の関係との二重構造のヴァーチャルだけどリアルにやりとりをする男女関係って、やっぱりとても劇的だということだね。
人間って、何処を見て、その人の人柄を判断しているんだろうね。
SHE LOVES MEの中のジョージの台詞に、「君は僕のことをまともに見たこともない」と「毎日職場で会っていて罵り合う相手」であり、しかしながら文通を通じて「恋に陥ってしまった相手」だと一方的に分かってしまった相手に吐く台詞があるが、あの台詞はなかなか立体的に聞こえるものでした。
命名“Band de SKY” @Musical,SHE LOVES MEのバンド(再々投稿) - 2010.02.01 Mon,20:32
つまり去年だったんだ(爆)
せっかく再投稿するのだから、最初の投稿の部分もちょっと加筆訂正しました。
昨日の夜公演で、初日以来、トータル2時間半くらいかな、曲数にして60曲くらいかな、それをたぶん19回演奏したSHE LOVES MEのバンドを紹介します。
演出家の錦織一清氏が舞台稽古の日に命名したわれらバンドの綴りは件名にあるとおりなのだけど、もちろん読み方は「バンドですかい?」に決まってる(爆)
名前通り空中で弾いているわけで、自分としてもかつて舞台装置の上では弾いたことがあったが、完全に舞台装置ではなく、天井から吊り下げられている状態のスペースで弾くのは初めてだ。
さて、メンバーを紹介するとしよう。
たまたま昨日演奏したメンバーの写真です。(全公演同じ人でまかなっているのは僕とドラムスだけ)

カデンツでは、エネルギー、そしてカフェの場面のタンゴのソロでは、すすり泣くようなカンタービレを聴かせてくれています。
僕とは、7月に関わったSunday in the Park with George以来二度目の共演。
のだめオーケストラでも活躍してるんだね。
たぶん、近い将来僕と彼とSunday in the Park with Georgeでも一緒にやっていた弦楽器の若い人たちとでユニットを作ることが決まっている。

ミュージカルの経験も多く、頼れるナイスガイです。プライヴェートのファッションも実に格好いい。音楽的にはもっと活躍する場面があればいいのにとは思うけど、結構トランペットから始まる曲が何曲もあってある意味突撃隊長です。
たぶん今後もいろんな作品で会うことでしょう。

近藤淳氏は、Multi Reedです。
今回は、Flute,Clarinet,Bass Clarinet,Soprano Sax(たぶん(爆))を持ち替えて演奏していらっしゃいます。
僕は、昨年のCHICAGOで初めてご一緒しました。いわゆる「先の曲がった」(爆)サックスを今回は演奏されていないのは残念ではありますが、この世界では大ベテランの大先輩です。ウェブサイトはこちら。

この業界ではすごく有名なキーボード奏者であります。
僕とは、翔平君と同じく、夏のSunday in the Park with Georgeで初めてご一緒しました。
今回もたくさんの音を切り替えて弾いていらっしゃいますが、そのおかげで、たった7人なのにもっと大きな編成に聞こえる音色になっています。
冒頭やシーポスの歌のカデンツで目立つ、アコーディオンとか、ハープ、ストリングス、シロフォン、ビブラフォン、ブラス、ティンパニー、もちろん、もっとあるんだけど、あと、演奏以外で、「三通の手紙」というGeorgeのナンバーの途中で木の葉を降らせる役も担当しています(爆)

僕とは、二年前くらいにあった、ジキル&ハイドの最終公演で初めて会いました。
この時僕は東京公演以外を弾きましたが、地方の部屋飲み仲間でした(爆)
ウェブサイトはこちら。
苦手なものは納豆、オクラ、とろろなど、ねばねば系。


他にもナイスな代役の人たちがいらして(実は今回紹介した人のなかにももともとは代役のひとがいるけどもうどっちでもいい)それもこの下にある追記で紹介します。
あと、キャストの中にも実はミュージシャン出身の方がいらっしゃって実際サックスを吹いていたりするのでそれも紹介します。
SHE LOVES ME2009~2010千秋楽、そして朝帰り - 2010.02.01 Mon,15:48

