ハックブレット(Hackbrett)という楽器に初めて遭遇しました - 2012.12.15 Sat,20:00
投稿したのは、12/7なので、文頭の「昨日」というのは、12/6の事でした。
昨日、今日、明日本番の午後のオーケストラのリハーサルの後、NHKのFMのラジオドラマの収録のに行ったら、オーケストラの演奏会ではたまに見かけるツィンバロム(Cimbalom)に似て居る親戚の楽器、ハックブレットという楽器に遭遇しました。
独特の形状の撥で叩きます。
もちろん、この向きで叩いたりはしないはずです(爆)
90度起こして角のところで弾くと思います。
両側で音色が違うのは、写真をclickして大きくすると詳細がわかりますが、片一方には皮のように見える物が張ってありますね。
そっちだとちょっとソフトになって良く聴くCimbalomの様な(それだって違う素材の撥を変える事があるかもしれないけど強引に言えば古い時代のハンマーが皮の時代のpiano)音に近いことになって、皮の張ってない方で弾くとbaroqueの鍵盤楽器、Cembaloみたいな音がすることになります。
Cimbalomと同じような実に神秘的な音がしました。
その楽器の興味のある方は、以下の日取りのNHK FMの番組をお聴き下さい。
(ハープもチェレスタもクロタルというアンティック・シンバルもあったから楽器に詳しくない人はどれがこの楽器か判らないかも知れないな。)
弾いている動画も撮ったので、貼り付けようとおもったけど、演奏されていたのは、小川美香子さんというこの楽器のスペシャリストなので、楽器についての説明やそこでは彼女の演奏する動画も観られると思うので、彼女のblog(http://ameblo.jp/mikakoogawa/)に行って下さい。
(そのページにある動画は、GuitarとのDuoですよ、念のため(爆))
こういう楽器を打弦楽器と言います。
良く、Pianoの事を「弦が張ってあるから弦楽器の一種」という人を見かけますが、あれは間違い。
「弦楽器」と言うのは、通常、ヴァイオリンやチェロの様に弓で弾いたり、ギターやベースの様に指ではじいて弾くグループの事を言います。
Pianoの親戚は、打弦楽器です。
ばちで叩くけど、その叩く物が、皮だったり、金属だったり、木をくりぬいたものとかではなく、弦を叩く楽器ですから、マリンバや木琴と同じく音階を弾けます。
ちょうどそういう種類の楽器をまとめて表示しているページを見つけたので参照して下さい。
http://saisaibatake.ame-zaiku.com/gakki/jiten_dagengakki.html
そういう分類だと、ギターは、撥弦楽器、弓で弾く楽器を、擦弦楽器 (さつげんがっき)と分ける場合もあるね。
そういえば、学生の頃、大学の演劇専攻の研究室に、なぜか楊琴があって、その音色に惚れて、それを使って劇音楽を録音した記憶がある。(調律もわからないので、そのままの状態で僕が弾いた(爆))
その撥は竹製だったなあ。
あれどうなっているんだろう。
でもHarpも含めて弦が鳴る楽器を総称して弦鳴楽器と分類する場合もあるけど、ギターとピアノを同じグループにする意味も解らないが、、(爆)
そういう分け方をしているページも見つけました。
普段見かけない楽器も多いので参照すると良いでしょう。
そこには、去年紹介した、ニッケルハルパもありました。
たしかにニッケルハルパは、ヴァイオリンとピアノの合いの子みたいだったからなあ、、
分類って難しいのかも。
音楽の先生は子供に教えるとき、こういう楽器のグループを定義するのが難しいね。
でも、通常弦楽器と行ったら、前述の様に分けるのが自然だと思うし、Pianoは鍵盤楽器と言えば良いと思う。
たしかに、チンバロムとPianoは親戚だけど、ジャンルがあまりに違うし、PianoやOrgan、CembaloやCelesta、そして電子楽器で鍵盤が着いている物は近しいという意味で同じグループにすれば良いのだと思いますが。
楽器の事は関係ないけど、分類学というのがあるくらいだし、何かを論じるときには分類がちゃんとしてないと話が進まないことが多い。
話は飛ぶが、その分類がどうも出来ない奴がたまに居るからやっかいになるんだ。
我らが山猫合奏団は、音楽団体なのか演劇団体なのか定義できにくいのと同じで(爆)
噴飯百科のこのblogの貴重なネタが一つ増えた事を喜びます。
作曲は最近良く使って下さる菅野由弘さんです。
いつも沢山の鍵盤楽器を乗り換える事になる菅野作品ですが、今回は、たった三つ(爆)(Piano,Celesta,Elec.Piano)で済みました。(曲の途中で抜き足差し足で乗り換えるというものはあったが)
現在放送中のAMのラジオドラマと同じ作曲家です。
今回はかなり雰囲気の違う音楽でした。
そうそう、曲の終わりで、ハックブレットさんは、Pianoの様なペダルは着いてないので、音を消すことが叶いません。
指でハープの様に手の平で消音しようと思えばできるかもしれないが、そうすると凄く不自然に音が切れるので、基本的に音は止めません。
故に、曲終わりではあの楽器の余韻が無くなるまで誰も動けませんでした(爆)
きっと、音響さんの方で音をfade outしたのだと思います。
以下の放送(ということはAMラジオドラマもそうか)は、「らじる★らじる」というネット放送でも聞くことが出来るそうですね。
http://www3.nhk.or.jp/netradio/
『家の終わりに』
【放送日】
2012年12月15日(土曜日)22:00-22:50@NHK FMラジオ
番組紹介は、このページにあります。(放送日が過ぎるとこのlinkは意味を成さなくなります。)
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