“注文の多い料理店”の冒頭の景色の様 - 2012.12.16 Sun,09:44
昨日、今日は白石准版“注文の多い料理店”の初演日 - 2012.11.13 Tue,14:44
昨日と今日は、2005年に“注文の多い料理店”が初演された日。
この初演は、山猫合奏団ではありませんでした。
後に、歌のkeyを変更したりあちこちに手を加え、現在の形になりました。
7歳になったのかな。
こっちのblogでも祝っていました。
そして、久々の東京公演を迎える“セロ弾きのゴーシュ”の本番の日が近づいてきました。
以前聴いた方々も、もうその頃の姿とはだいぶ変わっているかも知れない成長過程の(これも2005年の作品だから、7歳だけど、圧倒的に“注文の多い料理店”よりは上演回数は多い)“セロ弾きのゴーシュ”をご覧にいらして頂けたら幸いです。
2011/7/16、“注文の多い料理店”の四人版を演奏してきました。 - 2011.07.16 Sat,23:54
新しい“注文の多い料理店”のイラストが公開されました。 - 2011.07.16 Sat,08:50


山猫合奏団久しぶりの“注文の多い料理店”と“どんぐりと山猫”の二本立て - 2011.05.07 Sat,22:50

Informationはこの記事にて。
この二つのストーリーには全く関連性は無いと思いますが、白石准の創作では同一人物(人物じゃなくて山猫だが)の企んだ計画ということは今から二年前の記事でほのめかしてありますが、それ以来の、今度は語り手一人ヴァージョンの話として演奏されます。
つまり、“注文の多い料理店”ではかなり隙だらけで、人間に悪さをしようとおもって最後は失敗した“注文の多い料理店”の中の山猫が数年後、今度は一郎という、人間に対して復讐をして、結局は成し遂げたというお話という解釈です。
そういう考えに至ったきっかけの記事は、恐ろしく長文ではありますが、ここにあります。
写真は、二人の狩人を見かけて、悪い企みを思いついた山猫をimageした写真です(爆)
この日の事は、cat blogにあります。
“注文の多い料理店”の動画 - 2009.06.20 Sat,11:55
去る2009/5/3に神奈川県の川崎市の最北部の新百合ヶ丘のそばで弾いてきた、“注文の多い料理店”のごく一部です。
山猫合奏団の関連記事は、ここ。
エンコードしたらとても画質が悪くなりましたが、上記のオフィシャルサイトでは、小さいですが、もうちょっとましな感じで見ることができます。
このブログでの関連記事は、ここ。
“注文の多い料理店”と“どんぐりと山猫”を続けて演奏しました - 2009.05.04 Mon,23:24

