5年目だからTrioの名前つけても良いなあ(爆) - 2009.04.29 Wed,22:37

今日は、前半に指揮者の真後ろで二曲(ニュー・シネマ・パラダイス、ある愛の詩)、後半は、下手の奥で一曲以外全曲、ピアノとチェレスタとキーボード(チェンバロのサウンド)の三台を時に一曲の中で連続して乗り換えながら)弾きました。
京響のみなさんとも、いつもよりもコミュニケーションが多くなった気がして楽しくやらせてもらいました。
2005年の初共演以来5年間毎年この日にお会いするリズムセクションで、それこそ5年ぶりに三人で記念撮影してみました(爆)
左からドラムスの江森文男さん、右がベースの大塚功さん。
やっぱり年取ったな(爆)
タイトルにあるように、なんか名前つけてもいいよなあ
今回は配置の関係でこの時みたいに近くで弾けなかったのであまり「共演」している気がしませんでしたが楽しい曲が多かったのでご機嫌でした。
自分が弾かなかった曲ですが、シェルブールの雨傘でヴァイオリンのソロを弾かれていた、この四月からコンサート・マスターに就任された泉原隆志(いずはらたかし)さんのすばらしい演奏に感銘しました。
きっとこの春から京響の女性ファンはもとより、どんどんお客さんが増える予感がしました。
ハンサムで、背が高くてヴァイオリンが上手くて、優しそう(実際お話ししたら実に好青年でした)で、「王子」の風格がありました。
あと、なによりも、今回すべての曲のすばらしい編曲されて、かつ指揮をされていた藤野浩一さんのトークがおもしろすぎてトークの次の曲が始まってもまだ客席の笑い声が停まらなかったのが印象的でした。
これで、24日から始まった関西ツアーは一応終了です。
しかし今日ソロっぽい曲の姿は普段僕を聴いて貰っている東京圏の聴衆からすると実にたぶん「見たことない感じ」だったとは思うので知り合いに聴いて貰えなかったのはちょっとばかり残念でした。
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モダンタイムス@ライブシネマby京都市交響楽団 - 2007.05.30 Wed,23:21

6/3に京都会館で行われる「ライブシネマ」(たぶんこのリンクは期間限定です)という、チャップリンの映画を彼の書いた音楽をオーケストラで生演奏するというものである。
かつて、東京で新日本フィルハーモニーもやったのだけど、企画としての意欲はこの催しを先駆的に始めただけあって、すごい意気込みです。
「街の灯」も僕は東京で弾いたけど、ゴングの音とかピストルの音とかサイレントかホイッスルのような、効果音はフィルムのなかにある音を活かして、音楽の部分だけを演奏していたけど、京都市交響楽団を指揮する齊藤一郎氏(この企画はこのオーケストラでは彼がすべて監修している)はすべての音をオーケストラにさせるので、打楽器奏者たちは大変である。
だから、ほとんどの奏者たちはすべてピットにいるけど入りきらない打楽器が舞台上手の花道に、そして舞台下手にピアノとチェレスタとおもちゃのピアノ(自分の所有物)、そして効果音専門の打楽器セクションが配置されている。

プレトークをやったおりに、僕が半分ジョークでこれを会場に持ち込み、「犬の生活」のなかにでてくるラグタイムをチェレスタと一緒に弾いて、齊藤氏がおもしろがって、モダンタイムスのある場面で使うよう要求したのです。
ピアノとチェレスタを乗り換えるのもかなりスリリングだけど、このトイピアノを弾く時は、チェレスタと同時に弾くので、両手を開ききって、しかも左手がメロディ、右手がそれよりも低い音域で伴奏型のフレーズを弾くから手がおかしくなりそうだ(爆)
こいつより上手に弾けないかもしれない。
しかもこの作品はご存知のように非常に「悪魔的な機械の動き」があるので、とにかくめちゃくちゃテンポの速いところが多くてスリル満点だ。
しかも面白いことに、小節数は、通常曲がかわればリセットしてまた「第一小節」から始まるのに、最初から最後まで、通し番号がうってあるので、最後は「3700小節」を少し超えたところで終わる(爆)
いままで、リハーサル中四桁の小節数を指揮者が指示するというのは経験がないような気がするなあ。

