ベーゼンドルファー2
2007-12-04
ベーゼンドルファーピアノについて紹介したhttp://juninho.blog16.fc2.com/blog-entry-238.htmlの記事の補足です。
左の写真は東京オペラシティのリサイタルホールで5/14に弾いたベーゼンドルファーのインペリアルという一番大きなモデルで、最低音がドまである楽器。
でもこの音域は弾くためというよりは共鳴の効果を期待するためのものと考えるべきでしょう。
左の写真は東京オペラシティのリサイタルホールで5/14に弾いたベーゼンドルファーのインペリアルという一番大きなモデルで、最低音がドまである楽器。でもこの音域は弾くためというよりは共鳴の効果を期待するためのものと考えるべきでしょう。
ベーゼンドルファー
2007-12-03
このブログはアクセス解析が出来て、その中に検索エンジン経由でたどり着いたとき、どのようなキーワードで探してこられたのかを閲覧することが出来る。
そのなかに、かなりの割合で、“ヴェーゼンドルファー”という記述が見られます。
実はその綴りはカタカナだけど間違えていて、自分の記事のなかにはそういう記述をした記憶がないのになぜ僕のサイトに引っかかるのか良く分からないけど、ヴェーゼンではなく、ベーゼン(まあこれだってウムラウトの記述は日本語では正確に出来てはいないとは言えますが)と記述すべきなので、WesendorferやWoesendorferではなく、Boesendorfer(文字化けを恐れ、敢えてウムラウトの表示をしない綴りで書いてみた)であることをアナウンスする記事を投稿します。
左の写真をクリックすると大きくなるのでそこに正しいスペルが確認出来ます。
ちなみにヴェーゼンとくると、リヒャルト・ワーグナー(ヴァーグナーと書けと言われそうだけど(爆))のパトロンだったヴェーゼンドンクWesendonckという名前が有名なのでごっちゃになるのかな。
そんなお節介なことしないでも日本の法人の公式ページを紹介すればいいのかと思ってこの記事を最初に投稿していたときは、会社はちゃんと存在していたのだが、2007年の秋に倒産したらしい。
ゆえに、この項目、再投稿し、
wikipediaにリンクを変えておきます。
ヤマハがベーゼンドルファーを買収したというこの組み合わせはもっともあり得ないような感じなんだけど、
まあこんなことはどうでもいいや、話を続けよう。
そのなかに、かなりの割合で、“ヴェーゼンドルファー”という記述が見られます。実はその綴りはカタカナだけど間違えていて、自分の記事のなかにはそういう記述をした記憶がないのになぜ僕のサイトに引っかかるのか良く分からないけど、ヴェーゼンではなく、ベーゼン(まあこれだってウムラウトの記述は日本語では正確に出来てはいないとは言えますが)と記述すべきなので、WesendorferやWoesendorferではなく、Boesendorfer(文字化けを恐れ、敢えてウムラウトの表示をしない綴りで書いてみた)であることをアナウンスする記事を投稿します。
左の写真をクリックすると大きくなるのでそこに正しいスペルが確認出来ます。
ちなみにヴェーゼンとくると、リヒャルト・ワーグナー(ヴァーグナーと書けと言われそうだけど(爆))のパトロンだったヴェーゼンドンクWesendonckという名前が有名なのでごっちゃになるのかな。
そんなお節介なことしないでも日本の法人の公式ページを紹介すればいいのかと思ってこの記事を最初に投稿していたときは、会社はちゃんと存在していたのだが、2007年の秋に倒産したらしい。
ゆえに、この項目、再投稿し、
wikipediaにリンクを変えておきます。
ヤマハがベーゼンドルファーを買収したというこの組み合わせはもっともあり得ないような感じなんだけど、
まあこんなことはどうでもいいや、話を続けよう。
普通のピアノでやっていたリハーサルで弾けなかったソの音を弾いたよ
2006-11-16
