正露丸,この謎に満ちた類似品の数々、その6,真聖正露丸他、その他の正露丸 - 2012.06.20 Wed,04:32
24.常磐薬品の正露丸;

やっぱり調査の傾向通り、大阪の会社で、この会社は、僕らでもよく知っている、南天のど飴や眠眠打破などの会社だ。
この会社はその後、大幸薬品との訴訟で、正露丸の販売をやめたという事実があるみたいで、これは実に貴重な画像になった。
偶然にこのページで紹介されている正露丸の表示されているジャンルがすべて違う事に気づいた。
これは、保険常備薬と表示されている。2012/06/20
25.三和薬品の正露丸;

会社の紹介がこのページにあるが、やっぱり正露丸を作った技術を誇っている。やっぱり調査の傾向に合致する大阪の会社だ。2001/7/31
このパッケージのジャンル分けは、止瀉薬だ。
26.真聖正露丸;

ネットでみつけた。
正露丸の枕詞にこだわりがあるね。
蜂蜜をつかっているらしい。
ここをクリックすると会社のウェブにつながる。富山でも無く、関西でも無い名古屋の会社。
2001年時点ではこの写真を含めて説明があったが、今や正露丸を前面に出しては宣伝していない。
上記のページもtext情報だけになっている。
糖衣だけど、キョクトウと大幸薬品の裁判に嫌気がさしたか。
これで、枕詞の「しんせい」は、真生と真聖がそろったか、、。
しかし、、、すごいネーミングだ。そのうち、本家とか元祖とか家元とかつくやつが出るのかな。(爆)2001/12/26
このパッケージのジャンル分けは、胃腸薬になっている。
27.加藤翠松堂製薬の正露丸;

加藤翠松堂製薬(三重県)のもの、上の真聖正露丸と同じで、やっぱり関西と言うよりは東海といえるかもしれないが、東京からすると関西に近いわけで、、東京圏じゃないね。
こう見ると、正露丸は富山か関西圏に集中しているということになる。
デザインとしては、少数派であるが、マークが白抜きになっていない。
整腸剤と書いてあるのは俺が持っているなかではこれが唯一だ。380円だった。
2002/2/25に見つけた。
28.松田薬品の正露丸;

デザイン的には、キョクトウのクマちゃんの以来の動物ですね。蜻蛉だけど。
ジャンル分けは、保険常備薬です。
Websiteはここにあります。
29.中国の正露丸;

だれか情報があれば教えてください。2001/11/23
でもサイトに行ったら「不合格情形」というタイトルで表示された。
藥品處方標示不全,未標示各組成藥材之單位含量って書かれているところを見るとひょっとして、これは中国のなかでも当局の査察を受けてだめになったやつなのかな。そうだとしたらある意味じゃとても貴重品かも。
道理で、宣伝にしちゃ、箱が古いなと思ったのだ。(爆)
30.忠勇征露丸;

ネタ元は、東京家庭薬工業協同組合のページです。
写真をClickすると該当ページに直接飛びます。
ジャンル分けは写真が小さいので良く判りません、胃腸疾病新薬と読めそうですが、自信がありません。
販売元は大阪の会社っぽいですね。
中島佐一藥房圓と読めそうです。
やっぱり正露丸のルーツは富山では無く、大阪なのでしょうか。
と思ったら、大幸薬品のサイトに中島氏から大幸薬品に委譲される経緯が書いてありました。
そして、この薬の関連記事をこちらの朝雄氏の詳しいBlogでも見つけました。
あと、かの森鴎外もこの薬に関係したことがこのblogで知りました。でもあまり名誉ある関わり方ではなかったかな(爆)
31.中島正露丸;

この画像は、中島佐一から受け継いだ大幸薬品の紹介ページにあったものです。
内容はそこに飛んで参照してください。やっぱりそこでも森鴎外の話は書いてあります。
中島正露丸の珍しい広告が朝雄氏のblogにありますし、ガラス瓶の中島正露丸の記事もあります。
忠勇も中島もやっぱりラッパのマークですね。これを大幸薬品が継承したのでしょう。
では、なぜこの中島佐一がラッパをデザインに取り入れたのでしょうか。
それに対する推測としてなるほど、そうかもしれないと思う解釈がこのページにありました。
単に食あたりに関係する薬だから、日本軍の食事の合図のメロディーのラッパにかこつけたのかなと思っていました。
このシリーズの次の記事は、正露丸関連のジョーク商品とかの紹介です。
- 関連記事
正露丸,この謎に満ちた類似品の数々、その5,真生正露丸,大阪医薬品工業 - 2012.06.20 Wed,04:28

