これも建築物で、ラッパの一種が見えています - 2013.09.26 Thu,11:11
楽器の王様 - 2013.02.16 Sat,21:17
昨日の演奏会は日経新聞の読者の為のものだった。
シベリウスのフィンランディアと、ブルッフのg-mollのViolin Concerto(Vn. 南 紫音さん)そしてサン=サンーンスの交響曲第三番「オルガン付き」(Org. 室住素子さん)
そのピアノを弾くことは告知していたが、リハーサル前にオルガンを撮ってみた。
あ、指揮者は川瀬健太郎さんという若い人でした。
ちょっと横顔がサッカーの香川真司選手に似てた(爆)けど、爽やかな音楽でした。
posted by (C)belokamensky
Rhodes PIano73 - 2012.09.02 Sun,10:33
この作曲家は僕に何時も何台もの鍵盤楽器を弾かせる事になるので、今日は5時間も取ってあるし、何種類だろうと思って覚悟していきましたが(爆)今日は4種類で済みました(爆)
下の写真は三台ですが、別室にレスリースピーカー付きのハモンドオルガンがありました。
今日時点では、まだ番組の放送予定も出てないし、storyについては全く詳細は分かりませんが、全6話を纏めて録りました。
どうやらアマチュアバンドが出てくるstoryらしく、今回は数曲バンド編成のものがあり、ちょうど僕は慣れてないジャンル(Drums,Bass,Elec.Guitar,Organ)でもあったので、下手さ加減は上手くでたかな(爆)
他は、flute,clarinet,2violins,viola,celloと、僕の弾く、piano,elec.piano,celestaでした。
何時もここで弾くと思うんだけど、ここのシードマイヤー(SCHIDMAYER)のチェレスタ、凄く弾きやすい。
orchestraで弾くとき、これほど良い状態のそれに出会う事は希だと思う。

そして、電気ピアノの名器といえば、言わずとしれた、Rhodesピアノ。
現在はMusicalの仕事などで、「電子ピアノ」を弾く事は無数にあるけど、今時「電気ピアノ」を弾けるというのは、毎回貴重な体験だと思う。
そうそう、譜面台なんか無い(爆)
タッチも電子ピアノとは違う(電子ピアノにdelicacyがないという意味では無い)繊細さがあって、アナログ楽器を弾いている充実感がある。
ただし、楽器の周りに着いているパイプ類は、僕の推測だけど、スタジオの中を移動しやすいように後で付けたものだと思います。
繰り返しになるけど、一般的に、「エレピ」と略されて言われる楽器は、Wikipediaにあるとおり、
電子ピアノ(エレクトロニック(electronic)・ピアノ)ではなく、
このエレクトリック(electric)・ピアノを指します。
故に、文章としては、「電子ピアノの色々ある音色(この場合おんしょくと読む)で、電気ピアノの音を出す」というのはあり得るけど、逆はあり得ないという事になります。
昔は生のピアノに比較して、なんと電気の音なんだと思ったこともありますが、いまじゃ電子ピアノ全盛だから、その中のサンプリングされた音というより、やっぱり実際にこのスーツケースの中から出てくるなんとも言えないアナログな音が好きです。
僕の守備範囲からしたら、これでライブやコンサートを出来るわけじゃないのだが(爆)
だから貴重な体験なんだよね。
これは電気を使ってるけど、ビブラフォーンなどと同じ種族と言っても間違いじゃ無いだろう、アナログ楽器なのだ。

これが型番。

このモデルとは外見はちょっと違うけど、同じ型番の音は下の動画の通りです。
(もちろん弾いてるのは僕じゃ無いよ(爆))
http://youtu.be/osF3dA1HD-4
休憩中にいたずら心を起こして、8階までエレベータで昇り、渋谷の街を録りました。
あまりこのアングルで写真を撮る事の出来る人は関係者じゃないといないでしょうね。
左に見えるのが、紅白歌合戦やNHK交響楽団の演奏会が行われるNHKホール、昨年は久しぶりに僕もドミンゴの演奏会でここで弾きました。
右側のが今見ても実にユニークなデザインの代々木の体育館です。
NHKホールの上に、エンパイア・ステートビルみたいな新宿にあるDoCoMoのビルがちょっと出ています。
(この写真だけclickすると大きく見えます。)
撮った後で気づいたけど、遙か彼方に東京スカイツリーも見えてるんですね。

Toy piano in the park - 2011.10.01 Sat,00:24
別の記事にもこのpianoの写真が少々超現実的に出ているが、この日は独りでProfile用の写真を、ここ、片倉城跡公園の本丸や二の丸の広場に撮りに来ていたのだ。