もちろん、そこに至るまでには、二つの別々のオペラ作品を「継続したストーリー」として演出した公演にちょっとだけ関わったことも影響しているけれども、、、。
ずっと5/3の公演に着いて、“どんぐりと山猫”が後半の演目だとすると、その前半は何をやるかはっきり告知していませんでした。
通常だと僕のピアノの独奏で幕を開けるのですが、今回は思い切って数年来暖めてきた「同じ山猫」による人間への二つのストーリーを並べてみるということにしました。
“注文の多い料理店”は何回か演奏してきましたが、そのたびに音楽上は、語り手一人とピアノという編成でした。
去る5/3の公演では、告知されている“どんぐりと山猫”と同じく、語り手二人ヴァージョンで臨みました。
今日リハーサルをしていましたが、“どんぐりと山猫”や“セロ弾きのゴーシュ”のオリジナル同様、最初語り手は一人で発想されたものですが、こうやって語り手が一人増えるだけで、予想外に立体的、劇的になってとても新鮮でした。
そして、ちょっとばかり耳の記憶力の良い方だったら、後で書いた“注文の多い料理店”の中に、“どんぐりと山猫”で使われる「山猫のテーマ」が埋め込まれているので、作曲家も初めて、この作品をつなげて演奏する(もちろん間には休憩は入れるけど)と、そのモティーフも別々に聴く時とは違った意味を発するようになる気がします。
実は、3/30時点では、この公演の切符の売れ行きが、280席中、12枚しか売れていないという報告を受け、まあ有名じゃないとはいえ、あまり少ないと催し物(自主公演ではないから)自体に汚点を残すことになりそうで、こりゃまずいと思っていましたが、今日に再度確認したところ、せいぜい60席くらいかなと、おもいきや、ほぼ200席は一応売れているらしく、ぶったまげました。
何があったのか知るよしはありませんが、俄然モチベーションがあがって演奏できました。
“どんぐりと山猫”に関してもiTunes Storeで配信されているものとは語り手の配役を二人で逆にしてみましたし、今まで60数回演奏してきた中(昨年の川越での公演をまだ投稿してないことに気づいた)で一度も試さなかったある「技」、あるいは編曲?あるいは演出と言っていいかどうかわからないけど、新たな挑戦が入っていました(爆)
写真は、“どんぐりと山猫”や“注文の多い料理店”のストーリーに出てきそうな樹というイメージ(季節はどっちの話も春ではないけど)で撮ってみました。
クリックするとでかくなります。
公演が終わったので追記しました。
至福の時間は意外と長かった(龍谷寺の施食会と、二丁目コンサート) - 2008.07.24 Thu,10:14
午後早く、いつもリハーサルやLessonの本拠地としてお世話になっている八王子の龍谷寺において、昨年に引き続き、「施食会」(せじきえ)という大きなイベントの直前にフルートの木ノ脇道元ちゃんと45分間という短いものではありましたが、濃密なDuoを檀家さんの人たちに聴いていただきました。

彼と共演するのは去年の今頃軽井沢で弾いて以来だと思う。
いつ共演しても、彼のフルートの音にはしびれます。
音が出てから無くなるまでの間に実にいろんな光と陰が交錯することをするのです。
言葉で表現するのが難しいのですが、こんなにいろんな音が聞こえるフルート奏者を僕は知りません。
普段は現代音楽をメインにやっている彼ですが、こういうときには、彼の古いファンでも聴いたことのないいわゆる名曲集を僕が強制的に(爆)吹かせちゃったりするのですが、昨日も、バッハのバディネリだのビゼーのアルルの女のメヌエットだの、彼の日常からするとあり得ないレパートリーをぞくぞくさせながら聴かせてもらいました。
もちろん、僕らが長年いつも演奏する曲もありましたが、まったくなれ合いになるどころか毎回初めての快感をもらうことができます。
写真にちょっと映ってますが、演奏している横に造形物がありました。
知人の弟さん(大迫秀春氏)による作品「成る」でした。
これは27日に予定されている、両輪山龍谷寺両輪閣寺子屋音楽道場試演会の日まで展示してあります。
この時間だけで今日は生きていて良かったと思えるべき一日でしたが、演奏終了後、完全に「弾き逃げ」状態で車に乗り、お寺を出発したのが13:55ころ、そして次の目的地は、池袋のそばの椎名町の個人宅に、15時開演のコンサートに行きました(爆)
電車で調べると、完全に遅刻です。
渋滞にはまらないことを祈って中央高速を(ついでに道元も都心で仕事だというので同乗した)ひた走り、昨年開通した初台から西池袋方面のルートを進んだらなんと、14:35くらいに到着して、あきらめていたリハーサルができました。
15時、19時と二回、四月以来の、「二丁目コンサート」というタイトルで、人見邸のリビングルームで、やはり道元ちゃんと同様に僕にとって大事な共演者、ソプラノの人見共さんと数曲の歌曲(そのなかには、僕の作曲した“ジョディと子鹿のフラッグと”の曲も入っていました)を歌ってもらいました。
彼女の声で僕の歌の曲が別の曲に聞こえたと、かつてその曲を聴いた人たちが異口同音に言っていたのが新鮮だった。