この看板の写真は、2002年の正月に大阪在住の「ぱつ」さんが、関西の高速道路(西名阪の藤井寺-柏原間)でみつけ報告をもらいました。
下の真生正露丸と同じマークですね。(現在2012年時点であるかどうかは判りません)
同じ会社のラインだからか、パッケージのジャンル分けは、保険常備薬になっている。
三つのうち二つは薬局で見つけたとは言え、「置き薬」を中心にしているのだろうか。
パッケージの類似性に着目して集め始めたが、実はジャンルは比べると会社によってばらばらだ(爆)
21.真生正露丸@大阪医薬品工業

ただし、配置期限が97年の1月となっている、貴重な前世紀の遺物。
22.真生正露丸@福地製薬

大阪と滋賀は近い。
相模原市の東林間駅前の薬局で見つけた。650円もした。
正露丸の字体も、周りのボーダーも上のものとほとんど同じ。

「大日本近江國日野」と読める。2003/1/12
ネットで見つけた朝雄氏のサイトには、日野の正露丸もあるらしいから、関連があるのでしょう。
23.オリエックスの正露丸

しかしながら、製造元は最初に掲示した真生正露丸と同じ、大阪医薬品工業(株)@大阪府、発売元は(株)オリエックス@東京都。
初めて東京に関係する会社の製品を見つけたことになる。
正露丸は、今までの調査で、大体、富山県か関西圏が圧倒的に多く、東海圏もあった(次の記事を参照)が、東京というのは初めてだ。
神奈川県城山町のスーパーアルプスの薬局にあった。\298 2001/6/27
このシリーズの次の記事には、同じ「しんせい」という読み方をするけれども字の違う「真聖正露丸」などその他の今のところ独立していると思っている正露丸を纏めて紹介します。
- 関連記事
正露丸,この謎に満ちた類似品の数々、その4,松葉の正露丸 - 2012.06.20 Wed,04:19
松葉シリーズの正露丸
下のシリーズは松葉正露丸という、ふつうの正露丸とは違う「接頭辞」(爆)がついた松本薬品のもの。
特徴としては、○にRのレジストマークっていうやつ?あれがあるのは大幸薬品のものを除けばこれだね。
これは松葉という単語が付いているからなせる技なのかなあ。
製造元は滋賀県甲賀郡にある。
同じ松葉正露丸というやつで、トレードマークの違うもの(もろに松葉っぽいもの)も新潟の商店街の中で見つけたけど高いから買わなかった。
今まで調べた中では富山県の会社が多いが、あとは、大阪や滋賀や神戸と言った関西圏も多い気がする。
まず、本家?のラッパのマークの大幸薬品も大阪だし。
少なくとも東京の会社で正露丸を作っているところはまだ見つけてない。
パッケージのジャンル分け、この会社は、胃腸薬という路線で行っている。
18.打ち出の小づちの正露丸;

19.碇の正露丸;

398円。
そこにも大きい箱でまた違うマークの同じ会社のものがあったが、高かったからかわない。2001/12/1
20.マークは地味だがやっぱり碇がある正露丸;

同時期に違う販売経路のためにデザインされたと思われる。
これは見つけた経緯を覚えていない。2006/04/07
このシリーズの次の記事は、松葉正露丸と同じく、「枕詞」が付いている「真生正露丸」です。
正露丸,この謎に満ちた類似品の数々、その3,キョクトウの正露丸 - 2012.06.20 Wed,04:09
キョクトウシリーズの正露丸
8.廣貫堂の正露丸;

製造元はキョクトウ(株)@富山県、販売元は廣貫堂(こうかんどう@富山県)の正露丸。
最初に気づいたラッパ以外の正露丸も明治薬品と言って富山だったなあ、そういえば。
マークのデザインが細かいので拡大してみた。2001/6/26

9.富士薬品の正露丸;

僕が良く弾く東京の門仲天井ホールの置き薬の薬箱にあった。
製造は、キョクトウ。2001/7/7
10.日本医薬の正露丸;

大阪梅田の阪急電車の乗り場のそばの薬局で入手。2001/8/22
しかしこの日本医薬という会社は、征露丸という名前でも出しているのだが、それはどうなっているのだろう。
11.オーセンティックな?キョクトウの正露丸;