★2006/11/15新日本フィルハーモニー定期演奏会の記事に書き忘れたけど、このピアノパートには通常のピアノの音域より下の音が書いてある。エラールのピアノを弾いたときにも書いたけど、20世紀前半、ピアノは音域の拡大という流行があったのだろうね。
でもラより下の音域はベーゼンドルファーしか現在は採用してないし、通常は共鳴のためにあるようなものだから、ここを弾くのは1月のエラールでのプーランク以来でした。
でもさしものバルトークもFa#より下の音は書いていないから、彼もそれより下の音が実用になるとは考えてなかったのかも知れないですな。
写真はそれまでの三日間のリハーサルではSteinwayのピアノで弾いていたので譜面に書いてあるSolの音を弾けなかったので本番当日初めて譜面の通りに弾いて実にわざとらしく喜んでいる風情を出している“やらせ奏者”(爆)
撮影は連弾で共演者した“かのまい”ちゃん。
HOFMANNピアノ
2006-09-09
9/6にリサイタルを行ったソプラノの人見共さんのお家には1910年代にウィーンで生まれたホフマンというメーカーの小さなピアノがありました。めちゃくちゃ歌うピアノでした。
携帯で撮った写真なので鮮明ではないので残念ですが美しいものでした。
きちんと測ってないけど、お尻のながさは160cm未満だったようにおもいます。お家で楽しむには本当にすばらしい楽器で、練習をしたのは別の部屋にあったアポロピアノでしたが、練習後ご主人の手作りのすばらしい料理の数々を味わう前に見せられた僕は数十分の間弾きまくり、練習ではちっとも汗をかかなかったのに汗だくになっていました(爆)

このリサイタルへの最終の練習は、練習もさることながら、このピアノと、岩牡蠣やムール貝、おいしいワインと焼酎の思い出が当日のすばらしいテンションにつながったと思います。
そうそう、忘れてはいけないのは同居している猫ちゃんや犬ちゃんとももりあがり、なんとかレトリバーの、通常はそのエネルギーに訪問者はたじたじなはずの子が僕の毒気に終止劣勢だったそうで(ちょっと酩酊して覚えていない(爆))、僕が勝手に「おい、さだきち」と命名したのは覚えています。
帰りに駅までご夫妻とわんちゃんが送ってくださいましたが、びっくりしたことに、彼が歩くと商店街の人たちがとてもうれしそうに店からでてきて親交を深めていたことです。
彼は商店街の有名人(犬)だったのです。
すごかった。
この楽器にはまたぜひとも会いにいって弾いた後30kgの彼を抱き上げてみたいと思います。
最近近所の獣医の家にいる中型犬も猫のように持ち上げるのが趣味になっているみたい(爆)
犬はでかいのが大好き。
エアバー・ピアノ
2006-02-24

今はなくなっちゃったメーカーだけどウィーンの名器といわれるEHRBARエアバー(エルバーともカタカナ表記されたりする)ピアノです。
専門家でもこのメーカーを知っている人はあまり多くないように思います。
同じウィーンのメーカーでもベーゼンドルファーとは全然違う個性で、独特の「声」をもっていました。
一時期自分の部屋にありました。たしかこれは170センチ台のちいさなものでしたが、とてもこっちが苦労しなくても歌ってくれるような楽器でした。
プロフィール写真目線の“ピにゃニスト”もこれと一緒に記念撮影をすることに誇りを持っているようです(爆)
イバッハ・ピアノ
2006-02-21
このIBACHというメーカー(ロゴから分かるようにドイツ)は確か現存してなかったかな。でも歴史は英国のブロードウッドと並んで相当古いはず。
神奈川県の厚木市にある厚木楽器に陳列してあった。
売り物というより現在はディスプレイ状態だけど修理を依頼されていてるものということだった。
ゆえに今すぐ演奏会に使える状態ではないけど、なんか弾いてみると音がとんがって無くて古い時代のレコードを聴いているような独特の音がして素敵だった。
製造番号が目立つところに見つけられなかったので良く分からないけど20世紀前半ひょっとしたら、初頭かなと思えるくらい古いと思います。
その独特というのが大事なんだよね。この前の同じカテゴリーでもベヒシュタインの古い楽器のところでもかいたけど。
会社によって、あるいは個体によって違う個性って人間の個性と同じで大事だと思う。