そして、コンサートの後半は高山正樹ちゃんと、拙作“注文の多い料理店”を彼とは初演を迎えました。

この作品では、ストーリーの中では「扉に書いてある文字」として登場人物に影響を与える山猫のメッセージを歌にしてあります。
ミュージカル仕立てで歌をメインに書いた“ジョディと子鹿のフラッグと”を別とすると、僕の今のところ宮沢賢治三部作の“どんぐりと山猫”や“セロ弾きのゴーシュ”では前者では一部歌唱するところもあるけど、それは歌というものが全面に強調されるものではなかったが、この音楽に於いては歌唱力というのが非常に重要な表現の道具になっているので、もちろん、全体を覆うストーリーテラーとしての高山正樹ちゃんのスキルもすばらしいが、異口同音にお客さんたちに「オペラ歌手か」という疑念(爆)さえ、醸し出したその声の魅力に僕もおもしろがったし、いくら自作自演とはいえ、自分の演奏能力や作曲の能力だけでは完結しないそれこそ「化学反応」として一つの作品に昇華できたのは実に嬉しいことで、それを一日二度までも試演できたのは嬉しい限りでありました。
これで山猫合奏団に新たなレパートリーが増え、まったくスタイルの違う三つの作品が出来ました。
“セロ弾きのゴーシュ”のCDもたくさんお買い求め頂いて嬉しかったです。
(“注文の多い料理店”のCDはないのか、という事もたくさん言われたのであまり遠くない将来に考えたいと思います。)
そういえば、道元とは十数年、共さんとは二十数年、そして高山正樹とは三十数年のつきあいがあって、今日は偶然、その順番で共演したわけだ(爆)
“注文の多い料理店”山猫合奏団版が始動しました - 2008.07.03 Thu,23:59
そしてついにこの初夏、長年のパートナー高山正樹氏(最近彼はつれづれなるままに山猫合奏団のページがあるM.A.Pのサイトの一部に文章を投稿しています。読んであげて下さい)と山猫合奏団版として初演を迎えます。
今日はその一回目のリハーサルでした。
龍谷寺の両輪閣ホールはとても響きの良いところですが、迫力満点で山猫の歌(劇中では張り紙だけど)が響いていました。

森の中にさまよう二人の男、、、。
まさに“注文の多い料理店”にはインドアの写真は似合わないよな。

龍谷寺のイヴェント案内に今月中は掲示されています。

(でもここでやり始めてからまだ3年しか経ってないのですが)14時くらいから僕に習いに来ている人たちの演奏が始まります。
入場は無料です。

それを覚悟でいらしていただければありがたいです。
まあ夕刻になると思いますが、それまでにも、習いに来ている人とチェリストの大島純氏による“セロ弾きのゴーシュ”の一部の曲の演奏があるかもしれませんし、今回はいつもとは違った「おまけ」があります。
そしてなによりも僕に習いに来ている人たちに熱演も聴いていただきたい。
龍谷寺のウェブサイトはここです。
“注文の多い料理店”そして白石准のイラストの原点の地 - 2008.01.28 Mon,22:32

実は19年ぶりくらいだったんです。
この学校を訪れたのは。
そしてその折り、当時高校生だった小島諭(こじまさとし)さんが演奏終了後、校長先生達と談笑していた僕とバリトンの福島明也氏に、渡したいといって、鉛筆で書いた似顔絵をくださいました。
それが、僕のウェブサイトのホームページに掲載されているこのイラストだったのです。