今現在チャップリンの11の作品の譜面が再構成されているということですが、自分自身も四つ目の作品になります。
どうせなら、全部網羅したい。
齋藤氏のリハーサルでは、毎回演奏者全員で映画を鑑賞してから本番に臨むらしい。
新日本フィルハーモニーでやった時はそういう配慮がなかったから、自分が弾いているところがどういう場面なのかわからないで弾いていたことが多かったので、明日のリハーサルはまず午前中に鑑賞してから午後にまた音を出すらしいので、譜面を再び見る時に違って見えることでしょう。
その方が弾いている時に観たくなってしまう誘惑に勝てるしね(爆)
でもこんな角度じゃ観たくてもまともに見えない。
ただでさえ、指揮者がとても遠くて、しかも暗い。
この前まで弾いていたジキル&ハイドでは、目の前に指揮者がいたことを考えるとこんどは一番遠いところで弾くので、離れている楽器との時差が今日もあったので本番までには慣れないといけない。
蛇足だけど、チャップリンの作品の中には制作当時、演奏されていた音楽は「既成の曲」の寄せ集めだったものもあり、公開されてから20年後に新たに作曲されたものとかもあるらしい。
ということは日本の活動写真館、つまり、僕にはとても縁のある“セロ弾きのゴーシュ”の登場人物たちは、常に同じ曲を違う映画でも使い回していたこともあるわけだ。
逃走場面ではオッフェンバックの「天国と地獄」とかね、。
だから、映画館によっては同じ映画なのに違う音楽で上映されていたということもあり得る訳で、どこでも観ても映画は舞台劇とは違って同じ、というわけではなかったらしい。
それが無声映画の魅力でもあったのだろう。
活動弁士はたぶん日本だけの風習でこれも義太夫やそれに連なる日本の芸能の遺伝子の末に存在した(今もいらっしゃるから、現在進行形ではある)独自のものなのだ。
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京都芸術センターでおもちゃのピアノを弾いた - 2007.05.21 Mon,08:02

連休あけから大阪、名古屋と、客席から見えないところで弾いているので、満員のお客さんの前の「見えるところ」で弾くのは久しぶりだったので(爆)、楽しかった。
しかも、ピアノだけではなく、チェレスタや自分が持ち込んだおもちゃのピアノを駆使して、(最後は、三台をそれぞれ両手で別々に弾きながら乗り換えながら弾いた)演奏したが、戦前の古い建物はあちこち魅力的なものでした。
写真を写すのを忘れたけど、講堂の横に、戦前(絶対に)のペトロフというチェコのピアノがあった。
ペトロフとは何回か遭遇はあるけど、みんなピンとこなかったのだけど、これはすごい楽器で、いっぺんで好きになった。
本番はその楽器では弾かせてもらわなかったけど、それが残念だった。
実はペトロフってすごい楽器だったんだと思うことができたのが、仕事の内容とは別に印象に残りました。
さあ、今日の昼公演のために名古屋にもどろう。
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チェレスタ再び - 2006.01.21 Sat,00:02

たまたま調整を昨日お願いしたので、友人でもある森田ピアノの森田歩氏が仕事をしているところを撮らせてもらった。
普通はなかなか中身を見ることもできないので、良い機会だから公開しよう。
動画ではないのでわかりにくいが、pianoとは違って、必ずしも鍵盤の並び順にハンマーは並んでいない。

鉄琴を並べているので、ピアノに於ける弦の幅とは違いスペースが必要だ。
ゆえにピアノのように、鍵盤の延長線上に弦が並ぶ(ピアノも厳密に言うとそうではなかったりするが)ようにはいかず、上下に鉄琴が格納されている。
ゆえにある鍵盤を弾くと上のハンマーが動いたりその隣を弾くと今度は下のハンマーが動いたり、あちこちに飛ぶので弾きながら耳を澄ますと、実に位相が変化しステレオで右から左から立体的に聞こえる楽器なのだ。
もちろん客席で聴く分にはそんな位相は分からないけど(爆)
あと、見れば分かるとおりピアノのように、鍵盤からハンマーまでの構造が複雑ではなく、必要以上の強さで弾いたまま鍵盤を押さえていると、ハンマーが鉄琴にくっついてしまうから、ピアノの弾き方をそのまましてしまうと駄目だ。
(ヤマハのそれはピアノと同じアクションにしているからそれが「チェレスタ」だと思っている人は多分この元々のチェレスタという楽器には相当不満に思うだろう)
今日使った楽器はドイツのシュトゥットガルトのシードマイヤー社製のもの。


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