桑名正博さんの思い出 - 2012.10.29 Mon,15:32
まったく違うジャンルに居るこんな立ち位置の僕が、なぜ彼の事にコメントするかというと、1992年頃だったか、僕は、Musicalの(同名で流行った映画とは全く違う)City of Angelsという作品でご一緒したことがあるからなのです。
City of Angels(Musical),Wikipedia
ワイドショウなどで、彼の「優しさ」についてコメントが各方面からありますが、あれは、お世辞でもなんでもなくて、本当に優しい人でした。
公演中のエピソード(もう時効だろうから書いても良いだろう)として、彼が優しすぎたあまり起きたハプニングの思い出などを書いてみます。
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Westside Story2012来日公演の千穐楽にて - 2012.09.20 Thu,20:23
彼らのツアーも、この大阪公演で本当に最後になるわけで、記念に制作からこんなに素敵な、プログラムと同じデザインのケーキが、二回公演の合間の時にステージ上に置かれていました。


こう見てもケーキは小さくないことが判るでしょう。
白いジャケットに赤いシャツを着たプロデューサーが延べましたが、どうやら、このカンパニーは、二年半にわたり、690回の公演を繰り返してきたそうです。
もちろん、数千回とかの上演の話はよく聞きますからそれと比べてどうのこうのではないです。
二年ちょっとだったらしい、このカンパニーの全部、それもWestside Storyという作品をそれだけ出来るというのは実に大変でしょうし、反面羨ましい限りです。
記念のスピーチの後、皆勤賞の人を表彰しはじめました。


本番前なので凄くラフな格好をしています(爆)

本当にお疲れ様でした。
みんな大喜びで、記念写真を撮っています。
きっと、この日のFacebookやtwitterは、彼らの写真が飛び交ったことでしょう。
あとで、このおこぼれを食べさせて貰いましたが、実に甘くなく美味しかったです。
今回はpianoではなく、Guitarと金管楽器をKeyboardで弾くという初体験の仕事でしたが、今まで知らない音の動きを知る事が出来て、貴重な体験でした。
それと、こういう来日公演や、スタッフや機材がBroadwayの設定でやるという公演などでは良くあることなのですが、Broadwayの最新のtechnologyを知る事が出来て、keyboardistとしては凄く学ぶところが多かったです。
この作品に於いては、pianoを弾く事が当たり前だと思っていたけど、こういう形で関わるのも実にやりがいはありました。

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開演前のWestside StoryのPitから客席を - 2012.08.24 Fri,10:15
開演前の不在状態から、ほぼ30分後に客席が一杯になった状態です。
東京公演はほとんど毎日満席でした。

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Westside StoryのPit - 2012.08.04 Sat,19:42
もうすぐ東京千穐楽なので出演者もスタッフも全員この日は舞台上に開演前に集まって大入り袋(日本独特の習慣だから説明していた。)とプレゼントが主催者から配られたので、普段なら誰かしら練習か楽器の調整をしているのに、ピットは、全くのもぬけの殻でした。(もぬけって蛻って書くんだね?初めて知った。蝉や蛇の抜け殻のことだ。)
ああ、この間初日パーティーをやったばかりだったのに。
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この薔薇を見ていたら、Musical CHICAGOの、ある場面を思い出した - 2011.06.05 Sun,20:59
今日、練習の帰りに、薔薇が咲き乱れている神奈川県相模原市の相模原北公園に寄って、撮影しました。

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ビリー・フリンと孔雀の関係@CHICAGOこぼれ話28 - 2010.12.20 Mon,02:08

