今日はアルペン登山の練習(爆) - 2013.01.08 Tue,09:18
僕は今日、山登りの練習(リヒャルト・シュトラウスのアルペン(アルプス)交響曲)に行って来ます(爆)
学芸会で言えば、Celestaの僕は登り始めてしばらく行った後に出てくる「滝」の役だ(って、そこしかない(爆))
この曲を知らない人達の為に後で追記しますが、良い曲ですよ。
交響曲と書いてあるけど、叙事詩みたいなもので、アルペンに登る様を数十分の音楽で表現したものです。
景色や、天候も表現されています。
頂上に立ったときの爽やかさもすばらしいですが、途中で嵐にあうところは、「ウィンド・マシン」とか「サンダー・マシン」という風の音や雷のを出す特殊な楽器、詳しくないけど、たぶん、この曲で始めて使われたのかなあ、言ってみれば音楽に、通常の楽器では無く、効果音を手動で付け加えた作品です。耳にも面白いけど打楽器奏者の方々が「演奏」している姿も普通は見られないから面白い。
オーボエ族も、確かヘッケルフォーンという特殊な、たぶん日本でも数本あるかないかの楽器を使います。
今日練習に行ったら撮ってこよう。
レスピーギの「ローマの松」でも、譜面に「テープレコーダーで鳥の声を重ねろ」ということが書いてありますが、最近は鳥笛でやることが多いし、そういうときに大活躍するのは打楽器奏者の方々ですね。
Celestaという楽器の名前を聞いたことの無い方々は、この記事に写真が載っています。
今回の数十分の交響曲の僕のパート譜もほとんど一枚(爆)
しかも、始まるところまでガイドはほとんど無く(爆)、譜面に「この辺から」と書いてある(爆)のは、その記事の作品と同じ。
たぶん、昔は打楽器奏者が乗り換えて弾いていたのだと思う。
始めて弾いた時、「この辺から」ってなんだよ!ヽ(`Д´)ノ
て感じで、やっぱりスコアを買って勉強しろということか、と思い、当たり前の事だが高価な譜面を買った記憶があります。
そうなんです、お芝居の台本とは違い、orchestraや吹奏楽を演奏している人は、人によって全体像は耳では聞くけど眼で見てない人が居たりします(爆)
自分のパートだけで吹きますから、指揮者が大事になる訳です。
僕も仕事として割り切っている仕事で弾く曲は全体が書いてある総譜を見ないで弾いている事も多いです。
でもこれはやっぱり好きだからということもあるし、自分が作曲してる一連の“どんぐりと山猫”なんかの作品と指向性は似ているところがあって、この曲から学ぶべき「描写」というのは、ドビュッシーやラヴェルと言ったフランスの作曲家の描く音の「絵」とはまた違うけど、このドイツの作曲家から得るものは無数にあります。
景色が耳で見えるんです。
そうだ、これは誰にも気づかれてないかもしれないが、拙作“どんぐりと山猫”の冒頭、手紙の提示の後、手紙をもらった一郎が登場して眠りに着くまでの場面は、完全に白石准が、リヒャルト・シュトラウスに憧れて、そりゃ、こんな拙い音の何処が、と思われるかも知れないけど、自分では彼の「ティル・オイレンシュピールの愉快ないたずら」の雰囲気に憧れて書いた音楽だったことをここに告白します(爆)。
それは、僕らはまだ演奏してないけど、語り手たちの楠定憲や高山正樹と、やるつもりで居た「イノック・アーデン」というテニスンの詩に書かれたシュトラウスの「語りと音楽」のほとんど誰も知らない作品も“どんぐりと山猫”作曲に於いては参考にしていたからだと思います。
最後に老婆心ながら書いておきます(爆)
このシュトラウスさんは、ワルツ王のヨハン・シュトラウスさんとは別人の19世紀の終わりから20世紀前半に活躍した人ですからね(爆)
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