シュールを狙ったわけじゃ無いが(爆) - 2011.09.30 Fri,21:58
RolandのFP-7Fはとても弾きやすかった - 2011.04.14 Thu,03:10
DomingoのConcertの二日目の今日は初日と違って88鍵のdigital pianoをRoland社から借りました。
本当はRD700というStage Pianoの名器や、究極のStage PIanoのV-Piano(今もっとも欲しい楽器)を借りたかったけど前者は在庫がなくて、後者はElec.Pianoの音色がもともと着いてないという理由で、これになりましたが、意外とというと失礼なのですが、素晴らしいレスポンスですごく初日より楽に弾けました。
初日はpianoというよりはKeyboardである、61鍵の自分のXP30という昔のオルガンタッチのものでしたから。

この楽器はもちろん二つの音色をsplit(分割)することができて、一曲Celestaに乗り換えなければいけないものがあったのだけど、celestaは遙か彼方のHarpの横にあるし、それならと、右手の高い音域をそれにして下をPianoにするセッティングを一つ作り、ある曲はそれで臨みました。
一緒にKeyboard Amplifierも借りましたがすごくいい音でした。
やっぱり僕が持って居る小さいものは自分のMonitorに使うべきだね。低音の存在感が全然違う。

今回は使わなかったけど、面白いのが、もちろんMIDIのdataも再生しながら演奏することができるのだけど、Audio Fileも再生できる機能がついているということだ。
最近はすごいね。
だから、Classic系の僕としては、生のStrings QuartetやTrioの演奏をあらかじめ録音しておけばPianoのQuintetやQuartetをそれをカラオケにして演奏できるのだ(爆)
MIDI dataのカラオケより絶対にすごそうだ。
もちろんmicrophoneも入るし、この楽器自体にspeakerがついてるから弾き語りも同じ所から音がでる。
象牙の鍵盤みたいな手触りもとてもGoodでした。
最近のRolandの技術は、強弱を付けたときにその段階がたしかにMIDIのお約束で128段階しかないのだけど、その階段が無段階に聞こえる様に工夫されているから昔の電子楽器を弾くときに生のPianoとの違いに腹を立てるという感じではなくなっています。
Split pointの境目の強弱で弾くと、PPでなめらかにlegatoしているのにあるKeyだけ突出して大きい音が出てしまう、ということが時々ありましたがV-Pianoではそれが完全に解消されているし良いamplifierとの組み合わせであれば、酷い生楽器より気持ちよく弾ける事は間違いない。
昨年演奏していたMusicalのSHE LOVES MEや、Guys and Dollsみたいな仕事は、弾きながらbandに合図する役だったので、音楽監督も僕には他の音色に切り替えて演奏するということを求めなかったからPianoの音一つだったわけで、今思えば、V-Pianoで弾くべきだった。再演があったら絶対にそうする。
でもこのFP-7Fでも十分気持ちよく弾けるとは思うなあ。
これはリーズナブルだし今こういう楽器を買おうと思っている人にはお勧めですよ。
家での使用を第一に考えるならスピーカーがあるしね。

Many many Keyboards! 2011/02/12,Recording for Radio Drama - 2011.02.12 Sat,23:47
右上の部屋は別になっていて、もう一人のPianistがそっちに居たので、僕はPianoじゃないKeyboardの所にいってそこを守備位置にした。
故に、僕が弾いたのは、左からHammond Organ, Reed Organ, Celesta & Cembalo(Harpsicord)だ。

まあ僕はorchestraの仕事で3つ位までは同時に弾いたことはあったけど(Piano,celesta & Pipe Organ)、まあ発音原理がみんな全然違うし、これらの楽器をConcertで一辺に弾くことはまずあり得ないので、今日は乗り換えるたびに楽しかったです。
中には、曲の最初がHammond Organで、途中でCelestaに乗り換える曲もあり、そのために靴を脱いでそれ以降は靴を履かずに弾いてました(爆)
ちなみに、Hammond Organは、そのWikipediaにも説明がありますが、この本体から音が出ているのではなくて、その裏に、レスリー・スピーカーが置いてあって中で回転していましたから、その楽器を使わないときは音が出ているのでそれを停めにStaffが来ていたのが普通と違いましたね(爆)
Leslie speakerについてはここと、そしてここに説明があります。
あとcelestaに関しては、このWeblogにもこの記事が含まれているカテゴリにありますから参照してください。
Reed Organの曲を弾くときに、結構細心の注意を払ってPedalの鞴(ふいご)の強さを調節してcresc.やdim.を着けて弾いていたら褒められたので、Organistではないけど、嬉しかった。
最近、本業のPianoより、こうやって他の楽器で褒められたりPhotographで褒められると妙に嬉しい(爆)
あと気づいたこと、当たり前だが、今日cembaloの1曲目の時に和音のstaccatoがあったのだが、あまり上手く行ってなかった。
すぐにこれは、Pianoの弾き方をしているからだと気づき、それ以降は具体的に書かないけどPianoを弾くときにはやらないやり方で弾いたら実に良いStaccatoが出来て、ReedOrganの事もそうだけど、問題は楽器が自分に合うようにと(もし調律師が横にいたとしても)考える事じゃなくて自分が楽器に合わせないと何も始まらんということでした。