掛川花鳥園の孔雀の写真を見ていたら、今年の初夏にやったミュージカルのCHICAGOの悪徳弁護士のビリー・フリンが初めて登場するときの周りの女の子達の持っていた羽を思い出した。
羽の色は全然違うけど、まさにあの羽に囲まれたビリー・フリンは孔雀だったんだね(爆)
CHICAGOをご覧になってない人のためにどういう感じなのかいくつか探して見ました。
改めていろんなビリーがいるのだなということと、この作品に関しては世界中基本的に同じ演出というのが実に面白い。
http://www.list.co.uk/article/17760-chicago/
http://www.chuckcooper.net/images/chicago/Chicago2.jpgがそれに近いかな。
http://www.baltimoregaylife.com/ae/theatre/after-12-years-chicago-the-musical-still-sizzles.shtml
GAY LIFEってすごい新聞だな(爆)
これはまた凄いフォルムになってるね。
http://turkey.broadwayworld.com/article/Photo_Coverage_Rehearsal_of_the_musical_Chicago_at_TIM_Show_Center_in_Istanbul_20000101
だんだん探している間に、孔雀の話題から飛んでしまったけど、このセット類の写真は懐かしい、まったく同じだもんね、世界中。
http://blogs.todayonline.com/forartssake/2010/04/15/backstage-at-chicago-or-rather-perth/
Googleなどの、画像検索で、“CHICAGO Billy Flynn”を検索するといろんな画像がでてきますよ。
あ、決定的なのがあった。
我らが日本のカンパニーのなぜか初演の動画があって、この場面が映ってる。
やってるときから思ってたけど、なんでピアノ全然聞こえないMIXしてるんだろう。
結構弾いてるんですよ、大事なコード。
そうそう僕ももちろん弾いてるんです(爆)でも指揮者やダンサー達の陰になってるけど。
しかし、なぜロシア語なんだ、このサイトのタイトル(爆)
http://www.lookatgame.com/view.php?video=DfMJDb3KAN8&feature=youtube_gdata_player&title=河村隆一コメント&All+I+Care+About+%282008年舞台映像より%29
それと、spreadという単語は、まさに、Spread Eagleという鷹が羽を拡げたという隠語で、「大股開き」という言い方があることを僕はCHICAGOの主人公の一人Velmaの台詞から学びました(爆)
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山猫合奏団にとってまた新たな1ページになりました - 2010.12.13 Mon,00:10

普段Musicalの現場とかでは、ピットや人の見えないところで持ち替え作業をしているわけで、今回は皆さんに見える位置での持ち替えは相当インパクトがあったのではないでしょうか。
まずはClarinet


笛吹きの滝の場面とか、きのこの楽隊で大活躍しました。



そして台詞もごく一部叫んで貰いました。
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Musical Phantomは千穐楽を終えました - 2010.12.11 Sat,08:23

総括すると、色々な事情から突然呼ばれ、しかも呼ばれた後で弾くパートが二度も変わったというのは今までない経験だったけど、幸運だったなと改めて思うのは、東京公演と大阪公演でドラスティックに編成が変わった(勿論僕が東京公演に参加する前にももっと凄い変更があったわけだけどそれは知らないことで僕の立場だけの事を書く)おかげで、僕の前任者で東京公演を(彼も突然呼ばれた口ではあるが)弾いていた金子氏が、大阪にもしいらしていたら、つまり僕が大阪の途中で参加するか、あるいは大阪の後半僕が駄目で彼が来た場合、を想像すると引き継ぎやその変更のための仕事をどう分担するか考えるとぞっとする。
結局は、東京公演とは違い、僕は自分の楽器で弾けたことで、たしかに自分で譜面をつくり、マニュピレート(シンセの音色をセッティングすること)したのは大変ではあったけど、そのおかげで全く新しいパートを自分なりにすべて好きに出来たことは幸運だった。
そして偶然東京では、ハープのパートを弾くはめになって、そのおかげで大阪で正式にデビューするために音楽の全体像は耳に残っていたから、大阪で全然違うパートを弾いたときも、もしこの日がすべて初日だったとしたら普通の心情では居られなかったということで、東京でのアクシデントはすべて僕の大阪公演を楽にするための運命だったとも思えるのです(爆)。
しかも、本来は第二キーボードの金子さんの代役で弾くはずだったのが、僕がハープで参加することになり少ない回数だったけど久しぶりの「共演」も出来たし(爆)、まだ舞台稽古をやっていたころ、僕は一度もピットでは弾かなかった分、客席で二度ほど芝居も観ることが出来たので、これもラッキーだった。
事務所もプレイヤーも本当に、いろんな事があって、大変だったとは思うけど、僕はすべての変更を面白がって出来ました(爆)
こういうときは、なかなか二度と経験できない状態にあるし、指揮者も良かったし、ピットの雰囲気もこの状況にして実に朗らかにみんなできていたから、全員相当に肝っ玉が据わっていた人だったのだと思います。
まあ、なんと言っても作品の音楽が良かった。
パリの話のせいなのか、二幕頭の曲なんてラベルそっくりなフランスの香りがしていたし、、、
あと、この作品に触れたことで、全然傾向が違うけど、人間の光の影をテーマにしたという点では同じような「ジキルとハイド」もちょっと思い出していました。
両方ともすっごく音楽が素敵だし両方ともに参加できたことは誇りです。
昨日と今日は久しぶりに山猫合奏団のリハーサルです。
さあ、今日は初めてマルチ・リード版の“どんぐりと山猫”が音になるのを聴くことができます。
おっと、リンク先の山猫合奏団のサイトでは、来年の5月のスケジュールが告知されました。
まだ完成してないけど、“オツベルと象”の事がでています。
Phantomのピットの中 - 2010.12.06 Mon,07:56