これも大阪で見つけた。10.と同じあたりの地下のコクミン薬局でみつけた。2001/8/22
12.鼓の正露丸;

マークのデザインとしてはなかなか細かい鼓のもの。2001/8
13.熊の正露丸;

世に出ている正露丸の中で一番プリティ路線を行っているな。2001/11/14
14.健栄の正露丸;

「ラッパのマークの正露丸を探しているのです。」と言ったら、店員さんが「そうなんです、違うのがあるんですね」と言ったので、「俺は沢山集めてるぞ」と自慢して驚かせたことだけは覚えている(爆)
その演奏旅行の間、コンサートのトークで、必ず、「僕のwebsiteを見て、その中にない正露丸がありましたら、ご一報を」と言い続けていた記憶がある(爆)
これも販売元の健栄という名前が付いている正露丸だがやっぱり製造はキョクトウ。2001/12/11
15.日本薬剤の正露丸;

発売元は、日本薬剤(株)で、富山の会社だけど、製造は、キョクトウ。2002/11/13
16.新白鴎の正露丸;

発売元が摩耶堂製薬株式会社(神戸)というところで、販売元というのが、北九州市のアクシスというところ。
製造元と発売元と販売元と三種類記されている。
ところで、販売と発売の違いをだれか教えて。
知り合いのいぬまるさんが買ってきてくれた。
これでキョクトウは俺の知っているだけで10種類も作っていると言うことだ。2003/10/7
17.台湾の正露丸;

その証拠に住所の富山県の前に「日本」と書いていある。
今まで調べた中では富山県の会社がいくつもあるから、やっぱり「置き薬」の伝統からくる要素というのがあるのかな。
1500元@2003二月に知り合いに買ってきて貰った。
11番のキョクトウ製のものにデザインは酷似しているが微妙に違う。2003/4/2
この会社のパッケージのジャンル付けは、胃腸薬が中心で、それ以外は、下痢・軟便・食あたりにと書いてある。
他の会社と色々同じだったり違ったりしていることに最近気づいた。
キョクトウのホームページも見つけた。
「正露丸、正露丸糖衣錠の受託製造」とか、「正露丸製造メーカーとして国内2位の生産量の当社は、丸剤技術には安定した実績があります。」とアピールしているよ。
そのなかのページによると、13番に表示してあるクマちゃんのマークは、
2000年ミレニアムを迎えて、当社ブランドマークを新しく制定しました。 愛称は、 「ゆうたん」です。
ということで一番あたらしい製品かもしれぬ。
その根拠は、
今後の新製品には、このゆうたんマークを表示します。
とあるからだ。
なお、この会社はどうやら三角形のマークにもこだわりがあり、
トライアングルは1.ヘルシー2.ハートフル3.プロフェッショナルを意味し、三角形は発祥の地である富山県立山をイメージしています。
ということらしい。
だから、11の製品はそれが象徴的に表されているのであって、13の前のラインナップだったのだろう。
マーク以外のデザインは全く同じだしね。
富山の置き薬の会社でもあるらしいが、同じページには台湾にも輸出しているとある。
それが、17番なのかな、とても興味あるな。
ほかのマークはないのかな、こうなったらもっと調査してみたい。
レッドソックスの松坂投手に差し入れをした事はメディアで有名になって(ラッパのマークの大幸薬品では無かったのね。)、このページに報告がされているが、そのおかげで、僕の作ったこのページもYahooニュースに載ったとたんに、数日間数千件、多い日は1万回のアクセスが会った事を思い出します。
このシリーズの次の記事は、「松葉シリーズ」の正露丸です。
正露丸,この謎に満ちた類似品の数々、その2,イヅミの正露丸 - 2012.06.20 Wed,03:58
3.「イヅミ」に最初に遭遇した正露丸;

ひょうたん。2001/1/12
4.正真正銘の「イズミ」の表記の正露丸;

5.オーセンティック?な「イズミ」の正露丸;

大阪の会社だね。
パッケージのジャンル付けは、ラッパのマークの大幸薬品と同様に胃腸薬が中心で、止瀉薬というのもある。
パッケージはそっくりでも、今後紹介するものはそのジャンル分けの違いに着目するのもおもしろい。
6.「本草」の正露丸;

というか、製造がイヅミ、販売が本草ということだ。2001/11/23
7.ドラッグ・セガミの正露丸;