Dramaの内容については、女の人が主人公のomnibusみたいなのだけど、訊くのを忘れて帰りました。
明日以降に放送日などが判ったら追記します。
CelestaのPedal - 2007.11.30 Fri,10:17

通常チェレスタ(これはフランス製のMustelという楽器)というのはこの写真のように中央付近にペダルがあるものだ。
一見ピアノと違って踏みにくいと思う人もいるでしょう。

事実二枚目の写真のヤマハのチェレスタはこのように右側に設計されているから「この楽器だけ」を弾くのには実にピアノを弾いているような感覚で弾ける。
しかしピアノとチェレスタは違うものであり、orchestraの演奏中にはピアノと始終乗り換えながら弾かなくてはいけないことがある。
乗り換えるだけならいいのだが、左手でピアノ、右手でチェレスタを弾くということもまれにあり、そういった場合両方ペダルを踏む場合ヤマハだとかなりの「大股開き」にならないとできなくなる。
二枚とも近くで撮ったから鍵盤がまっすぐ水平に見えないけどこれはレンズのせいで、もちろん実際に鍵盤が盛り上がっている訳ではないよ(爆)。
現況報告、およびキーボードじゃないとできないこと、でもピアノじゃないがピアノに聴かせること - 2007.05.17 Thu,12:22