僕の譜面台には、この間花鳥園(最新の記事にリンクしているけどその内フクロウの写真をアップした段階でリンクを変更するぞ)で買ったフクロウのマグネットが貼付けてあります(爆)
あと、マニアックな事ですが、この譜面は劇中劇のオペラの「タイターニア」を演奏するところですが、実はこの譜面は僕が大阪公演を前にして写譜したもの(移調したのは公演が始まってからだけど(爆))なのですが、クリックしてみるとでかくなってよく分かりますが、キーボードの設定の都合で妙な事になっています。
この部分は、右手がフルート、左手がファゴットとなっていますが、ファゴットの最低音は、ピアノの中央のド(つまりト音記号の一番下の線の真下)から数えて2オクターブ下のドの二つ下のシのフラットです。
僕は今、61鍵しかないキーボードを使っているので、デフォルトの音域で弾くと、その最低音は鍵盤にありません(爆)
全体を1オクターブ下げれば問題ないのですが、それだと、スプリット(鍵盤をゾーンに分けて違う音色を出す事)で設定したフルートに支障がでるので、苦肉の策として、この場面だけ、全体を半音あげて音が出る様にしました(爆)
故に、僕は一時的にクラリネットやホルンの様に、その楽器のドを弾くとピアノで言う他の音が出るような、胃腸楽器、否、銀杏楽器、否、公孫樹楽器、もうしつこいな(爆)、移調楽器になったわけです。
でも、もし僕が音楽監督だったら、奏者がこんな変なことになっている譜面を見たら怒りだすのは必死なので絶対にやらないでしょう。
自分で弾くからやったとしか書きようはありません。トラの人にお願いするのも悪い(爆)
こういう記事を書くために撮ったわけじゃないので、譜面のその部分を撮らなかったのは今思うと残念(爆)
その瞬間だけ、in C#のキーボードです。
だから、周りはハ長調を弾いているのに僕の手は半音高い音で弾いています(爆)
でも、このあとすぐ右手がクラリネットに持ち帰られる(クラリネットは移調楽器だけどもちろん僕はinCの譜面に書き直したものを使ってますから)ので、その小節からは、設定はもとのハ長調に戻ります(爆)
こういう設定をした日はさすがに頭がおかしくなりそうでしたが、マーラーのシンフォニーではそういうことをトランペット奏者はこまめにしているようですから、特別な事ではありません。
あと、もともとファゴットのパート譜のまま弾いていた時は、ヘ音記号じゃなくてピアノ弾きは苦手な(爆)、テノール記号の所もあったりしましたが、移調とともにもう慣れました。
まあもしかして右手がヴィオラで左がファゴットで両方ともハ音記号だったら、きっとその焦りは半端じゃなかったとは思うが、それはそれで、ソルフェージュの勉強になると決めつけ、きっとそのまま弾く事に挑戦したとは思います(爆)
でもこの同じフレーズを一幕の序曲ではハ長調のままで弾いているので勘違いしない様にしなければなりません(爆)
まあこういった「マニュピレート」(キーボードにいろんな音色を割り当てたり、その音域を場所によって調整したり、音色、ヴォリュームのバランスを仕込んだりのこと)の実際について、今度記事にしてみようとは思います。
今回は、通常、譜面があって、マニュピレートする場合が多いけど、二人分の譜面を東京公演のあとで、自分で作らなければならなかったので、結構大変だったけど、ある意味、自分で弾きやすい様に譜面も楽器も設定出来たので、労働が増えて不運だったわけではなく、東京公演をずっと弾かれていた金子さんがもし大阪まで来て、僕が途中で変わるみたいな事があったら、あるいは、大阪公演の途中から金子さんが復帰していたら、彼がこの仕事までしなければなからなかったとか、東京とは全然違うセッティングで、また0からやるということを思うと、それは実に気の毒だったから、東京公演と大阪公演で編成が変わったことは、運が良かったと言うしかないと思います。
まあ僕は東京公演ではハープのパートを弾くというおまけもあったけど、それはそれで少なかったけど楽しかったし、ミュージカルの公演で二種類のパートに手を出したのは生まれて初めてだったからそれはそれで貴重な体験だった訳です。