セガミという文字は箱にはないが、このマークがある以上、本草製薬とセガミにはなんらかのつながりがあるのだろう。2001/12/1
セガミのWebsiteを見つけたが、やっぱりイヅミと同様大阪の会社だね。正露丸については検索できなかったけど、これはセガミ様のデザインなんだろうね。
まだまだ正露丸の旅は続きます。
次の記事では、キョクトウの正露丸を紹介したいと思います。
正露丸,この謎に満ちた類似品の数々、その1,序文、大幸薬品、明治薬品の正露丸 - 2012.06.20 Wed,03:53

だから他のメーカーも正露丸という名前で出しても良いのであろう。
しかし、俺が着目しているのは、どれもこれもどうしてここまで大幸薬品の箱の色やデザインに酷似しているかというなのだ。
その点について、大幸薬品以外のメーカーの人に聴いてみたい。(爆)
この黄色に赤い毛筆体で正露丸と書いてあって周りにボーダーの装飾、そしてトレードマークのデザインはどこの会社が最初に作ったかは知らないがそれも知りたいな。
糖衣錠にはちょっと傾向の違うものはあったけど、それは普通のことだし、それでも糖衣錠のパッケージのデザインでは類似性において裁判が起きては居るのだが、僕にとっては何も興味を引く所は無い。
しかしこの普通の正露丸のパッケージの各社の酷似性は、類似品を見つけてblogに出すのを面白がっている僕としても、他のそれに比べて数も多いし、そうなるとコレクションの趣味はない僕ではあるが、どうしても探してみたくなる動機を喚起する十分な力を持っていると思うのです。
同じメーカーが色んなマークで出しているのも集まってくると、その販売網の広さに驚くし、こういうのは当事者同士は冗談ではすまないのかもしれないけど、俺は好きだな。
逆に、このデザイン以外の正露丸も見てみたいが、結局、大幸薬品の正露丸しかテレビでは宣伝していないが故に、他のメーカーのものはそれに「相乗り」していることになるよね。
一時、大幸薬品のCMで、「ラッパのマークじゃないものがある」ということを主張していたことがあったけど、それは逆に他のメーカーの存在を宣伝することになっちゃったのかな。(爆)
正露丸の歴史の中で、色々裁判が起こされたようだが、参考になるページをここに紹介します。
そして、もう一つのページも。

まったく悪意からではなく、消費者の立場から
「こんなに類似品があることが楽しい」という観点で表示しています。
最近(たぶん、2006年前後から)では、あまり新しいのを見かけない故にちょっと興味を失っているということもあるし、、「○○周年記念」とかいうちょっとだけデザインの変えているものには食指が動かないし、以前にも新種(爆)を新潟の薬局で見つけたけどあまりに高かったので買わなかったという経緯がある(爆)。(携帯で撮るなんて時代じゃ無かった)
もし、ここに無い正露丸をお持ちの方は良かったら画像と共にご一報くださると嬉しいです。
あともう一つ。
僕は個人的に正露丸と音楽的なつながりがある。(^^ゞ
それは、元NHK交響楽団の首席トランペットの津堅さんが率いていたThe Trumpets 5というグループのレパートリーのなかに、「正露丸の主題による変奏曲」というのがあって(さいきんでは、何を恐れているのか、「胃腸薬の主題による変奏曲」と名前が変わっている)、残念ながらそれはトランペット五本のための曲でピアノは参加できないのであるが、ことあるごとに演奏会で披露している津堅さんにとって代表的な作曲なのだ。
日本でもっとも有名なトランペット奏者の彼が、いわゆる、テレビでおなじみの(彼がコマーシャルで吹いているわけではないが)あのラッパのメロディー(これは昔の軍隊の合図であり著作権が存在して居るとは思えないのだが)を吹くと、変奏曲がそれに続く。
編曲者によれば、
最初の演奏は、正露丸の行進曲。
次は、ワルツを踊る正露丸。
そして、軍隊で点呼を受ける正露丸。この曲はまるでハンドベルの様に一人一人が一音づつ、あのテーマを受け渡して吹くので、音像が聴いていると動くのでとてもおもしろい。
そして正露丸も恋をするというロマンティックな曲
そして最後に、下痢軍と戦う正露丸、最後に下痢の悲鳴を聞いて勝利する
というストーリーになっているそうだ。
こんなことはこのページのコンセプトとは全く関係ないが正露丸を語るときに僕にとって触れないでいることのできないことなので補足した。
では始めましょう。
まずは誰もが認知しているラッパのマークの大幸薬品の正露丸からです。(追記へ)
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