舞台上手の裏には、僕と金管の3人(ホルン,トランペット,トランペット)そして、ベース(コントラバスとエレキベース)とドラムスとティンパニーを含む多数の打楽器、そして指揮者の8人が。
舞台下手の裏の方には、弦楽器の4人(ヴァイオリン1&2,ヴィオラ,チェロ)と木管楽器の4人(フルート,オーボー&イングリッシュホルン,クラリネット1,バスクラリネット&サックス)そしてキーボード2と3の2人の計10人がいます。
写真をクリックしてもらうと少し大きくなるのでわかりますが、譜面台がとても特徴的なのが今回の公演。
舞台の裏の基本的に客席から見えないところで弾いている訳だけど、装置の移動によっては裏で弾いているオーケストラが客席からも見えるときがあるので、譜面灯からの光が不必要に漏れないように譜面台が細工をされて上部や左右が帽子のつばのように覆われているのです。
ゆえに、このサイズだと、横長に楽譜を製本できないから譜めくりは熟練を要しています(爆)
大阪公演での自分の位置は、指揮者の目の前、ほぼ客席側を向いていたが、名古屋の劇場ではスペースがあまりなく、上手側舞台袖を向いて客席からすると横を向いて弾いているから、より光が漏れやすいということで、自分の譜面台だけ、右側にはこの公演からより大きな目隠しがオプションで付け加えられた。
キーボードの左横に斜めになっているスピーカーが自分の音専用のモニター。
右側の高い位置に少し見えている小さなスピーカーが他の楽器と歌や台詞を聴くもの。
指揮者は僕の譜面台の先に立っている。
音色の切り替えは、マニピュレイターの人(音色を設定する専門の人)にあらかじめ、曲で使われる音色が順番に並べられてプリセットされていて、基本的にそれ専用のペダルのスイッチで一度踏めば次の音に切り替わる。
ダンパーペダル(音を延ばす)を右足で踏んでいる時に切り替えなくては行けない時などは指によってボタンで切り替えるときもある。
だから譜面をみてピアノ練習して、音符を拾うことと、ストーリーを理解し、指揮者を観て音楽的なテンポや仕掛けを理解すること、そして廻りの共演者(まったく視界に入ってない人たちがほとんどではあるが)たちの音を同時に把握することに加えて、「いつどんなタイミングで音色を切り替えるか」ということが重要な作業になる。
必ずしも、切り替え時に数小節の「休み」があるとは限らず、休みが一拍しかなかったり、それさえもないときがあったりするから、その操作は機械への理解と熟練が必要なのです。
しかもこれは今回の音源の特徴で、音が鳴っているあいだに、プログラムチェンジをすると、音がぶつっと切れてしまうので、長い音の後わずかなタイミングで次の音に変える時は実に神経をつかうのだ。
僕が自分でよく使うRoland社の音源は前の音が鳴っていても次の音に切り替えてもその次の音の打鍵からチェンジするし、前の音のキーを鳴らしっぱなしにするとそれも生きていたりするからそれだったらもっと楽なんだけどな。
装備の中には一応ヴォリュームペダルもあるけれども、自分はほとんど鍵盤やハープの音色なので、基本的にはそれを頻繁に操作することはない。
強弱は鍵盤でつけるべき音色だからね。
それはたぶん、キーボードの2や3の人たちが主に担当しているストリングスやアコーディオン、そして僕も数回だけど弾くことになるいわゆる他の楽器の「代わり」ではなく、キーボードの面目躍如たる、いわゆる電子音を演奏するときには必要なアイテム。
ただ、クレッシェンドやディミニュエンドといった表情の増減で使うことののみならず、自分が使うときは、突然カットオフしないといけないときがあり、鍵盤から手を離しても残響が残る音色のセッティングがあり、そういうときは、ヴォリュームペダルで一気に音を止める必要がある。
オルガンやエレクトーン出身の人は習慣から、ヴォリュームペダルは右足で踏む(ゆえにダンパーペダルは左足)人が多いが、自分はピアノ弾きなので、左足でそれを踏んで、右足はダンパーペダルとプログラムチェンジのスイッチペダルという守備位置にペダルを床に配置している。
ピアノの音色も一種類ではなく、その場面で要求される表情の必要性から何種類も用意されていて、その特性を考える必要がある。
そして単に「生のピアノを置くスペースがないから電子楽器で弾いている」というのではなく、キーボードならではのセッティングがある。
その一つが複数の音がレイヤーされて重なってでているような音だ。
ハープとピアノとか、ハープシコードと電子ピアノとか、それらがいつも同時に鳴る訳ではなく、ベロシティ・スウィッチといって、ある程度強く弾いたりするときにのみ、その音色が顔を出すものがあったり、そういうときは考えて打鍵の強さをかえる必要がある。
あとこういう楽器の得意技にスプリットという機能がある。
それはもっともシンプルに使う場合は、この日の演奏でもやったけど、文字通り鍵盤の音域によって違う音色がセッティングされているパッチをつくって、右手はピアノ左手はベースにして弾くというような使い方だ。
しかし今回はそういう用途のみではない。
自分でこの手の仕事でキーボードをマニピュレートするときにも良くやるやり方だが、瞬時に音色を変えなければいけないときに、スウィッチペダルや操作板のボタンを押す時間がない時、その辺のフレーズのひとくだりで、使っていない、たとえば極端に高いとか、低い音域に別の音色をアサインしておけば、弾く音域を移動すればスイッチの切り替えなしに別の音色に切り替わる訳だ。
だから、ピアノを弾く感覚、つまり「書いてある譜面の音の高さ」と「実際に鳴っている音の高さ」はこういう楽器を弾く場合まったく一致してないときがある。
今回は、二幕の最後の方で、ピアノの音と、ハープシコードの音が中断なしに、めまぐるしく変わる時に、実際に鍵盤上では、右手は二小節ごとに、2オクターブ跳躍して移動を繰り返していて音色は変わっても、聞こえる「音域」は常に同じ音域のモティーフが鳴っているのです。
まだまだこういう楽器には生の楽器にはできない設定ができます。
これはピアノと同じ鍵盤に見えているけど、本当の顔はコンピュータのキーボードと同じなのであるからして、今回はそういうことをしてないけど、ドレミファソの順番に音がならないようにすることも簡単にできるし、それを使って、生のピアノでは絶対にありえないように実にある種のモティーフを簡単に弾くように設定することもできる訳だ。
たとえば、同じ音の速い反復というのは鍵盤楽器のもっとも苦手なことだけど、それを隣あわさった鍵盤に同じ高さの音を設定しておけば、トリルみたいにして弾けるし、ものすごく跳躍する複雑な音の並びがもし数種類なら、それを隣同士の鍵盤にならべちゃえばそのまま連続して弾けば誰でもヴィルトーゾになれる(爆)し、重音の連続だって、一つの鍵盤にオクターブだろうが和音だろうがまとめて鳴らせるから同様に簡単に指一本で鮮やかに弾くことは可能です(爆)
もう一つ、実際これは、かつてそういう設定をされていた時(ちなみに2002年にマシュー・ボーンの振り付けによる“ザ・カーマン”で使われていたキーボードの設定)に驚愕して納得したことがある。
普通は鍵盤を「下に降ろす」から音が出る訳でしょう?
それとは逆に、鍵盤を底まで降ろした状態から手を離して「上に戻る時」に発音するように設定することだってできる訳ですよ(爆)
なんでそんなことが必要だったかというと、前述のように鍵盤楽器は、弦楽器のように弓を引っ張る動作、通常「下げ弓」とか「ダウンボウ」とかいうのと、押しあげる動作、通常「上げ弓」とか「アップボウ」とかいうの往復で、同じ音における細かいトレモロを演奏できる訳ですが、通常の鍵盤楽器ではそれを再現しようとしても、打鍵というのは、弦楽器で言う「下げ弓」しかできないわけだから、それをいくら訓練して指を変えて連打しても単音ならそこそこ名人芸でできたとしても、和音なら同じ指が打鍵するわけでおのずと限界があるわけです。
だから器楽の協奏曲やオペラアリアなどの、本来数十人のオーケストラで演奏される伴奏を二本しかない手で(爆)ピアノでするときに、弦楽器のトレモロを再現する時は、ピアノならではの「ばらけたトレモロ」で「それらしく聞こえる」ように弾くのが普通のやり方です。
それで、コンピュータである電子キーボードに於いては、前述のように鍵盤を下に押した時と離した時におのおの発音させてしまえば、まさに弦楽器の、弓を一往復したときと同じことができる訳です。
その設定がされていたときは、ストリングスのアタックの強い音だったけど、それでまさに「本当のトレモロ」が実に楽に演奏できた時に、肉体的な演奏技術よいうより、通常、鉛筆で書くのではなく、コンピュータの能力のおかげでなしえている様々なこと(表計算や譜面、CGなど)と同様、実に「使える道具だな」と、ピアノを演奏することとは違う喜びを感じるものなのです。
でもね、結局様々な音色へ「個別」のデッサン力がないと、その楽器らしく聞こえないものなのではあります。
だから、生のピアノだって、様々な楽器になりかわって弾くイマジネーションが常に必要だとは思うけど、実際にピアノの音じゃない音を鳴らしている時の電子楽器は、ピアノを弾くように弾いては全くおかしなことになることもあるし、指の訓練をしていれば弾けるようになると素人は考えがちだけどそういうわけではないことは両方とも同じということですね。
それと、この演奏会の時に評価されたことと同じことを今回も言ってくれた共演者がいたので、実に光栄に思ったのだけど、一般的には生の楽器ほど個性的な音色の違いは識別されないように思われるけど、そうでもないところには、やっぱり「演奏すること」への意識は、常にピアノと同じように持っていないとだめなので、どんなにマニピュレイターによってすばらしい設定がしてあっても、プレイヤーが仕事、つまり演奏をするのはコンピュータの機能によっかかるだけでできるということではありませんね。
★2006/12/22,23紀尾井シンフォニエッタ演奏会 - 2007.01.01 Mon,14:52