毎回書くけどこういう楽器がちゃんと手入れをされて置いてある演奏会場がもっとあればいいのにって本当に思う。
スタインウェイやヤマハでは出ない音があるんだけどな。
独特のお尻のデザイン。丸いお尻も好きだけどこういう形も趣があるね。
ちなみにこっちは同じように丸くないベーゼンドルファーのお尻。古い楽器は結構あったりする。プレイエルにすごくすてきなお尻の美しさをもつ楽器を見たことがあるけどそれは別記事で紹介しよう。
脚フェチである自分は女性だけでなく、ピアノのそれにも気持ちが入る(爆)脚線美の種類から行くと、猫足も素敵だけど、こういう丸い脚も美しいと思います。
関係ないけど、ブログのアクセス解析で「検索ワード」でどうやってアクセスしてこられたかというのを参照することが出来るのだけど、「脚線美」というので結構このページにヒットしている方々が多くてその結果がこれだったりするのでさぞかし怒らせているのだろう(爆)けどこれでまた一つヒットするネタが増えたね(爆)
高音部の弦はこれもベーゼンドルファーと同じ方式で一本一本独立して留めてある方式です。
ちなみにスタインウェイやヤマハなど、ピアノの多くは、右の写真のように折り返してありますから弦が切れると場合によっては二つの鍵盤に影響がでる。写真の例が、ニューヨーク・スタインウェイだったりするところがちょっと珍しかったり(爆)
ハンブルグと書いてある方が沢山見かけるしね。
一概にどっちが良いとは言えないのだろう。
各々言い分があるだろうし、技術者の中にはその特徴を聴いただけで分かる人もいるのかもしれないが、自分は見ないで弾いていて「弦の留め方」がどっちなのかは分からない。
楽器は様々な要素が総合して弾き手にとってファンタジーを感じる「楽器」になるのだと思う。
酷い状態のスタインウェイより、良く調整された国産のピアノの法が楽器としては素敵な音楽をする楽器になりうるのだから。
まあ「腐っても鯛」という言葉どおり、腐ってもスタインウェイみたいなこともあるけど、持ち主の無理解で酷い状態なのに、ブランドとして「西洋の名器」だから凄いだろうとちゃんと手入れをしてない会場もたまにあるのだけど、そういうときは聴く側もそういうブランドで楽器の鳴りを期待するから始末に負えないときがある。
逆に、国産の物でも弦を一本ずつ独立して留めてある方式のメーカーがあるけど、その会社の楽器は全く好きになれない楽器だし、構造の特色の一つは楽器を成立させる要素だけど「音楽」をするにはその部分だけが演奏を気持ちよくする「すべて」ではないからね。
イバッハから話題がずれちゃったけど、こういう楽器で演奏会してみたいものです。
それと、Steinway & sonsと同様に、メーカー名に「息子」という言葉が付随しているのは、やはり職人が世襲制であったことの象徴で面白いね。
2005年にウィーンに行ったときに訪れた工房では、今の主人がなんと五代目だというからびっくりした。
歴史を感じます。
蛇足だけど、ピアノの工房と同時にダンススタジオをその彼が主宰しているのがまた凄いのです。(爆)
ベヒシュタイン1924年製
2006-02-18

タイトルにある楽器(写真右のC.Bechstein)は、今年の一月京都にある森田ピアノ工房でのコンサートで弾いたものである。
その記事の中でも表明したとおり、小さな楽器だとは思えない立派な響きがした楽器です。
すごく内面的な曲を弾くのに気持ちよくなる楽器、と一言で書いておきましょう。
楽器の大きさ(165センチ)にしたら、立派な低音が鳴ってくれたことはコンサートブログでも書いたけど、高音部だって、現代のヤマハ(大昔はこのベヒシュタインがヤマハの手本だったらしい、今はスタインウェイが手本になっているようだけど)やスタインウェイの様に高音部を響かせるためのアリコート方式をとっているわけでもないのに、気持ちよく響いた。
たしか最近のベヒシュタインはアリコートを取り入れているんじゃなかったっけな。間違えていたら誰か教えて下さい。
需要と供給の関係でスタインウェイっぽくしないと売れないからなのかな。