飲食店に12時間くらいいたことになります。
写真は、初めての経験だけど、稽古ピアノと演奏者分の二つも大入り袋を頂きました。
他の飲み物は本番ではなく、その後の12時間を戦うために終演後摂取したものです。
もちろん、ソルマックは店の移動のたびに飲みました。
でも途中からずっと寝ていたらしいので僕は二次会以降は暴走兵器にはならなかったようです(爆)
不思議なことに、公演前とこの終了時点で太ったはずなんだけど、逆に3キロやせてました。
SHE LOVES MEダイエットということだったのか、、、
まあそこそこ歩いたりしてたからそのおかげかもしれません。
SHE LOVES ME2009~2010、公演はあと1回 - 2010.01.31 Sun,00:33

コンピュータのブラウザで見ている人はクリックすると拡大されて見えるけど、僕の姿はそれを必要とするセクションに送るためにビデオカメラに捉えられています。
本番中は楽譜をめくりながら、台本も参照しながらめくっています。
楽譜はページの左から右へ、そして台本は、右から左へ、、ってあえて書くほど混乱はしてないし、もう何十回も見てるから台本は必ずしも必要ないのだけど、自分で自分の事が信用ならないので、明日(もう今日か)もそれを羅針盤にするつもりです。
常に揺れている舟の上で弾いている感覚に慣れてしまったので、この記事を見た大きな客船の会社の人、このバンドを雇ってください。
時化じゃない限り船酔いはせずに演奏できると思います(爆)
まあ、僕は揺れても酔わずに弾いた経験がありますが、、、。
SHE LOVES ME、たぶん誰も気づいてないだじゃれ(爆) - 2010.01.30 Sat,01:39
オーディションをつきあったのが2009年の6月、実質僕が参加するリハーサルが始まったのが10月下旬だから、3ヶ月ちょっと、つまり一年の1/4はこの作品につきあって来ました。
では本題。
ある場面で、シーポスという人物が、ジョージに、「ハンガリーの教えにある、、、」と世渡りを諭しながら歌うまさにその瞬間に、右手に「ハンガー」を持っているのだけど、あまりに高度なオヤジギャグなので僕の位置からは客席で笑っている人はいらっしゃらないように思うけど、、俺は好きだな。
ううむ、これだけでこの記事を終わらすのも落ちが無く、なんなので、ちょっと近況報告も以下に。
小せえ、小せえ、、、、、 - 2010.01.19 Tue,10:07
星の大きさの比較を教えてくれる動画なんだけど、最後の落ちというか、一番でかい星を飛行機で一周するためにかかる時間がすごい。
この投稿時点で、演奏しているミュージカル、SHE LOVES MEのなかで、主人公ジョージ・ノワックの職場仲間のラディスラフ・シーポスという男が、自暴自棄になっているジョージに、同じような比較のたとえで地球規模でみたら上司に怒鳴られたところで、そんな小さな事がなんだ!というふうに諭すナンバーがあるが、それを具体的に説明するとこうなるということだね(爆)
しかし、どこぞの首相の奥さんが行ったことのある金星って水星や火星より大きいって知らなかった(爆)
http://www.youtube.com/watch?v=HEheh1BH34Q
SHE LOVES MEを弾いていると、改めて映画“アマデウス”の中のモーツァルトの台詞を想い出す(加筆再投稿) - 2010.01.17 Sun,01:48
件名は、たしか数十年前に見たモーツァルトの面白い伝記映画の中で、如何にオペラが可能性のある形式であるかをヴォルフガングが誰かに説明しているところで、
「芝居だったら何人もの人間が同時にしゃべり出したら何一つ聴き取れない状態になるだろうが、音楽に載せることによって違う立場の人間の発言がハーモニーになって調和する」
全く台詞自体正確である自信は毛頭無いが、このような要旨のことを言っていたのが印象的だったということを意味しています。
この投稿時現在僕が演奏して居るSHE LOVES MEの中でとても面白い構造を持った曲が二つある。
SHE LOVES MEにショパンとブラームスが(爆) - 2010.01.10 Sun,11:27
たぶん設定は1900年代前半なんだからショパンもブラームスもいないはずなんだけどね(爆)(今回の演出はあまり時代設定とかあくまでリアルに外人風にとはとらわれてないと思われますが。)
外国のCDを聴くと僕らの台本がムッシュ(?爆)ブラームスと言っているところが、リストになっています。