演奏したのはシュレーカーという前世紀の前半に活躍したウィーンの作曲家で作風はマーラーとアルバン・ベルクの初期とツェムリンスキーに似ている感じの実にロマンティックな爛熟してエロティックな音楽だった。
このオーケストラはとても編成の小さな団体ではあるがとてもホールとそれぞれの個々のポテンシャルの高さからして素晴らしい響きでした。
指揮はチェロのハインリッフ・シフ氏。
ご自分でもハイドンの協奏曲の二番(ニ長調)を弾きながら率い、後半では一管編成のベートーヴェンの四番の交響曲も振りました。
僕は写真にある一番手前のチェレスタ。
その隣は本当はハルモニウムというオルガンの親戚でなければいけないが現在日本にはほとんどその存在がないゆえにオルガンがおいてある。
オルガンは鈴木隆太氏。
そしてその奧は小坂圭太氏が担当したピアノ。
彼とは2006年最初の演奏会を連弾でやり、最後の演奏会をこの作品でやったことになる。
もちろん三人とも団員ではなく、初日の練習では弦楽器の後ろの方の人たちが振り返り「あら、今回は鍵盤が三人とも男の人だわ」と言われてしまった。
そうかそれほど珍しい「絵」だったのだ。
しかもなかなかむさ苦しいおじさん三人(爆)
オーケストレイションもなかなか個性的で同じフレーズが再現されるときには以前と違う楽器になっていることが多く、興味深かった。
あとオルガン(本当はハルモニウムだが)の使い方も、長い音符で響きを作ると言うよりたとえば、オーボエがダンスを始めたらそれに呼応して同じようにとても細かいパッセージで追いかける、しかも他の楽器が全く重なっていない、という珍しい使い方だったように思います。
チェレスタは調味料的な使い方は全般的にはされていたけど冒頭のテーマが最後の方で再現されるときだけまったくソロで弾いた他はそれほど目立つものではなかった。
折角隣のオルガンの「裏側」でビブラートのような効果を出すための「羽」が廻っている動画をリハーサル中に携帯電話で撮ったのでここに表示させてみます。
残念ながら古いOSのマシンでブラウズされている方は動画を再現出来ません。
Macの場合OS9以前の方達はあきらめて下さい。
jeu de timbresは鉄琴じゃなかった - 2006.09.06 Wed,00:53
チェレスタ(celesta)の構造はこの記事に紹介してあるので参照して欲しいが、今回チェレスタに並んで演奏されたジュ・ドゥ・タンブル(jeu de timbres)という楽器は外見はチェレスタにそっくりで、違いはその音域が少ないだけで、叩くハンマーの形状が違うだけだと思っていたけど、良くみたら(糞、写真を取り損ねた)鉄琴のような「板」ではなく、縦に立った小さいパイプ状の金属を、しかも下から(つまりチェレスタとは逆、チェレスタは上から打っていたね。ということは方向的にはピアノと同じ)打っている。
想像通り打つ素材そのものは金属だったけど。
プロのオーケストラであってもこの楽器を所有しているところは少ないはず。
今回演奏した新日本フィルハーモニーもほかの団体から借りていた。
メーカーだって製造したところで使う曲はチェレスタでさえそう多くないのにこれだと、たぶん有名どころでは数えられるしかないだろう。
この曲はorchestraの名曲としてファンも多いし、演奏頻度も多いけど、生で客席に居たら鍵盤奏者を観察すると良いです。
同じ事をやっているのが二人いるわけではなく、それぞれ「別の」楽器で違う場所で弾いているということがもしかしたら判るかも知れません。
話題からそれるけど、珍しい楽器でいえば、このダフニスとクロエでは、ウィンド・マシンというものが駆使される。
リヒャルト・シュトラウスのアルペン交響曲でも使われるその楽器はまるでラジオドラマの効果音の道具を持ち出したような、「打楽器」というには無理のあるどのジャンルにも属さないものでしょう。
そういう意味でもこの曲はCDで聴くよりは実際に聴いた方が面白いと思いました。
何回もこのオーケストラで弾きましたが、その度にフルートの独奏をする白尾さんという首席奏者は本当にすばらしい。
毎回聴いているとぞくぞくします。
Toypiano - 2006.04.03 Mon,10:52
に投稿した楽器についてこっちのブログで説明します。