だんだん個性がなくなっていくのかな。
これだけ良く鳴るわけでスタインウェイともベーゼンドルファーとも違う良さがあるのに。
もちろんこの楽器は森田ピアノ工房の手入れの水準が高いから気持ちが良いわけだが、楽器の才能としてもとても素敵な音のする板を備えている感じがあったなあ。
経済的に余裕があったら間違いなくこの楽器は自分の部屋にも大きさ的に合うしとても欲しいと思った。
エラールピアノ1927年製 モデル260フルコンサートグランド
2006-01-23
この楽器は京都にある森田ピアノでのコンサートで弾かせてもらいました。この大きさの楽器(コンサート用の大きさがある)としては、鳴らす部屋が小さかったので、マキシマムのポテンシャルについては出し切れなかったとは思うのですが、とてもレスポンスの良いタッチに調整してもらっていたので、タッチに関しては軽快な曲を選んで弾いてみたけどとても弾きやすかったです。
コンサートの模様については演奏会ブログの該当記事(この文字列をクリックすると飛びます)にあって、本来ならばこちらに書くべき内容もそっちに書いてあるし、ここに貼り付けていない写真もあるので、そちらの記事も参照してください。
自分としては、このような現存しないメーカーの名器を、試し弾きのみならず、小さなコンサートだったとはいえ、聴衆の前で演奏出来たことはなかなか出来る物じゃないし、誇りに思います。
自分の楽器を持ち歩けないピアノ弾きである以上、こういった良い楽器に偶然出会い弾くという楽しみをこれからももっと味わいたいと思います。
そして、ピアノは消耗品だという固定観念をもっている人々に、良い技術者の手にかかればある意味いつまでも使える、ということを知らしめたいし、また実感していきたいと思う。
こういう楽器でしか出ない音色の記憶を自分の体験としてもつことは、古楽器に出合うことと同様、この楽器が「現在進行形」で存在していたときに発想された音楽というか響きのテイストを理解するのに大変価値のある役割を果たすでありましょう。
こればかりはこの場に居なかった人に言葉で形容出来るのは、僕のレトリックでは大変難しいし、それは音楽家よりも詩人の仕事だと思うし、何度も書くが実際に触って覚えることはあちこちに渡世の旅をしないと出来ないわけです。
しかしながらこの極東の日本にも、おびただしい数の面白いピアノはあちこちにあるだろうし、その素性をそれぞれ調べたら、大変興味深い本が出来るのだろうと思います。
次回のこのカテゴリーの記事は、同じ日に弾いた1924年製のベヒシュタインです。
すみだトリフォニー小ホールのスタインウェイ
2005-12-29
最近このページは音楽の話題がまったく記述されていないので(爆)、久しぶりに楽器の事を書こうと思う。このピアノは、2005/12/7に行われた演奏会の時に弾いたピアノだ。
だいたいにおいて有名なホールに置いてあるスタインウェイは水準が高く選定した人も一流にちがいないし、一流のピアニストが来て弾くわけだから楽器も育っていくわけで、このページのコンセプトからしたら、ものすごく古いとか、それほど有名なメーカーのものではないけれども良かったとか、自分が普段弾かない楽器を紹介するつもりでいたが、この製造番号のスタインウェイのD型のピアノは、とても印象に残ってびっくりした。
といってもあまたのホールのスタインウェイと違ってどう良かったのかと書くのは実にむつかしい。
音色が綺麗なのは言うまでもなく、反応がとても良く、自分としては「あり得ない繊細さでトレモロを弾く」ことが出来たので、ホールの人に絶賛したら、案の定、大ホールにマルタ・アルヘリッチが来て弾くときに小ホールのこの楽器を選んですごくお気に召したということなので、やっぱりそういう楽器だったのかと思いました。
スタインウェイについては、専門家がいろんなことを言ったり書いたりしていて、その中には、戦後のスタインウェイは戦前のものに比べると劣ると強くいう人もいるが、こういう楽器を弾くと自分としては、いくら調律師の偉い人の意見であっても素直に賛成できないなあ。
やっぱりすごいよ、スタインウェイ。
すごい装飾!