本物のピアノはちなみに88鍵。
ピアノのパートだったら、間違いなく88鍵のキーボードを用意するけど、もう古いモデルだけどこの機種は、4種類の音が重ねられるし、結構使える音が入っていると思うし、オーケストラの楽器だけが入っているオプションのカードが入っているからいまだにこういう仕事では使っています。
でも、次回、この作品でなくても、もともとこの様なパートを弾くことが発注されたら、きっと、Macbookを据え付けて、僕が名古屋の人形劇団の「むすび座」の為に作曲した“ジョディーと子鹿のフラッグと”で使った、その中に入っているオーケストラのソフト音源を鳴らす事になると思います。

前にも書いたけど最近僕がやった作品としては、久しぶりに人間の数が多いよね。
今日はPhantomの大阪初日でした。 - 2010.11.28 Sun,23:18

今日は熱狂のなか、Phantomの初日が終わりました。
写真は、昨日の舞台稽古の待たされている時間、僕の席から指揮者の御崎恵さんと彼女に向かって後光がさしているところを撮りました。(追記に続く)
Phantom水 - 2010.11.20 Sat,21:41
そしてなんと、今日ケータリングのそばで、こんな水を見つけました。
出演者の一人、佐々木誠さんの特注でしょうか。
こういうのオーダーすると作れるとは知りませんでした。
どうやったか今度大阪に行ったときに彼に訊いてみようと思います。
今度、山猫合奏団用に、“どんぐりと山猫”か“セロ弾きのゴーシュ”水作ろうかな(爆)


Phantom二日目終了 - 2010.11.14 Sun,23:08
そして、明日が休演日なので、今日劇場の近所の焼き肉屋でキャスト、オーケストラ、スタッフによるパーティーがありました。
今肉とマッコリをたんまり摂取した後、家に戻りました。
たぶん、いつもよりは気を失ってはいません(爆)
せっかく一眼レフを手にしたけどあまり撮れませんでした。

今日は単焦点レンズしか持ち歩かなかったので、ズームもしないでこんなピットの写真だけでした。
実は、プログラムには出てないかも知れないけど、トランペットやホルンやクラリネット奏者がちゃんといるのです。
みんな盛り上がっていました。
今度僕が行くのは18日と20日です。
パーティーでは焼き肉の煙と油が空気中を飛ぶと恐れ、カメラは別の部屋の荷物置き場でリュックの中に居れてしまったので、大沢たかおさんたちの写真は撮れずじまいでした。
明日以降コンパクト・デジカメじゃない感じの写真を撮りまくろうと思います。
ホルンやトランペットの真ん前に指揮者は居るのですが、赤坂actシアターのピットは深すぎて、床のレヴェル調整ができない構造なので、指揮者はピットのなかで階段を上りかなり上で振っているので、金管奏者達は写真の通りモニターで指揮を見ています。
僕はかろうじて生で指揮を見ています。
とても妙な劇場の構造です。
このアングルは、開宴前、お客様が入る直前僕が客席の一番前からピットの一部を見下ろして撮りました。