JAYMARというメーカーはヤフーのオークションでもたまにみかけるのですが、玩具のピアノのメーカーの様ですね。
これは、1989年くらいだったか、アメリカの西海岸のサンタバーバラという場所(いまやマイケル・ジャクソンの裁判で有名になったな)で開かれていた、トランペットの音楽祭に演奏しに行ったときに、休日にうろついたときにダウンタウンの古道具屋で見つけたものです。
色も良いし、いまじゃ、自分の家のピアノの色にもあうし(爆)、気に入っています。
たしか57ドルで買ったように記憶しています。
これをアメリカから持って帰るのに一苦労しました。
飛行機に乗るときに、「ケースに入ってない」という理由で搭乗を認めてもらえず、「俺は飯なんか食わなくても良いから膝に載せて帰る」とかなんとかけんかになった。
空港の業務が始まる前に着いたのに、あやうく乗り遅れそうになるくらいもめたのです。
結局同行した人の機転で「風呂敷に包む」戦法でさっと通り抜け(意味不明)足下に置いて無事帰国。
もちろん飯も食えました(爆)
音域があと一オクターブあれば、しゃれで小さい曲をコンサートで弾いてみせることもできるけど、これじゃなあ。
不思議なことに、買ってきた直後は、白鍵で音階を弾くとハ長調を期待しているのに、ト長調の音階が流れていました。
ふーんこういうもんなんだ、と思っていたある日、誤って楽器を倒し、鍵盤が全部はずれて床に産卵しました、じゃない、散乱しました。
ピアノが産卵したらすごい(爆)
そして組み上げて弾いてみたら、なんと、ハ長調がハ長調になっているのです。
?????
と思い、鍵盤を見つめてみて分かりました。
きっと、僕が買う前も同じ事が起きたのでしょう。
そのとき、鍵盤をはめ込むときに、白鍵の位置がずれていたのです。
もっとわかりやすく言えば、黒鍵は、写真では、左から2個、3個という順番で並んでいますが、それが、3個、2個の順番ではまっていたのです。
ゆえに、音程で言うと5度移調しちゃったのです(爆)
いまでは僕より猫が演奏していることが多いです(爆)
KurzweilのPianoの音色は好き - 2006.03.17 Fri,12:52

ちなみにこの75000人の署名の内のひとりは僕だ(^_^)v
自分は電子楽器を主に活動の中心に据えてはいないが時にはそういう仕事が続くこともあり、仕事先が用意してくれるものを弾くときもあれば、自分の楽器を持参することもある。
シンセサイザーは仕事でもお世話になることが多いRoland社製のものを使っているが、ピアノの音色に関しては、96年に上演されて関わったミュージカル“蜘蛛女のキス”で弾いていたKurzweil社(カーツウェルと読むのが普通、クルツヴァイルとドイツ風に読めるけどね)のPC88というモデルに惚れ込み当時買ったものがまだ家にある。
写真はその公演で知り合った、元宝塚のトップスター大浦みずきさんとのライブ“クー・ドゥ・フードル”(たしか1999年の4月に行われたシリーズとしての初回)のときにKurzweilのキーボードを弾いているときのもの。
もうこの楽器も昔の楽器だから現行モデルではないが、マスター・キーボードとしての性能はもとより、ピアノの音が好きなのです。
このメーカーも確か今は韓国のメーカーに吸収されて名前が変わっていた様な気もする。

写真はまだ踊る前で紹介されているところだから良かった(爆)
チェレスタの音域について、そしてメーカーごとの長所、問題点 - 2006.03.15 Wed,10:39
どんな検索ワードでここにたどり着いたかが分かるのだ。
前にも書いたけど結構多いのが「脚線美」というキーワードで、僕も女性の脚はとても好きなのだけど、たぶんhttp://juninho.blog16.fc2.com/blog-entry-36.htmlにヒットし舌打ちをしているひとも多いのだろう。(すみません)
その他に結構チェレスタというキーワードが多いのに気づく。
オーケストラで実際に弾くことのある鍵盤奏者以外には馴染みのない楽器であることは間違いない。
チェレスタというキーワードに「音域」というものが伴っているものもけっこう見かけたので、今日の投稿は鍵盤の写真を出してそういう検索をしている人たちのお役に立てればと思う。