2005-08-02
これは自分で弾いた楽器ではないのだけど、最近こういうページを探し回るのが好きで好きで。
ベーゼンドルファーのインペリアルの特別仕様です。
このほかにもたくさんアンティックな楽器の写真があって、よだれが出そうです。
これは売れたらきっと写真が無くなるのでいつまでこのURLが有効かわからないけど、すごいね。
しかしこのベーゼンドルファーは狭い日本の家屋には絶対にあわないね。(爆)
壁に寄せないと楽器がおけないところに置いてはいけない。
部屋の真ん中に置いて慈しむのがお作法だと思う。
ベーゼンドルファーのインペリアルの特別仕様です。
このほかにもたくさんアンティックな楽器の写真があって、よだれが出そうです。
これは売れたらきっと写真が無くなるのでいつまでこのURLが有効かわからないけど、すごいね。
しかしこのベーゼンドルファーは狭い日本の家屋には絶対にあわないね。(爆)
壁に寄せないと楽器がおけないところに置いてはいけない。
部屋の真ん中に置いて慈しむのがお作法だと思う。
楽器の良し悪しの印象はその楽器の置かれている場所にかなり依存する
2005-07-21
数年前、静岡県の三島にあるヴァンジ彫刻庭園美術館というところでコンサートをしたことがあります。
最初ピアノ庫(実はただの倉庫)でちょっと練習したとき、「ああ、ありがたいことにスタインウェイ(ウォルナットっぽい化粧板のB型という、いわゆるコンサート用ほど大きくなく、しかしながら通常の家庭用よりは大きいもの。新品はこのクラスで1000万円近くする。)ピアノではあるけど、普段弾かれてないから、音の抜けは良くないなあ」と、かなりネガティヴに感じたのです。
でも、いざピアノを移動して、演奏するメインの展示場で弾いてみると、びっくりするほど気持ちよかったのです。
天井も高く、床面積もとても広い場所でしたから、残響もすごくありましたせいか、さっきのような「詰まった音」には聞こえなくて、空間に音がどんどん、羽ばたいて拡がっていく快感を感じました。
楽器というものは、楽器の素質も大事ですが、素敵に響く空間と一緒になって初めてその威力を発揮できるのです。
楽器と空間の音響効果もさることながら、そこにあった、ヴァンジの彫刻が僕の心のどこかをさまざまに刺激したことも確かでしたが。
学生時代、知り合いの金属で作られた作品を二カ所の美術館で観たとき、周りの風景が違って、作品そのもののイメージが、正反対と言って良いような違いを感じて非常に興味深かったことがありました。
音楽だけでなく、様々なものが、周りが変わることによってその印象も予想以上に変化していくように思いました。
あの美術館は、再び弾いてみたい筆頭の場所でもあります。
最初ピアノ庫(実はただの倉庫)でちょっと練習したとき、「ああ、ありがたいことにスタインウェイ(ウォルナットっぽい化粧板のB型という、いわゆるコンサート用ほど大きくなく、しかしながら通常の家庭用よりは大きいもの。新品はこのクラスで1000万円近くする。)ピアノではあるけど、普段弾かれてないから、音の抜けは良くないなあ」と、かなりネガティヴに感じたのです。
でも、いざピアノを移動して、演奏するメインの展示場で弾いてみると、びっくりするほど気持ちよかったのです。
天井も高く、床面積もとても広い場所でしたから、残響もすごくありましたせいか、さっきのような「詰まった音」には聞こえなくて、空間に音がどんどん、羽ばたいて拡がっていく快感を感じました。
楽器というものは、楽器の素質も大事ですが、素敵に響く空間と一緒になって初めてその威力を発揮できるのです。
楽器と空間の音響効果もさることながら、そこにあった、ヴァンジの彫刻が僕の心のどこかをさまざまに刺激したことも確かでしたが。
学生時代、知り合いの金属で作られた作品を二カ所の美術館で観たとき、周りの風景が違って、作品そのもののイメージが、正反対と言って良いような違いを感じて非常に興味深かったことがありました。
音楽だけでなく、様々なものが、周りが変わることによってその印象も予想以上に変化していくように思いました。
あの美術館は、再び弾いてみたい筆頭の場所でもあります。
自分の楽器01
2005-07-19
外出して出会った楽器の事ばかりかいているが、自分の部屋はこうなっている。職業としてピアノを弾いているのにグランドピアノがないのか、と思う人がほとんどだろう。
二年前まで二十数年使っていた国産のピアノがあった。
とても気に入っていたKAWAIのGS30という機種だ。
もっとも初期のモデルだがその中でも「当たり」と自信を持って言える楽器だった。
今は知り合いの歌い手の家に嫁に出した。
写真の左がほとんど誰も知らないRachalsというドイツの今はたぶん現存しないメーカーのもの。右が新品で買ったけど、これも歴史は19世紀中盤からあるSeilerというメーカーのもの。
キャラクターは全然違う。
おのおのの事についてはまたいずれ。

★10月に幕を開ける