今回の演奏は、二人の高慢な紳士の役を僕と工藤氏で分担して対話にし、それ以外の部分を工藤氏に読んでもらいました。
終演後は子供達や先生達とランチルームで一緒に給食を頂きました。
野菜中心と雑穀の混ざったご飯で、メタボリックな僕にはありがたく美味しいものでしたし、色々感想や質問でお話しできて楽しかったです。
また訪れたいです。
この作品は、山猫の「紙に書いてあるメッセージ」を歌にしてあるので、今回は彼の声域に合わせてオリジナルから移調しましたが、それによって、また自分の知っているこの曲のイメージが変わりました。
近々、僕の作品を演奏する常連の山猫合奏団のメンバーでもやるつもりです。
前述の様に歌が入っているから歌う人によってキーが違ってくるからおもしろい可能性があるかもしれません。
“注文の多い料理店”演奏会形式初演 - 2007.02.25 Sun,21:51
自分が演奏したのは、宮沢賢治の原作による自分で作曲した“注文の多い料理店”である。
この曲はこの記事にある通り2005年に書いたものだけれどもそれ以降は演奏していなかったので、再演になる。
今回は朗読とピアノ(この作品はかなりの部分を歌が占めているけれども)という、自分の他の作品と同様の形式では初演というか、試演でした。
朗読と歌は初演の時と同じく人形劇団ひとみ座の篠崎早苗氏。
来年の四月にまた人形を伴っての「再演」がある(この投稿時点ではそのつもりだったのだが事情があって中止となった)ので、それへの準備のステップとしても意味合いがあったので出してもらったのだが、ビジュアルを伴わないでどこまで音楽が「装置」の役割を果たせたのかを関係者が検証することによって、終演後にちょっとお話ししたけれどもきっと演出家(たなか秀郎氏)のアイデアにもまた初演と違うものが浮かぶことになるとうれしい。
もちろん、一年以上経ったから、今回はごく一部書き直したところはあるけれども、混乱を避けるために初演の音に沿ったけど、やはりもっと書き直したくなる部分も発見できた。
今日の会場は大森スポーツセンターという、東京の品川のそばの、競艇で有名な平和島にあった。
東京生まれだけどこの駅で降りたのは初めてだった。
その名のとおり、周り中スポーツ施設のなかにあるホールなので、控え室に入ると、卓球をやっている音がドア越しに聞こえたり、開演が夕刻だったが、その日は階上で、インドアのソフトテニスの選手権大会が行われていたらしく、天井の照明器具が時折振動していたのがある意味とても「新鮮」だった(爆)
大和田氏を始め、自分の主宰する“みんなの音楽会”のメンバーもなんにんも出ていたり聴きに来てくれたりしていたのはうれしかったけど、初めて会うアマチュアの達人たちの選曲のすごさ(ドビュッシーのエチュードやブラームスのソナタ)にも感心しました。
作曲して時間が経つと「直したくなる」誘惑に駆られますし、それは客観的に見直すという意味では書いたばかりのころと違ってくるから改良になることもあるのですが、初めて書いた“どんぐりと山猫”で、必ずしもそうでない経験をしました。
書いて演奏を始めた初期の頃どんどん、「その日の『演奏者の立場』の気分」で書き換えていって、ある日(数年後だけど)気づいたら、やはり部分によっては、最初の発想の方がやはり面白いことに気付き、「自分の作品だから」という「親の傲慢さ」みたいな世界観でいじり倒すことが時に改悪になる経験もしたから、慎重にやろうとは思いますけどね。
★2005/11/12,13朗読,音楽,人形による‘注文の多い料理店’世界初演 - 2005.11.12 Sat,09:01

この公演は人形劇団ひとみ座のアトリエ公演で作曲を委嘱されたものである。
自分はなにも宮澤賢治専門の作曲家ではないけれども、偶然今年の頭には‘セロ弾きのゴーシュ’を書いたことで、で一年で二作の賢治がらみの音楽作品を生む結果となった。
今回演出と美術を担当をした田中秀郎さんと、独りで語り、人形を遣って演技する篠崎早苗さん夫妻は、僕の語りと音楽の作品に以前から興味をもってくださっていて、今回このようなチャンスを与えてくれたことに大変感謝です。
ゴーシュを書いたときも思ったが、単に読んで「解釈」するよりその作品を演奏(この場合作曲もあるが)したほうがより理解がすすむし、興味もそれ以前より強くなった。
当初あまり音楽的には以前に書いた‘どんぐりと山猫’や‘ゴーシュ’に比べて、この作品はめりはりのあるストーリーには思えなかったが、書いてみると実に音楽的なストーリーに思えてきた。
前二作と比較した場合、今回の作品の特徴は‘歌’が中心であることです。
さあ‘世界初演’はどういうできになるでしょう。
装置と人形、演出の妙に彩りを添えられたらと思います。
終演後に写真を追加しました。
他にもここに公演中の写真があります。