何とも言えない可愛い音がします。
僕が一番良く声をかけてもらう新日本フィルハーモニーで弾くときはこの楽器を使うことが多い。
東京にある老舗のオーケストラで行ったことのあるところはほとんどこの会社のものがつかわれていました。
この楽器は見たとおり、4オクターブの音域を持っています。
一番下の「ド」の鍵盤がピアノでいうところの中央の「ド」の音と同じピッチだけど、譜面に書いてあるその音域より1オクターヴ高く鳴ることを前提としているので、一番低いドの音の1オクターブ上のところがピアノの中央の「ド」として弾きます。
チェレスタを検索エンジンで探せば必ずでてくる歴史上最初にこの楽器が使われた曲、チャイコフスキーの「胡桃割り人形」の中の「金平糖の踊り」はまさにこの楽器のための「協奏曲」と言って良いもので、この音域でその曲やホルストの惑星やまあだいたいのオーケストラのチェレスタを含む名曲は弾けます。

そういうときは、「下の音域」に拡がった楽器が必要です。
このミュステル社製の中には右の写真(つっつくとこれは画像が大きくなります)のように下側の音域が広い物も弾いたことがあるけど、これに出会うことは珍しいです。

左の写真はシードマイヤー社製の物で、これは僕があちこちで出会った限り5オクターブが標準な気がします。
ゆえに、僕はミュステルでは音域が足りないときはこれを使います。
ミュステルとは全然傾向の違う質実剛健な音がします。
音域が、昔学校によくあった足踏みオルガンと同じなので、バッハのインヴェンションなどはこれでほとんど弾けます。
ある日リハーサルが速く終わったのでサントリーの大ホールでインヴェンションとシンフォニアを全曲弾いて遊んでいましたが、古楽器やピアノのどちらにもない不思議な気持ちよさがありました(爆)
チェンバロで弾くことを想定したパルティータなどと違い、インヴェンションはクラヴィコードを想定して書いてあるので、この音域で弾けるのです。(シンフォニアの6番はたしか一個下のシまで下がるから無理だったけど)
スカルラッティなどはこの音域では足りません。
あ、チェレスタからチェンバロに話がそれてしまった。もとに戻そう。
ゆえにシードマイヤーで弾くと譜面上は、ヘ音記号の下のぶら下がっているドまで弾けます。
実音はヴィオラの最低音のドと同じ。
新日本フィルハーモニーもミュステルとシードマイヤーの二つをそろえているし最近たまにお世話になる京都市交響楽団も同様です。
この写真の時はたしかショスタコーヴィチの交響曲の11番の演奏で使いました。別にこの曲の音域はミュステルでもよかったのですが、指揮者の指定でした。
一回どこだったか、これより広い音域のシードマイヤー社製のものを見かけた記憶があるけど一般的に見かけるものではないはずです。
チェレスタのメカニズムに関しては、別の記事に写真を掲示してあるので、ご覧下さい。
外国に行けばそれ以外のメーカーのものもあるかもしれないけど、そういうものには僕は出会ったことは無いです。

ということはまだ発売されてからこの時点でまだ20年も経ってないはずです。
まず、メカニズムがいままでのチェレスタとは根本的に違って、ピアノのアクションがそのまま搭載されているのでタッチは「ピアノと同じように」弾けるということです。
チェレスタのメカニズムの写真はシンプルな物なので、ピアノのように弾くとハンマーが鉄琴にくっついたまま戻ってこないことがあるけど、ヤマハはそういうことはないです。
逆に言うとチェレスタとピアノは弾き方が全然ちがうはずのものだけど、ヤマハを先に弾いてシードマイヤーやミュステルに後で出会う鍵盤奏者は面食らうかも知れません。
それと、写真では見えないことで証明されるけど(爆)、ミュステルやシードマイヤーの楽器ではダンパーペダルが楽器の中央にありますが、このヤマハは右足の位置を考えてちょっと右寄りにオフセットしてあるので、ペダルを踏むのに足を置く位置がピアノに座るのと同様に自然に置けるのが特徴です。
この楽器と出会うのは、比較的創立から新しいオーケストラや、普段楽器を所有してなくてレンタルされたチェレスタで弾くことが多い、アマチュアのオーケストラ、そして寄せ集めのプロのオーケストラなどです。
写真の物はオーケストラ・アンサンブル金沢のものですが、写真をつっついて大きくしても詳細に見えないけどたぶん5オクターヴよりもちょっと広いかもしれませんね。
良く弾くのになんで音域を覚えてないかって?
そりゃ仕事しているとき改めて鍵盤の数なんか確かめてないもん。
楽譜に書いてある音をつかめないときに初めて鍵盤の数について注意が向くでしょう(爆)
しかしこの楽器の難点は、チェレスタのくせに「音がでかすぎる」(爆)ことなのです。
こういう言い方は妙ですが、「効率よく音が鳴りすぎる」ので、ミュステルで味わう「そこはかとない質量の軽い音」というよりは、実に芯のあるはっきりして(場合によってははっきりしすぎな)ずっしりした音がします。
普段チェレスタは単独で鳴ることもあるけど、ハープやピッコロ、ヴァイオリンのソロといった楽器と混ざり合って、鳴らす、つまり、音色の「部品とか要素」の一つなのに、異常に自己主張が強いので、この楽器で「そういう役割を要求されたパート」を弾くときには細心の注意が必要だったりします。
その代わり、音の強弱の幅はたしかにピアノのアクションを使っているだけにものすごくあります。
キャスターはついているけど楽器自体は縦にも高いし、すごく重そうでステージマネージャーの方々にはどうなんだろう、トラックに積み込むとき大変かも知れません。
たしか音域に関しては二種類あったようにカタログでみました。
でも狭い方もミュステルほどは狭くない。
映画「ハリー・ポッター」の有名な「ヘドヴィックのテーマ」から始まる組曲は最近オーケストラの映画音楽のコンサートでもとりあげられますが、この「ヘドヴィックのテーマ」の部分はあきらかに「チェレスタ協奏曲」の趣があって、たいへん細かく速いパッセージがあって、こういう「完全に独奏状態で金平糖の踊りより強烈な音楽」を弾くにはタッチのレスポンスや音量のでかさを考えたら最適に思います。
たしか2002年のサッカーの日韓ワールドカップの折りに特別編成された、スーパー・ワールド・オーケストラに乗ったとき、その曲があって、この楽器のおかげで結構派手に弾けた記憶があります。