Phantom初陣が終わりましたが、とりあえずクビにはならなかったみたい(爆) - 2010.11.14 Sun,00:49
急に言われて弾いたパートで、今日の本番が初めて全部弾いたわけだし、そもそもこのオーケストラの中で弾くのも初めてだったけど、本来弾くはずだったパートのために劇場入りしてから場当たりも観ていたし、録音はしたけど聴く暇は無かったとはいえ(爆)、通し稽古も一回観てたから、内容は把握していたし、なんかあってもすぐに自分が何処にいるかわかったので(爆)、全体に対してダメージを与えるようなパフォーマンスではなく、今日終わってから、クビを言い渡されなかったので明日になると判らないが(爆)、まあ良かったのだと思います(爆)
ピットの雰囲気もとても友好的でとても気分良く弾けました。
まあこういう日の演奏は、いろんな立場の人が耳を澄ませて僕の「値踏み」をしているな、というのがありありと判ったので、返って眠くならず良かったと思います。
かえって危ないなと思うのは、明日のパフォーマンスです。
安心したら、今日は平和に通過した場所でポカをやりそうなので、明日こそ心を引き締めて行きたいと思います。
写真と記事の内容は全く関係ないです。
9日に家の近所で撮しました。
空が余りに青かったので嬉しくなりました。

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ambulance musician(爆)の長い一日 - 2010.11.13 Sat,01:52

(これは、代役で弾いているのであり、代役を務めたのは三度目だけど、今年分はこれで終了しました。
だから、本当は劇団の人と打ち上げたかったけどな、、、。
あと来年のオファーが数回あるけどまだ詳細が決定して無くて、どうなるでしょうか)
写真は、朝駅を降りて小学校へ川の横を歩いているときに撮した川崎市の空です。
子供たちの反応は良いように思いました。
午後の終演後「弾き逃げ」状態で、赤坂サカスにある赤坂actシアターに向かいました。
今日という一日はなかなか体力勝負ではありました。
確かについこの間の10日も12時半からほとんど17時まで弾きっぱなしという演奏会ではあったけど、今日は10:30から22時まで休憩は少しと移動の合間はあったけど、三回の本番の空気の中に居たわけです。
夜の19時から22時までは実際には弾いてないけどやっぱり一日三回は結構タフだね。
まあ、上手くそういうイヴェントは違う日にばらけないもので、暇な日は本当に暇だし、こういう日もあるでしょう。

