矢野正治さんの作品に衝撃を受け、かつご本人にもお会い出来ました - 2011.04.19 Tue,01:43
絵のある場所で弾くというのは結構僕もやっているし、凄くこっちも触発されるので好きです。
最近では、Jean Cocteauの回顧展が忘れられません。神戸でこの時と、そしてこの時、そして岩手にも行った。
この画廊のオーナーの娘さんがViolinstで、しかもKaoちゃんと仕事上のお知り合いということで、Mingleが演奏することになったわけです。
6月あたりに単独のLiveをここでMingleがするようです。
僕は代役なので、たぶん、一期一会の場所になると思いますが、行くまでどういう仕切りの演奏をするかどうかも分かってなかった僕にとって(爆)、僕らが三人の作家のうち、矢野正治さんの絵の雰囲気に合った曲を小田島さんとkaoちゃんが選んでいたことを知り、準備で入ってその絵を拝見するに、仕事を忘れて驚愕と感動を覚えた次第です。
矢野さんの仕事に関してはnetで探すとおびただしい数がでてくるし、時代によって勿論スタイルもすごい変遷をされている訳ですが、展覧会場にもあった画集の絵はここにあります。
もちろん絵の傾向はそのページに出ている物とは今回は全然違いました。
写真で紹介したいところですが、鮮明に写した物を掲示するのはきっと許可を得ないとしてはいけないのでしょうから、遠慮しておきますが、本当に観て頂きたいすばらしい作品です。
絵は好きですが、それほど詳しいわけではありませんし、日本人の作家については本当に恥ずかしいほど知りませんでしたが、これほどの衝撃を感じたのはなかなかありませんでした。
写真は、矢野さんと一緒に記念撮影をした時の物です。もちろんちょっと写っているのは彼の作品です。
この様な作品と作家に出会えた事が今回のもっとも僕にとっての収穫でした。

自作の絵の解説をして頂きました。
この絵の地下に見えるものはカタコンブ(catacomb)だそうで、Xの文字が見えますが、それはChrist(XmasのXだそうです)の象徴だそうです。
本当に周りにもすばらしい絵がたくさんありました。
細部にわたってものすごく細かく描き込んであるのと、全体の構図が大胆で空間の拡がりを感じるものでした。
あと、画廊には画集が置いてあって(感動したのでNetで頼んじゃいました)、中でもイタリアの古典、カラヴァッジオの模写を正確にされて、その上でご自分の絵の中に取り込んでしまうという、まさに前衛を仕掛けるなら古典からという王道を実践されている方で感動しました。

画廊で他の作家の方と談笑するkaoちゃん。
あと来客にとても素朴な老婦人がいらして、僕らの演奏を聴いた後、よっぽど衝撃を受けたのか(おとなしい曲ばかりではありましたが)、なんとおっしゃったかというと、生涯「Classical music」しか聴いたことがなかったらしく、こういう音楽を聴いたのが初めてで、しかも心を揺さぶっちゃったらしくその驚きの表明が半端じゃなかったことです。
子供以上にsensitiveなご感想でその感想でこっちの気持ちも揺さぶられてしまいました。
まあ、他の演奏者達は全員女性で、すべてClassical Musicだったので目立ったのでしょうね。
こういう演奏で初めての人に聴かせると僕はそっちのフィールドには居ない人と思われてしまいますがまあそれでも良いでしょう(爆)

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桶川で“セロ弾きのゴーシュ”,川越美術館で“どんぐりと山猫”を弾きました。 - 2008.11.23 Sun,23:00

本番終了後の状況はここにあります。
主にこの公演は保育園の子供たちが中心でした。
08/11/22には川越美術館で“どんぐりと山猫”を弾きました。
こちらは、圧倒的に大人の方々が多かったです。
美術館にはピアノがなかったので電子キーボードで弾きました。
以下にはその時の一部の演奏を公開しました。
まず、“どんぐりと山猫”の終わりの方の一部。(裁判の後)
川越美術館での演奏(“どんぐりと山猫”)のもうちょっと画質が良い動画はここに行ってください。
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“セロ弾きのゴーシュ”@下関美術館07/11/24 - 2007.11.26 Mon,22:55

副産物としてなんと宮本武蔵好きの僕にとって、関門海峡の潮の流れの想像を絶する速さを眼にし、厳流島から逃げる武蔵が「潮に乗って」という戦略を思いついたのは当然だと実感する思いがけない感動が早朝にありました今回の仕事は、、、
前日は僕だけ事情により最終便の飛行機で現地入りしたので、午後に到着し、僕抜きで夕食にふぐ(こっちでは「ふく」と濁らない発音と綴りでした)三昧をしやがっていた(悔)他のメンバーと、2005年の6月以来のフル編成ヴァージョン(語り手二人)の“セロ弾きのゴーシュ”を、宮沢賢治の物語にちなんで作られた様々な作家の絵本の原画と賢治の原稿や他の作品などを現在展示している、下関美術館の光庭という広く吹き抜けた空間で第147回ギャラリーコンサートとして演奏させてもらいました。
演奏:山猫合奏団
ゴーシュとチェロ演奏:大島純
ゴーシュ以外の登場人物:高山正樹
語り手:楠定憲
楽長とピアノ演奏:白石准
なんと500人以上お集まりいただき、展示の内容と直接リンクされていた演目だけに問い合わせも多かったと聞きました。
写真(つっつくと大きいサイズになります)の様に大変熱気のある空気でした。
一階のメインの席は完全に満席で、二階の展示スペースからも360度からご鑑賞いただきました。
今回僕らを発見してくださった、美術館の友の会の和仁(わに)さんという方のお話だと、偶然僕らをみつけたのではなく、完全に“セロ弾きのゴーシュ”を演奏する団体を探し求めてアプローチをしてくださったということで、この秋から、白石准作品を演奏するために設立された山猫合奏団(実は僕が主宰しているこの名称とは別にもネットで探すと存在しているようですが、それは我々とは関係はありません)の独自のウェブサイトもできたし、その再出発の演奏としては大変光栄なものでした。

今では、最初の夜に訪れた猫がリクエストするのが「シューマンの“トロメライ”(トロイメライではない)」になっていますが、その前に書かれていたものは「シューベルトのアベ・マリア」だったり、その試行錯誤を見るのはとても新鮮でした。
たまたま僕が作曲した“どんぐりと山猫”や“注文の多い料理店”の資料や絵本もたくさんあり、とても刺激を受けました。

そして初演以来17回を迎えたこの演奏のアンコールに、今までにないハプニングによるパフォーマンスが客席から起こり、それはとても感動的でした。
いらしてくださった方々、そして美術館の方々、そして友の会の皆様、どうもありがとうございました。
そう、ハプニングといえばもう一つあった。
終演後お客様の数人が「おひねり」というか「投げ銭」というか、もちろん投げたりはしなかったけど、「打ち上げの足しに」と僕らにお恵みをくださいました。
感激でした。
12/20には東京の門前仲町の門仲天井ホールで自主公演をやり、そこで録音されたものをiTuneにネット配信することになっています。
より多くの人々にこの作品を聴いていただくことになればと思います。
なお、宮沢賢治展は下関で来年1月14日まで開催した後、
4月8日ー5月25日 静岡アートギャラリー
5月31日ー6月22日 新潟市新津美術館
6月28日ー8月10日 天童市美術館
と廻るようです。事務局は東京新聞事業部文化事業部です。
そのどこらかで、また演奏するチャンスができたらよいなと思います。
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