確かにブラームスもリストもハンガリーに関係がある作曲家だけど、どうしてリストがブラームスに変えられたのかは僕も知りません。
しかもショパンを呼んだあと、マダムとか言ってるからもしかしてそれはジョルジュ・サンドか?
10シリング6ペンスって - 2010.01.06 Wed,23:27
劇中で、あるオルゴール付きシガレットケースの値段が、10シリング6ペンスで売られているのだけど、これって、不思議の国のアリスの中の「イカレ帽子屋」の被っている帽子にも同じ額の値札が着いていることと「しゃれ」で繋がっているのかもしれないと思い始めました。
オペラでもミュージカルでも文学でも、門外漢には分からない歴史的な知識の前提が隠されていることが多いと思うのですが、わざわざあの値段をそうしていることは単なる偶然かもしれないけど、実のところどうなんだろうなって思って、、。
だれかそういうことに詳しい方のご意見を募集したいと思います。
SHE LOVES MEは楽しく弾いてる、 でも老眼と戦わざるを得ない(爆) - 2009.12.17 Thu,01:55
Showほど素敵な商売はない2(予想外にSHE LOVES MEは面白いよ2) - 2009.12.14 Mon,23:45
もう観た人は分かっているけど、僕は演奏だけではなく衣装も途中で着たり、楽曲を弾くだけでない、いろいろオプションも楽しんでやっています(爆)
Showほど素敵な商売はない1(予想外にSHE LOVES MEは面白いよ) - 2009.12.07 Mon,03:59
6/10に(Sunday in the Park with Georgeのリハーサルが始まる前のころ)オーディションで80人くらいの伴奏をして以来、10月末から正式な稽古で参加しているSHE LOVES MEも、ついに開幕(12/12)に向けて最終コーナーを回って加速してきてきました。
日によってばらつきははあるけど、昼過ぎの時刻から22時くらいまで週に6日間の練習を経てきて、そうか、もう今週末から全56回(かな)、みんなは客席に向かってShowを展開します。
僕もバンドに向かって腕を振り回しながら鍵盤を弾くことになります。
まだまだ先だと思っていたけど、この一ヶ月は実に短かった。
悪い人しかでてこない芝居、良い人しかでてこない芝居、そして何という奇遇 - 2009.11.18 Wed,11:35
(ちなみに10月には、来日公演があって、ピアノとドラムと指揮者以外(このパートは稽古からつきあった人じゃないと出来ないシステムだから)は昨年の仲間たちが演奏して居たので観に行ったけど、最高にロキシーが可愛く実に楽しかった。)
あの芝居は、実に「悪い人たちしか出てこない実に楽しい芝居」であります。
その証拠に、開演前に一人の役者が出てきて、「皆さんの大好きな、」と枕詞をつけて(爆)、その「悪い人がでてきて、悪さの限りを尽くす」能書きを言うくらいですから(爆)。
それに反して、この十月末からは、来月から年をまたいで来年の一月末まで日比谷のシアタークリエで上演されるSHE LOVES MEは、CHICAGOとは真逆で、「良い人しかでてこない実に楽しい芝居」であります。
この稽古に稽古ピアニストとしても参加しています。
2009年末2010年始公演のSHE LOVES ME に関わります - 2009.06.21 Sun,20:56
どうやら、オリジナルとは演奏者の編成がかなり小さなものなるゆえに、指揮者なしで、僕は2000年の“The Kitchen”(ウェスカーの「調理場」と言った方が演劇ファンにはおなじみの作品)、そして、2008年の二月と三月に公演があった、ベガーズ・オペラ(「三文オペラ」と言った方がストーリーがぴんと来る人が多い、厳密にはブレヒトとワイルの作品の原作に当たるものだけど)という作品と同様、コンダクター・ピアノ(弾きながら役者と音楽家にいろいろ合図を出す)で関わることになりました。
The Kitchenと同様、本番だけではなく、ずっと前から稽古ピアノでも参加するつもりなので、この作品にはかなり長い間おつきあいすることになりそうです。
実はもう、6/10の日に音楽スタッフだけで、最初の仕事を開始しています。
ということは、千秋楽の来年の一月末まで、この作品に関わっていくということになったので、本格的な稽古は秋からなのだけど、また忘れられない作品になりそうです。
明日から稽古が始まる“Sunday in the Park with George”も、この作品も、初めて出会う人、そしてかつて別の公演で共演した人たちとの懐かしい邂逅を楽しみにしています。