そうだ、このブログのカテゴリって、何気ない日常の日記みたいなカテゴリがないような気がしてきた。
今日の開演数時間前には僕の様な代役がたくさん集まっていて、そのための確認リハーサルがオーケストラだけで行われました。
僕はちょっと久地からかけつけるのに、時間がかかった(小田急線の登戸から代々木上原経由で赤坂に行こうとおもったら寝ちゃって、気づいたら新宿だった(爆))ので、数曲しか弾けませんでしたが、本番中はピットの横で指揮者モニターを見ながら譜面の確認をしていました。
(キーボードも置いて貰っているので、それに合わせて弾くこともできたけど、弾いてばかりいると分からないことがあるから、弾くのは本番だけで良いとおもうところがあるのです。)
まあ一度も通して弾いたことがないが、それで明日の初陣ということになりました。
まあ、そんなに目立たないパートでもあり、しかしながら、ところどころ、ハープだけ刻んで聞こえたり、一番最後はほとんどソロだし、明日はちょっと早めに行くかな。
僕の様に透明人間(プログラムには名前が間に合ってない後から見参したミュージシャン達)が最近たくさん増えたので(爆)、みんなの大変さはお互いに分かっているので妙な連帯感がピットにあったりもします(爆)
逆に、だからこそ、楽隊の間では「大変ですね」という言葉はまったく交わされない(爆)
事務所の人たちだけが始終気を使って声をかけてくれるが、まあそれで良いのだろう。
だって、僕が観に行った時に限って言えばみんなすばらしいサウンドを指揮者の元で奏でていますから、さすがにみんなプロフェッショナルだね、若い人から結構な歳まで、、、、あ、もしかしたら俺今回はピットで最年長かも、、、(爆)
そういえば、若い奏者のパパはいくつ?って訪ねたら僕より若かったし、女の人もそのパパの歳と亭主の歳が一緒でショックを感じていた人がいたし(爆)
それこそ、オペラ座ならぬ、「ピットの怪人」と若い人には思われてしまうかも知れませんな。
あとは、ある意味全員がオーディションみたいに、試されている(仕事ってそういうものでしょうな)わけで、そこでこけたら当分仕事は来ないだろうし、ピンチはチャンスだし、せっかく久しぶりに会った人も多いし、初めて会う人も多いから、この集まりから離脱させられないように(爆)いつもに増して、明日は気合いを入れましょう。
なんか、昼も劇団あとむの代役で、弾いて来たわけだし、最近は、レギュラーというよりは、「救急車音楽家」みたいだ(爆)
語呂が悪いなあ、じゃあ、“ambulance musian”ってどうだ(爆)
なかなか語呂がいいぞ。
本当は、rescue musicianとか、しゃれたところで、musician's first-aid kitみたいに大嘘英語を使えばいいのだが、もろ意味不明なこの救急車っていうのが良いだろう(爆)
Musical Phantom - 2010.11.02 Tue,10:37

今日が全体の初日です。
リハーサルにはつきあっていますが、ただし、僕が弾くのは大阪公演になる予定です。
実にドレスの色と装置の色と、なによりも、曲がなんとも良いです。
つい最近僕がやっていたミュージカルの傾向(SHE LOVES ME、Guys and Dolls、CHICAGO)とは全然違います。
どっちかというと、舞台設定がオペラ座ということで、クラシックっぽいかな。
ロマン派っぽくとても分厚いところも、そして一曲だけ跳ね飛んでいる曲もあるけど、途中でモーツァルトっぽいところもある(爆)
同じ原作ではありますが、ロイド・ウェッバーの「オペラ座の怪人」とは違います。
ウィキペディアでのこの作品のページはここ。
英語のウィキペディアはここ。「ナイン」のコンビなのか、作曲家と脚本家、、。
この公演の公式ページは、ここにあります。
この劇場(東京の赤坂actシアター)は、CHICAGOでしか行ったことがないので、ピットがあるとは知らなかった。
今回は、久々のピット、もしかしたら、Musicalでピットで弾くって、2009年のWestside Story以来、その前は、なんと2004年くらいのミス・サイゴン以来かも知れません。
先ほど挙げた作品(もピットじゃなかった)以外に最近やったものとしては、ジキルとハイドもBeggar's OperaもSunday in the Park with Georgeも、舞台の上や横で弾いていたから。
そして、鍵盤の音じゃなくてオーケストラの特定の楽器の音だけ弾くのもミス・サイゴン以来です。
鍵盤は三人います。
その2、だったかな。
ダンサーの女の子の内数人は、Guys and DollsやCHICAGOで一緒だったひとだし、オーケストラにも久しぶりに会う人も多くて(もちろん指揮者(御崎恵さん)を始め初めての人も半分くらい)ちょっと嬉しい。
何よりもびっくりしたのは、僕が初めて関わってからかつて彼が高校生の頃から大学を卒業するまでヴァイオリンの伴奏をした牧野ヴァイオリン教室出身の男の「子」がいたことだ。
その「子」は今年で37歳になり、子供もいたぞ。
ああ、時の流れというのは、、、