僕の脚が拡がってないようにみえるのは単に体が硬くてこれでも限界に近いくらい辛かった(爆)
これで、なぜミュステルやシードマイヤーの楽器のペダルが真ん中についているか分かりました。
オーケストラの鍵盤を弾くときは時々両方を乗り換えて弾くことも多いし場合によってはこのように両方同時に弾くことがあるからなのだね。ヤマハはそれを想定してなかったのだと思います。
あとね、ピアノの様な、通常暗譜で弾く独奏楽器ではなく、普段はオーケストラで弾く訳で、「譜面を見ながら、しかも指揮者を観ながら弾く」楽器としては、シードマイヤーのチェレスタに致命的な欠点があります。
メーカーの人に会うことができたらこれはすぐにでも改良出来ることなので、要求したい点です。
写真で確認出来ますが譜面を置く位置が、鍵盤と同じ高さなのです。
ゆえに、譜面の上側を弾いているときは、あまり不都合を感じないけど、譜面の下側に来ると視点がすごく下がって、指揮者を視界のなかにとらえることが難しくなります。
その点、ミュステルも写真にあるとおり蓋の裏によく縦型ピアノにあるような譜面置きがあるのでそこそこ譜面自体の高さが確保出来るし、ヤマハのチェレスタの譜面台の高さを写真でみてもらえればわかるとおり、高い位置にあるのでシードマイヤーで弾いているときの欲求不満はないです。
あとこの楽器の値段はヤマハでもシードマイヤーでも普通のピアノより遙かに高価です。
だって需要がないからしょうがないね(爆)
個人で持つ物でもないし、他の楽器なしで独奏する(ネットで探すと最近はいらっしゃるらしいけど)ことはまずないし。
あと親戚みたいな楽器で、ジュ・ド・タンブル(jeu de timbres)というチェレスタと外見は同じで、もともとグロッケン・シュピールといういわゆる鉄琴の音を鍵盤で弾くものも、自分の仕事では、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」で弾くことが多いので(その曲は、チェレスタとジュ・ド・タンブルが両方使用され重なるから二人の鍵盤奏者が必要)もっとチェレスタより目にすることが少ないのでそのうちまた仕事で弾くときには紹介しよう。
ピアノの椅子 - 2006.03.13 Mon,15:31

というより、悪い椅子に座っているとたとえ高価な物でも頭来ます。
一番嫌なのは、体重移動をしてきしむ椅子です。
けっこうホールでもサロンでも、そういう状態の物は良く出会います。
この椅子はなかなか見かけない形ですが、上げ下げの手間も座り心地も生涯出会った椅子の中でも出色だと思いましたし構造上あまりきしまないような気がしました。
似たような構造の物はベーゼンドルファー製のものがありましたが、座り心地はこれには全く叶いません。
これに匹敵する物は、かつて福岡のホールで弾いたときに出会った椅子が前に向かって少々斜めになっている素敵な椅子をおいてほかにないとおもいました。
聴くところに寄ると12万円するそうなので、なかなか気軽に買えるものではありませんが、欲しいです。
ホンブルクというメーカーとか聞いたなあ。
ネットでも調べられなかったけど、ユーロピアノが売っているようです。
これ自体は恵比寿の日仏会館のホールにあったものです。
そこのベヒシュタイン・ピアノの状態は僕が弾いた2003年の5月の時点では感心しなかったけど、椅子に感動した(爆)